東急池上線千鳥町駅のボン・ボアのシュークリーム&閉店

昨日、池上線沿線に住む従妹が、私たち兄弟が大好きなシュークリームのお店であるボン・ボアが閉店すると聞いて、我れら兄弟たちにと、御徒町まで、そのお店のシュークリームを持ってきてくれたのだ。

池上線千鳥町駅には、母の弟一家が住んでいて、母が弟さんの家に遊びに行くと、駅前にあるこのお店のシュークリームを叔父がおみやげに持たせてくれたり、母が買ってきたりで、本当に良く食べていた。

そうして、その頃、シュークリームも珍しいものではなくなっていた時代だと思うが、大田区のシュークリームは、台東区の我が近所の周囲で売られているシュークリームより、丁寧で飛び切り美味しかったのだ。(例えば、松坂屋のデパ地下の東京中に売店があるような洋菓子屋のシュークリームも、このお店に劣ると、我が兄弟は全員そう感じていた。)
叔父さんちのある大田区にはあんなに美味しいシュークリームのお店があるのだから、台東区よりずっとずっと高級な地域に違いないと素直に思えた。(笑)

そのシュークリームに巡り合ったのが、何歳の頃からだったのか良く覚えていないが、幼い頃からずっとずっと、母が病気で弟の家まで遊びに行く元気がなくなるまで、買ってきてくれていた(30年か、40年間くらい?)。

母が他界し、千鳥町の叔母も亡くなり、叔父は、一人暮らしになってしまったので、私は時々叔父のご機嫌伺いに千鳥町に行くことになった。
その時、確か、今より10年くらい前だったと思うが、叔父の様子を見がてら、ボン・ボアのシュークリームが買えると思ったのに、その時ですら、お店の方々が老齢化とのことで、シュークリームは月金だったか、平日2回しか作らなくなっていたのだ。
私が叔父の家に行くのは、土日ばかりだったので、結局その時は全く買えなかった。

そうして、次にそのお店の話題を聞いたのは、昨日、従妹からの「閉店」情報であった。
改めて、いただいたシュークリームを見ると、シューの部分がとてもしっかり焼いてある。
今まで意識していなかったけれど、シュークリームの作り方も昔のままではなく、どんどん現代風になっているのかも。
今の主流は皮が柔らかいものになっているみたい。


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そうして、皮を割って、中のカスタードを見ると、本当に黄色いというか、オレンジ色に近いクリームで、卵黄が沢山入っているに違いないという色。(本物の色は、下の画像より相当オレンジ色だった)
食べてみると、濃厚だけれど滑らかで美味しいカスタードクリームであった。
これも、今の若い人たちのお菓子屋さんのカスタードとは全然違う、やはり、昔風なのかな?


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実際に、見て食べて、幼い頃食べたシュークリームを思い出したり、「同じだ」と思ったかというと、残念ながら、余りにインターバルが長かったせいか、それはなかった。
但し、一番最初に箱を開けて、固めのシューを見た時、「昔、こんな感じだったような気がする」とは思った。

実際にシューとクリームを食べても、本当に美味しかった。
何ていうのだろう、昔風の真面目な作り。
素朴と言えば素朴と言えるのだろうが、それはその後、色々なバリエーションのシュークリームを食べたからそう思えるのだろう。
粉砂糖もかかっておらず、多分洋酒も入っていない時代のものなのだが、本当に美味しいシュークリームで、後味も最高であった。

何だか、これだけ、真っ当で素朴な材料で丁寧に作ったシュークリームを食べると、最近、「シュークリームは、コンビニのものでも十分、安いし」と思っていた自分がちょっと恥ずかしくなった。(そう言いながら、結局、コンビニのシュークリームは殆ど食べなくなっていたことに気づいた。)

本物で丁寧な作りのものって、本当にいいよねと思う。
ボン・ボアさん、一度も行ったことないかも知れないけれど、大変お世話になりました。
お店をやめたら、どうか、ゆっくりとした日常をお過ごしくださいね。


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by mw17mw | 2017-08-10 18:07 | 飲食店・菓子店 | Comments(2)

Commented at 2017-09-15 21:48 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by mw17mw at 2017-09-16 22:23
> ク〇〇〇〇〇チさん
書き込み有難うございます。
あのお店に良い、そして、濃い若き日の思い出があって、羨ましいです。
私は結局、マスターにも奥さんにも遭わず仕舞いでした。
でも、あのシュークリームがマスターの全てを物語っていますよね、安心できる味を丁寧に作り続ける実直な性格であることを。
本当にあのお店が千鳥町駅前に長年あったことで、多くの人が幸せだったと思います。