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天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw
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味噌汁作りが下手な人のための味噌汁の具

家の近所だが、新しいお店のオープンもあるが、静かに閉店するお店も良く見かける。
まず、蔵前橋通りと清洲橋通りの交差点近くに「伊豆菊」といういかにも「伊豆栄で修業しました」という鰻屋さんがあったのだが、先日、気づいたら、「うな昌」というお店に代わっていた。
また、和菓子のお店で、吉岡堂というお店が三筋一丁目にあるのだが、今日、通りがかりに貼り紙があって、何が書いてあるのだろうと近づいたら、「店主急逝のため、店を閉めることにいたしました」と書いてあってびっくり!
このお店万延元年創業の古いお店であり、峠のもなかで有名だったのに、残念。(あ、峠のもなかって、味噌あんだったと思う、今考えれば、ケイトさんにお土産で持っていけばよかった。ま、実は私も食べたことがない)

---本題です---

私は食事の一環として、お惣菜を作りながら、お味噌汁を作るとか、ご飯を炊くのが下手。
というのは、炊事は結構幼いときからやらされていたが、どちらかというと、おかずオンリーを考え作ることが多かったからだと思う。
私がおかずを作ると、母は、「ご飯とお味噌汁は私が作るから」とそちらを作り出したので、私は殆どやらなかった。(日中働いていた母が楽な方を取った)

だからか、独立して、一人暮らしを始めても、このご飯とお味噌汁を同時に出来上がるように作るのが下手。
ま、ご飯は冷凍したものをチンすれば、間に合うから問題ないのだが、お味噌汁は元々化学的なだしが苦手ということもあって、自分の食事の中に中々定着しなかった。

親が作ってくれたお味噌汁の具とか思い出すのだけれど、私の母のお味噌汁は、多人数で一度に飲み切るくらいの量しか作らないから美味しかったのだとも思う。
自分でお味噌汁を作るとき、数回分をいっぺんに作って、煮返しながら食べても美味しくないことも定着しなかった原因かも。

でも、何やかやと言って、自分がうるさすぎるのだ。
自分で、野菜を具として味噌汁を作ると、全体が甘くなってしまって、美味しいと思わない、大根とかかぶとかね。
(他の人が美味しく作ってくれたものは美味しいと思う。でも、最近、どこのお店に行っても野菜の入ったお味噌汁って中々出てこない)
耐えられるのが、なぜかじゃがいもくらい。

お豆腐とかわかめは好きだけれど、お豆腐って、売っている大きさが大きいから、お味噌汁に使い切れないし、これまた何度も飲むくらいの量を作ってしまうから、段々、お豆腐のお味噌汁も作らなくなった。(だいたい、冷蔵庫に入れておくと腐るものは苦手)

ということで、最近は、出汁を一回500ccくらい取って冷蔵庫に入れておき、食事の度に、小鍋に150ccくらい取り出して、火にかけ、お味噌を大さじ2/3くらい入れて溶いて熱々になったら、できあがり。

<八尾の刻み板麩(乾物)〇>
そうして、具なのだが、色々試してみたが、今は、越中国八尾の刻み板麩というのが一番気に入っている。
味噌汁作りが下手な人のための味噌汁の具_d0063149_21191795.jpg
これはもちろん、後から入れるというより、火にかけると同じくらいに出汁の中に入れた方がちょうど良い具合に柔らかくなる。
これがそれなりに風味はあるし、飽きない味で好き。
ただね、入っている袋とか今風ではないのだ、これがチャック付きだったりすると、保存が楽になるのだけれど...。
(というのは、これは、開封したら、冷蔵庫等で保管しないと、虫が湧きやすいと思う。2,3年前のがちょっと残っていたのだけれど、見事に虫が湧いていた。今は、チャック付きの袋に入れて保存している。)
これに刻んだねぎくらいで十分。

<生のなめこの冷凍〇>
それと、思ったよりヒットだったのが、生のなめこ。
ちょっとしたことで、生のなめこを買うことになったのだが、そんないっぺんに食べられるものではないし、冷凍しておいて、お味噌汁の具になるかなと思って、色々検索したが、何だか心に響くようなレシピが見つからず、自分で適当に、端を切ってから、お湯で、ふわっと沸いてくるまで茹でてすぐに水に取り、水気を絞ってから、平たい板に伸ばして、適当な大きさに割ってから冷凍。
その存在をずっと忘れていたのだけれど、先日、思い出して、お味噌汁の具に使ってみたけれど、そもそもの味も残っているし、すごく満足。(下の画像は、冷蔵庫にあったもの)
味噌汁作りが下手な人のための味噌汁の具_d0063149_21192513.jpg

<栃尾の刻み揚げの冷凍△>
それと、先週の土曜日だっけ、近所のスーパーで、「栃尾の刻み揚げ」という栃尾の厚揚げを5㎜くらいの厚さに切ったものが大袋で売っていたのだ。
250円くらいだったかな、安いと思って買ってきたのだけれど、余りに多過ぎて、冷凍保存するしか考えられなかった。
でも、考えてみれば、お豆腐は冷凍すると、高野豆腐みたいになってしまうと聞いているので、私が期待するようなお豆腐の冷凍にはならないかもと不安がよぎった。
一つ救いは、栃尾の揚げ自体、冷凍する前から、すかすかのお豆腐で、普通の緻密な肌のお豆腐とは違ったこと。
ま、いいやと、湯通ししてから、また板状に並べて冷凍し、適当な大きさに砕いて、保存した。
味噌汁作りが下手な人のための味噌汁の具_d0063149_21193424.jpg
で、実際に味噌汁に使ってみたけれど、無事、高野豆腐にはならなかったけれど、お豆腐らしい匂いとか味もしなかった。
だったらと、少し、冷凍しないで残しておいた刻み揚げで作ってみたが、こちらは、やはり、お豆腐らしい匂いとか味がしたのだ。
う~ん、冷凍すると、味や風味なぞ失うものも多いけれど、見かけ、生揚げを薄く切った物が入っているようで美味しそうだし、そんなに嫌ではない、なくなるまで食べきろう!(でも、二度目はないね)

他、冷凍庫のどこかに、昨年作った大根の葉を茹でたものの冷凍もある筈、それも探して試したい。

今のように、出汁を取っておいて、1食分150ccくらい小鍋に取って火にかけ、大さじ2/3くらいの郡司味噌漬物店の合わせ味噌を入れて、簡単な具で作るお味噌汁が自分に合っているのかも。

何でも、スウェーデン在住のスウェーデン人の少年のところに、お父さんの奥さんとして入ってきたのが日本人の女性で、それ以来、その女性はこの男の子に毎日お味噌汁をずっと作ってあげていたとのこと。
で、この少年はそれでお味噌汁が大好きになり、日本に一度も行ったことがないのに、ストックホルムでお味噌汁のお店を経営しているとのこと。
その人を日本に招待して、各地の色々なお味噌汁のお店を回る話だけれど、とても美味しそうで良い番組であった。
その中で、絶対きっと一生行けないけれど食べたいと思ったのは、静岡県磐田市にある枡形(ますかた)という名前の定食屋さん
「真昆布や豚骨、さらには鶏がら、鰹節、にんにく、鷹の爪」で取っただしが本当に美味しそう。
同じ番組に出ていた志る幸なぞはまだ私が生きていればいつかは行きそうな気がするが、自動車の免許も車も持っていない私は、静岡県磐田市という新幹線の駅からも遠い普通の街にある定食屋さんに行けるというと、本当に難しそう。
でも、番組を見ていて、一番飲んでみたかったのは、枡形の定食屋さんの豚汁。

結局私が思うには、だしとお味噌が美味しければ、具はそんなにこだわらなくても良いような気がする。
明日は出しについて書きたい。


Commented by ケイト at 2017-05-25 06:46 x
味噌餡で私の事を思い出していただきありがとうございます。最中は苦手な和菓子ですが味噌餡は珍しいですね。
機会があれば1度試してみたかったですね。
Commented by mw17mw at 2017-05-26 22:47
> ケイトさん
お返事遅くなってごめんなさい、色々あって。
本当にね、全てのお店はそんな簡単にやめないように見えて、でも、「永遠」はないのですよね。
私の中で、「ケイトさん=味噌あん」のイメージは強固なものなのですが、でも、吉岡堂さんに関しては余りに近隣のお店なので、つい、紹介を忘れてしまいました。
by mw17mw | 2017-05-24 21:26 | 食材・食材のお店 | Comments(2)