田原町駅界隈-「甲州屋」でカレー牡蠣南蛮そば

以前、合羽橋の某若旦那から、「田原町交差点の甲州屋を褒める言葉」を聞いたことがあったが、何の特徴も感じられないごく普通の昔風の町蕎麦屋さんで、また、外から中が全然見えない、目立つメニューも掲げていないお蕎麦屋さんということもあり、様子がわからず、そのままになっていた。

それが、浅草飲食店関連のFBの記事で、「甲州屋」に、冬になると「カレー牡蠣南蛮そば」があることを知った。
へ~、冬になると、「牡蠣そば」や「牡蠣なんばん」をメニューに載せるお店はたまにあるけれど、結構歴史が長いとか、老舗が多い気がしていた。
地域住民向けの町蕎麦屋さんには大抵ないのに、ここはあるのだ、しかも、カレー南蛮に牡蠣だなんて、両方好きな私には興味津々と思えた。

結論からいうと、インスタントのものを全然使っていない真面目な昔風のお蕎麦屋さん、決して新しい味ではないけれど、今の時代、真面目に手をかけて作った料理が反って新鮮に感じられるかも知れない、ここの「カレー牡蠣南蛮そば」はお勧めです。(猫舌の方は、取り鉢をもらって、冷ましながら食べれば食べられると思う)

先週の土曜日のお昼頃、観光地の浅草にいたので、まず、モンブランという人気店でハンバーグと頭に浮かんだが、甘かった、何せ、20人くらい、お店の前に並んでいる人がいたのだ。
その様子を見たら、簡単に諦めることができ、田原町だったら、空いているでしょうと、甲州屋さんに行ってみた。
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このお店は、見た目、中が全然見えないし、ショーウィンドウに、細かい文字でメニューを羅列した印刷物が一枚の置いてあるだけ、愛想がない。
その中に、「カレー牡蠣南蛮」の文字があったので、入ってみた、お値段千円。

中に入ると、ごく普通の東京の標準の町のお蕎麦屋さんという雰囲気。
お水を持って来てくれたお姉さんに、「カレー牡蠣南蛮」は、うどんが良いか蕎麦が良いか、聞いたけれど、「どちらでも」という返事。
頭で考えると、うどんよりお蕎麦の方が細い麺が大量になるから、毛細管現象というのだろうか、お蕎麦に絡んだ熱いつゆがたくさん口に入りそう。
ちょっと迷ったけれど、鍋焼きではなく、どんぶりに入ってくるということで、ここはお蕎麦屋さんなのだからとお蕎麦にしてみた。(鍋焼きだったら、ぐつぐつ焼かれてくるので、うどんが良いかなと思ったのだ)

で、待っていたら、すぐに出てきたのが、下の画像。
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どんぶりだから、熱くないだろうと予想した私が馬鹿だった、本当にオーブンから出したばかりのグラタンくらい熱い料理であった。
でもね、それが、とても美味しかった。

もしかして、「普通」なのかも知れない、昭和の30年代とか40年代頃の「普通」。

何て言うのか、お汁が「化学調味料」とか「レトルト」とか「カレールー」というものが存在しなかった時代のお蕎麦屋さんのカレー汁だったのだ。
私が想像するに(外れているかも知れないが)全てが手作りで、自分で炒めた小麦粉とカレー粉を、自分で取った鰹節などの出汁で伸ばし、自分で作った返しも入れて味を調えた和風味のカレー南蛮。
余分な、化学調味料の味とか、レトルトっぽい味、カレールー独特の風味なぞが皆無だったのだ、だから、ものすごく美味しかった。
うわ~、本当に「まとも」で、昔の正当なお蕎麦屋さんの正直な味。
食べ終わった後、口の中がすっきり気持ちが良いので、感激、無駄な味がしないって、本当に素敵。

具は余り気にしていなかったので、牡蠣以外何が入っていたか覚えていない、ただ、季節限定のカレーだからと言って、牡蠣のカレー南蛮に、一年中用意してあるだろうお肉のカレーがが牡蠣の方に使われていたら、興ざめだと思っていたが、そんなこともなかった。

お蕎麦は、量がたっぷりで、カレー汁の下にがんがんに熱くなった細いお蕎麦がこれでもかと入っており、それをカレー汁と混ぜて食べて行くと、全体の1/3くらい食べ進むまでは本当に熱い、「熱いけど美味しい、美味しいけれど熱い」なんて思いながら食べて、1/3を食べ終わる頃、そんなに極端に熱くなくなった。

牡蠣は、ぷっくりとしたものが4つ入っていて、真ん中をかみ切ると、牡蠣のエキスが出てきて、カレーと混ざって美味しい。
(ここのカレー汁は、片栗粉でとろみがついているが、牡蠣自体は何もコーティングされていないので、齧ると、牡蠣のエキスが外にあふれ出るところが良い)

お蕎麦については、質はよくわからなかった、そもそも、熱い汁に入ったお蕎麦は嫌いなのだが、こちらのは熱過ぎるからだろうか、質も熱で伸びているということも、全然気にならなかった。(笑)

とにかくすごい量だったが、少しおつゆを残すくらいで、殆ど全部食べてしまった。
この残った「牡蠣のエキスが入ったカレー汁にご飯を入れてかき混ぜて食べたら美味しいだろう」と想像はついたが、その前に十分お腹がいっぱいだったので、お店の人に「ご飯ありますか?」なんて、言わなくて済んだ。(笑)

本当に「カレー牡蠣なんばん」は熱い麺類であった。
雪とか雨が降った寒い日、たまたま田原町駅界隈にいたら、お昼はこのお店で「カレー牡蠣南蛮」を食べるのがお勧め。
(喜多方なぞの寒い地方で「冬は喜多方ラーメン」というけれど、「東京下町は、寒い冬はカレー牡蠣南蛮で体を温めたい」)
そう、それから、牡蠣そばが好きで、カレー南蛮も好きな人には大のお勧め。

カレー牡蠣南蛮以外食べたことがないので、お店自体の評価は不明。(夜は居酒屋さんメニューのよう)
(でも、周囲で食べているおそばを見たら、お蕎麦の量がたっぷりであった。)

夏のメニューも美味しそう。
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あ、そうそう、甲州屋というくらいだから、山梨出身者のお店なのかしらね?
それが、甲州屋というお蕎麦屋さんは、田原町駅以外に、浅草のひさご通りと、台東区小島2丁目(新御徒町)寿三丁目にあるのだ、しかも、浅草橋にも今居酒屋になっている甲州屋が存在する(以前はお蕎麦屋さんだったような気が...)、皆、それぞれメニューとか違うようだし、そのお店たちは、どういう関係だろう。

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by mw17mw | 2016-11-16 09:01 | 飲食店・菓子店 | Comments(2)

Commented by Kikunosuke at 2016-11-16 12:52 x
私もこの蕎麦屋のファンです。浅草で飲んだときに夜遅くまで開けている蕎麦屋はここと弁天くらい。しかも美味しい。真凛馬さんはいつ発見されるだろうかと思っていました。若い時分と違い最近はちょっと量が多すぎると感じています。もりとかけしかいただいたことが無いので、今度はカレー牡蠣南蛮そばにしてみます。
Commented by mw17mw at 2016-11-16 16:48
> Kikunosukeさん
あ、ファンでらっしゃるのですか?私、もっと早くに行けばよかったと後悔しました。
弁天で「牡蠣南蛮そば」を食べたことがあるのですが、お料理のセンスは、甲州屋の方が上ではないかと思いました。(弁天のは、牡蠣も片栗粉をまぶしてから入れているので、汁なぞに牡蠣の味が全然移っていませんでしたから)
甲州屋さんのもりとかかけ、量が多そうですね~、私も今後色々食べてみたいと思っております。(何とかちゃんぽんとかいうメニューもありました)