八丁堀駅界隈−「麺や七彩」で煮干しらーめん

この前の土曜日、午後から出かける用があり、午前中なら、築地に行けるので、雨もどうにか降らなさそうと踏んで、自転車ででかけたのだ。

結構肌寒い日で、無事築地で海苔を買うことができたのだが、帰り頃、ぽつぽつ雨が降り出してしまった。
こういう日は、ラーメンが美味しいよねと、前々から気になっていた、築地の行き帰りのルートにある、喜多方ラーメンの名店との評判が高い「麺や七彩」に行くことにした。
予め、行きに平成通りと八重洲通りの交差するところにあるお店の前に寄って、開店時間をチェックしたら、11時とのこと、築地に行って帰ってきてちょうど良いと思ったのだけれど、実際に着いたのは10時45分頃。
寒くて、小雨が降っているせいか、並んでいる人は皆無。
(晴れている日に前を通った時、結構行列ができていたから、その日は天気が悪いから行列がないのだろう)
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小雨模様とはいえ、並ぶ場所の一番前は屋根の下だし、こんなに空いていることは滅多になさそうだし、開店まで15分ならと、一番に並んでしまった。
11時をちょっと過ぎた頃、お店の人が表に出てきて、暖簾をセットし、順番に中にどうぞということになった。

食券機の前で、何を買っていいかわからないけれど、どうも、煮干しらーめんと醤油らーめんがあるみたい。
初めてだから、食券機の一番左である煮干しらーめんの券を買ってみた。(次の人=隣に座った人は味玉入りだったので、あ、忘れたと思った。)
で、一番の人は、カウンターの手前一番奥にどうぞと言われ、座ったら、目の前のカウンターの中は、大柄の男の人が麺を打つ場所だったので、ずっとその作業を見ていた。

見ていると、金属の棒で、練った小麦粉の玉を伸ばしていき、薄くなったところで、包丁で大まかな大きさに切って、その上に粉を振りながら、重ねていく。
で、包丁がセットされた手動の裁断機のような道具に麺を伸ばして重ねたものをセットし、裁断機にセットされた包丁を下ろしていく。
ふ~ん、ラーメン屋さんで自家製麺をうたっているいるお店は多いけれど、普通は、自家製麺というと、粉の配合を自分のところでやって、その後、伸ばしたり切ったりはモーターがついた機械でこなすのに、このお店は、麺を作るのに、全て人間の力でこなしているとわかる。
そうして、細く打った麺が一定量になると、手で掴んでまとめ、くちゃっと寄せては伸ばしで、縮れ麺が出来上がり。
いや~、このお店は、麺に関して、東京で一番手をかけているお店ではと思う。

と見ているうちに、ラーメンが着丼。
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熱々のラーメンの上にはうっすら脂が見え、中の縮れ麺は、噛む必要がないくらい柔らかい。
煮干しのスープというのは、色がグレーと茶色が混じったような色だし、お醤油が入っているのではと感じるくらい、味が濃くて、しかも、薄っすら酸味を感じる味であった。(でも、臭みもなく、美味しかった。)

以前、家の近所にできた「喜多方食堂 麺や玄」で初めて喜多方ラーメンを食べた時、コメントで、喜多方ラーメンは北国のラーメンなので、基本、「体を温め、消化が楽なことを考えられた食べ物」と教えていただいたが、このお店でそのことを改めて実感した。(寒い地方では、それでなくても、寒さで体力を消耗するから、柔らかくて消化するのが楽な食べ物が好まれるとのこと)

元浅草の「麺や玄」の方は背脂だったけれど、麺や七彩は透明で熱々の油でが熱々の汁を覆っているし、麺も、本当に歯で噛む必要がないくらい柔らかく煮てあった。

食べているうちに、「しんしんと雪が降る中、雪の中を歩いてきた自分が、食堂の戸を開けてると、そこは暖房が効いている上に、麺を茹でる湯気が店中に流れていて、冷たいのは、自分のコートについた雪と自分の吐く息だけ。席に座って、熱々の喜多方ラーメンをすすって、身と心に温かさを送り込んでいる自分」が想像できた、この喜多方ラーメンこそ、雪国のご馳走であり、好まれる味なのだと想像がついた。

暑い季節にはそれなりに冷たいものもあるのだろうけれど、熱い喜多方ラーメンは、並ぶのは面倒だけれど、寒い日、雨が冷たい日に行くのがお勧め。(と私は思う)
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by mw17mw | 2016-10-13 23:19 | 飲食店・菓子店 | Comments(0)