駒込駅から飛鳥山まで2/3 旧古河庭園

さて、旧古河庭園のガイドツアーで案内していただいた経験をば。

やはり、旧古河庭園といえば、このレンガ造りの建物がその象徴のようなもの。
岩崎邸なぞと同じジョサイア・コンドルの作。
一階は洋風だけれど、二階は和室なのだって、でも、ここには、別途予約して別料金を払わねば入れない。
しかも、この日は、ここの一階で結婚披露宴が行われていた、外には、東京会館のケイタリング車が停まっていた、豪華。
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この旧古河庭園は、本郷通りに面している北側の入口から入ると、そこが一番高い平地で、そこから南に向かってなだらかな斜面が続いた後、低地になっている。
そうして、低地は大きな池がある和風庭園。

私はそれまでに、相当昔、父と目黒の伯母夫婦と4人で来た思い出があるのだが、その時、日本庭園には行かなかったような気がする。(そのくらい、旧古河庭園=洋館とバラ園と刷り込まれていた.。良く見る旧古河庭園のポスターは、必ず「洋館にバラ」だった。その構図だけで、旧古河庭園の西洋風の部分のイメージが確実に伝わる。日本庭園の魅力は、一枚の写真に収めることが不可能なので使われないのだろう)
その後再度一人で行くことがあり、バラ園の向こうの低地にとても素敵な和風庭園があることを発見。

東京中の和風庭園を全部歩いたわけではないけれど、多分、私は東京にある和風の庭園の中で、古河庭園のお庭が一番好き。(二番目は、掃除が行き届いていないことに目をつぶって、東大の三四郎池)
何ていうのだろう、造りが単調でなく、歩いていて飽きないのだ。(清澄庭園とか六義園とかは、単調だと思う)

そうしたら、この度のガイドさんから、このお庭は、明治大正の頃活躍した七代目小川治兵衛という京都の名人が作ったお庭だと聞いた。←自分の目の確かさも嬉しかったりして。(笑)(今でも、何代目かは失念したが、京都に小川治兵衛という名前を継ぐ庭師がいらっしゃって、時々、NHKに出ているとのこと)
この七代目の他の作品が、「平安神宮のお庭」「野村の碧雲荘」とか聞くと、本当、さすが!と思う。(野村の碧雲荘は、南禅寺の近くにある野村證券の施設だから、その関係者でないと入れず、私は入ったことがない、ただ、その周囲を歩くだけでそのセンスの凄さがわかる)

ガイドツアーは、本郷通りに近い台地の上に作られた、洋館から始まった。
この洋館と西洋風のバラ園は、ジョサイア・コンドルの設計とか。
西洋館の説明が終わった後、その前を横切り、敷地の一番西の方の道から斜面を下りて行く大きな木々がたくさんあるコースに案内された。(それは案内マップを見ると馬車道のよう)
なんでも、そんなに大きな土地ではないので、道が一直線ではなく、あちらこちらに曲がっていて、土地を大きく見せる工夫がされているとのこと。
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池に繋がっているお水が見える。
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少し小高いところから池を見る、立派。
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こういう大きくて立派な石灯篭が15基あるそうで、高価なものは、その当時で「郊外に一軒家が買える程の価格」だったとか。
今回案内してもらって、説明してもらい、岩崎庭園にも大きな石灯篭があったけれど、この大きな石灯篭は明治・大正時代くらいまでの富の象徴だったことがわかった。確かに、お金持ちでなかったら、こんなに大きな燈籠を自分の庭に運べないものね。
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その他、小さな水の流れにかかる大きな石の橋は、全て大きな石を真っ二つに割った一枚岩とのとのこと。
そういう立派な石をどこから持って来たか、私邸の庭に使ったので、記録に残っていないそう。
(そういえば、岩崎弥太郎さんだったか、久弥さんも大きな石が大好きで、日本各地で見つけては湯島に運んだと聞いたっけ)
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池の近くの深い森のようなところにお茶室があり、その日、灯りがついて、お茶をたしなんでいる人々がいた。
このお茶室の周囲には、細い小川が流れ、周囲と隔絶された杜の中の茶室という雰囲気がまた素敵であった。(このお茶室利用は、都ではなく、大谷美術館)
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「崩れ石積み」という立て看板−−−石を垂直に積む技術は方法は数あるが、これは、京都で発達した伝統的工法である。石と石が噛み合って崩れそうで崩れない姿が美しいとされている。当庭園においても小川治兵衛の力作となっている」
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下の画像の真ん中くらいに滝というか、小さな水の流れがあるのがわかる。
ガイドさんのお話では、以前は、もっと上から自然の滝になっていたそう。
しかし、近所に作られた南北線の工事のせいで、地下水脈がずたずたになったようで、滝が小さくなったばかりでなく、以前は庭の色々なところに湧いていた地下水が湧かなくなってしまったそうだ。
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階段を上がると西洋庭園という場所。
西洋と和の庭園の間には、富士山から持って来た溶岩がたくさん埋め込まれ、その上には苔が生えいていて風情があった。
今は、富士山から溶岩を持ち出すのは禁止されているそう、それ以前に持って来られたものであるが、富士山の溶岩がこんなにたくさんお庭に使われているのは、古河庭園くらいだとのこと。
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そうして、バラ園に戻ったが、全部で1時間20分もかかった。
殆ど、和風庭園の中ばかりにいたのだから、その大きさや充実度がわかると思う。
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私が思うには、和風の庭園なぞに興味のある女性をデートに誘うとしたら、私としては、旧古河庭園が一番のお勧め。
一度は自分勝手に自分の感性で見物、二度目はガイドさんに案内してもらうと良いと思う。

それから、ガイドさんから、ジョサイア・コンドルの他の作品の話を聞いたとき、何と、品川の八つ山にある「開東閣」という三菱グループの迎賓館といわれるジョサイア・コンドルの設計の建物が、「他に移築され、その跡地に超高級マンションが建てられる」とのことでびっくり!
その土地は、そもそもは、伊藤博文の私邸があった場所で、それを岩崎家が買い取った。
外から見ると、こんな大きな森が品川にあるのだと思うくらい、こんもりとした森なのに、それを切り開いて、億ションを作るなんて、とてもショック。

また、バラのお祭りは、春と秋にあるそうだが、今年の秋のバラのお祭りは、10月8日の土曜日から2週間、「秋のバラフェスティバル」が行われるそう。
100種類のバラが咲き競うのかな?

その他、この古河庭園は、結構、椅子とかテーブル、ベンチが充実しているし、中にお弁当を持ち込んで食べても大丈夫とのこと。
きっと、春の桜とか、秋のもみじの頃、良さそう、行きたい。
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by mw17mw | 2016-10-05 18:10 | 東京都内のお散歩・見物 | Comments(0)