浅草駅界隈−「ギャラリー・エフ」でアルコール
2016年 01月 06日
この点、意外でしかも不満。
他のブログや元のexciteに移行すべきか?
−−−本題です−−−
弁天山美家古寿司を出た後は、道を曲がって、浅草寺の方に行き、ライトアップを鑑賞。
その後、どこかでアルコールかコーヒーということになったのだけれど、当初私が考えていた神谷バーを忘年会前に提案したところ、他のお二人が何度か行ったことがあるとのことで、嫌やとは言わないが、新しいところに行きたそうな雰囲気。
それで思い出したのが、今は亡き看板猫の銀次親分で有名なギャラリー・エフ。(江戸通り沿いにある)
私も実は入ったことがなく、興味津々。
昼は、ギャラリーとかカフェで、夕方からはバーになるみたい。(夕方になると、コーヒー・紅茶メニューがなくなるらしいが、ソフトドリンクはあるとのこと)
中は木の造り、薄暗い照明、バーテンダーらしき男性が一人だけで、お酒を出したら、さっさと別室に引っ込んでしまう感じで落ち着く。
実は私は二人へのおみやげを家に忘れてきていたので、二人をこのお店に待たせて、一人で、自転車で家まで往復してきた。
だから、私はこのお店にそんなに長くいなかったのだが、お店は空いていたし、お店の人も余計なことを話しかけてこないで、静かな雰囲気で、他の人たちに好評だった。
これはIさんが取ったニッカウヰスキーの飲み比べセットだったかな?
竹鶴と宮城峡、余市というモルトが並んでいた。
なんでも、竹鶴は、他の2つのモルトを混ぜて作るとのこと。
少し味見させてもらったが、3つ味がそれぞれ違うことはわかった。(笑)
そして、このお店は、浅草で唯一、関東大震災や東京大空襲でも壊れなかった江戸時代の土蔵があることでも有名なのだが、土蔵らしき重厚な入口が店の一番奥にあった。
このお店、とても素敵なのだけれど、天井を見ると、結構雑な作りでなぜだろう?と思ったのだが、どうも、元々慶応4年(=明治元年)に作られた竹長の蔵が、今の江戸通りより奥まったところにあって、土蔵と江戸通りの歩道までを埋めるように、お店が増築されたみたい。
後日、明るいうちにお店の写真を撮りに行ったら、お店の正面左側に土蔵の説明があった。
昼間にお店に行けば、土蔵の中を見学させてくれるみたい。
こちらは、昼間に写した「ギャラリー・エフ」
今回、28日の忘年会の日、家族持ちのIさんは、その日の夕方東京着で、奈良に家族旅行をしてきたとのこと。
だから、メインの話題は、IさんのiPhoneの画像を見ながらの奈良についてだったけれど、メインの話題が奈良市で、その話をしたのが、江戸前のお寿司屋というのは、とてもほっとする関係であった。
(修学旅行や観光バスで案内されるのではなく、個人でゆったりと歩く奈良市(東大寺や奈良公園)は、同じ場所かしらと思う程、とても素敵なのだ。)
奈良市だって、弁天山美家古寿司さんだって、商売が簡単だとか、悩みがないということは絶対ないし、生きていくために相当の努力をされているということはわかったうえで書くと、何て言うのだろう、両方とも、明治時代以降、西洋化を良しとして、新しいものを取り入れたり、発明することに価値があった日本全体の中で、そういうことよりも、昔のやり方や昔の美を現代に伝えていくことがその存在の価値だったりする組織に感じられた。
だから、古典的なお寿司を食べながら、古典的な風景の話題を話していたら、何だか、「競争」とか「進化」なぞという言葉が頭の中からすっかり消えて、とてもゆったりできた。
例えば、代官山の蔦屋は美しい居心地の良い場所なのだが、突き詰めていくと、商業的に成功するために考えられた設計だし、大きな意味での競争の産物だと思うのだ。
そりゃ、競争があるからこそ、人間とか社会は進歩するのかも知れない。
そして、人に負けないこと、今までになかったものを発明したり、今までにない美を表現したりすることが重要ということも良く分かるのだけれど、そんな世界にばかりいたら、疲れてしまう。
その点、奈良とか美家古寿司というのは、そういうことを感じさせない大らかさがあると感じられ、本当にゆっくり過ごしたい正月休み前の忘年会にぴったりな組み合わせだと思った。
あ~、本当に「今年も何もできなかった」ということが引っかかっていた心が解放された感じ。