広島の「むさし」の若鶏むすび

今日、広島から東京にしょっちゅういらっしゃる方が、ブログを通して、「うえの穴子弁当は無理だけれど、広島三越で、うえのの穴子蒲焼き切り落としを売っているので、(東京の)上野駅まで取りに来てくれれば、持っていくけれど」と提案してくださった。
という話を一番最初にした方が良いのだけれど、それと一緒に運んできてくださった「むさしの若鳥むすび」がとても美味しかったので、今日は、おむすびの話、明日は、穴子蒲焼の話を書いて、その次にこの方とのいきさつを書くことにしたい。
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で、若鶏むすびの蓋を開けてみたら、大きなから揚げ3つと大きなお結び2つがメインで、その他、ウィンナーソーセージ1本、たくあん2切れ、枝豆、それに何と生のキャベツのちぎったものにお塩の小袋に、リンゴ一切れ。
なんとなく、お弁当全体から、力強さが感じられる、おにぎりもから揚げも生の野菜・りんご等、皆、きれいな印象があった。
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また、その取り合わせが新鮮でもあり、昔懐かしくもあり(きっとウィンナーとたくあんだ)、とにかく「私の好きなタイプ」と思った。
ウィンナーも好きだし、だいたい、生のキャベツがお弁当に入っていて、おにぎりの付け合わせだというところが新鮮。
(そうそう、大阪の焼き肉屋に行くと、サービスで、キャベツのちぎったものがついてくるが、やはり、広島は大阪に近いのねと思った。私もそれにちょっとお塩をつけてかじるのが好きであった。)

鶏のから揚げは、片栗粉ベースの衣の大振りな下味がついたから揚げで、お肉は軟らかく、衣はバリっとしていて美味しかった。
そして、海苔でまかれたおにぎりも大きく、具がないのかなと思いながら食べて行ったら、1つは梅干しが少々、もう一つは、切昆布の佃煮が少々入っていた。
それらを時々キャベツやたくあんをかじりながら、食べたら美味しかったのだけれど、キャベツにふりかけたお塩が他にもついてしまい、ちょっとしょっぱくなってしまった。

でも、全体、全て美味しく、パクパク、「こういう組み合わせでおにぎり弁当作ればいいのに、どうして、東京にはこういう組み合わせのお弁当がないのだろう」と食べ終わってしまった。

でも、食べ終わって、器の底が見えたら、その美味しさの秘密がわかってしまった。
このむさしさんのお弁当の容器の底は、経木(きょうぎ)でできていた。
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東京地方だと、崎陽軒のお弁当のご飯が美味しいのは、容器が経木だからだという話を聞いていたが、この広島のむさしさんも、容器にこだわり、お結びの水分やから揚げの余分な油分を吸収してくれる経木を使った容器を使っている繊細な気遣いがすごいと思った。
もちろん、材料を吟味して、手で握ったおむすびとのことだし、丁寧に調理すること、そういうことにも力を入れているのだけれど、最後、容器にもこだわって、時間が経っても、水分や油分で全体が蒸れないような容器を使っているところもすごいと思った。
(そういえば、底の経木も、蓋の厚紙も、それを包んだ包装紙も皆濡れていたけれど、包装材の全てがお弁当が蒸れないように水分や油分を吸っているのだ。)

こちらのお弁当が美味しいのは、容器によって、余分な水分や油分がついていない垢ぬけた仕上がりだからだと私は思った。
だからね、業務用の発泡スチロールやプラスチックの使い捨て弁当箱とか、家庭用のプラスチックのお弁当箱を使っては、こんな生のキャベツがぱりっとしたお弁当は無理なのだ、絶対。

そして、その後、よく見たら、容器の側面も、最初は発泡スチロールかと思ったのだけれど、よく見たら、外側に木の模様をプリントした紙を貼っているけれど、その中側はやはり木のようであった。
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このむさしさんは、時間が経っても、味が変わらないように、とても気を遣っている、皆が美味しいとか、人気があるのが良くわかる。(でも、HPのお弁当の写真を見ると、経木は使っていないお弁当もありそう)

ここからは余計な話だが、私はたいてい握り立ての熱いおにぎりばかり食べていて、海苔は海苔、ご飯はご飯の状態が口の中で混じり合う美味しさを味わってばかりいて、冷たくなって海苔が巻いてあるタイプは殆ど食べていない人生であった。
それが、海苔を巻いたまま放置しておいたおにぎりにはそういうおにぎりなりの美味しさがあるということを、以前の「ケンミンショー」で習ったのだ。
東京では、味付けをしない海苔が主流だけれど、関西以西では、味付け海苔の方が圧倒的に人気があるらしい。
で、その使い方なのだけれど、おむすびを結んで、味付け海苔を巻いて、時間が経ってから食べると、味付け海苔がご飯の水分でご飯になじんで、それを一緒に食べるのが美味しいと関西人が言っていたのを聞いて、「それならわかる」と、そういうおにぎりを食べる気になったのだ。
だから、今回のおむすびも、海苔がふにゃっと柔らかくなるとまで行かないのだけれど、ご飯になじむくらいの柔らかさになっていて、それはそれで美味しく食べることができた。

皆さまも、むさしのおむすび、食べる機会があったら、是非、試されることをお勧めします。
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by mw17mw | 2015-11-20 22:11 | 飲食店・菓子店 | Comments(0)