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天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw

浅草観音裏界隈ー「竹松鶏肉店」のなか焼き

今日でお盆休みは終わりですが、皆様、いかがお過ごしですか?
私の場合、今年は、水曜日にたばこの発注、金曜日に配送があったし、東浅草に仕入れもあったので、お店は閉めていたものの、少し仕事をしながら、ゆったり過ごしておりました。

そして、先日紹介した「浅草うねうね食べある記」によれば、千束通りで推薦されていたのが、「竹松鶏肉店」と「ラーメン コント」という餃子を中心とした中華のお店。

そうそう、お盆休みの最中、東浅草に仕入れに行ったのだが、この2軒とも、お盆休みだというのに、お店が開いていたのだ。
さすが、浅草、お盆休みに休む習慣はないようだ。

その2軒とも、東浅草に仕入れに行く道沿いなので、両方ともお店が開いていたら、行こうと思ったが、その日の朝、朝ごはんを食べ過ぎていたので、コントで餃子やラーメンは、パスして、行きに、竹松鶏肉店に寄って、漫画で推薦されていた「なか焼き」を買ってみた。

竹松鶏肉店は、以前から目に入っていたお店だけれど、お惣菜の数が多くて何を買っていいかわからなかったし、別にここで買わなくても家の近くの鶏肉屋さんでも、焼き鳥等売っているので、近寄らなかったのだ。

その漫画によると、色々な鶏のお惣菜を作って売っているけれど、中でも、手羽中を焼いた「なか焼き」が一番人気で、三社祭りの時なぞ、大量に注文が入るみたいで、浅草観音裏界隈では、お祭りには竹松さんのなか焼きがあって当然のものらしいので、隠れた名店とのこと、これ以上変に混むと常連さんに迷惑をかけるので、テレビの取材にも応じないとのことで、興味が湧いた。(漫画の単行本で紹介されても影響力はテレビより相当劣るとのことで、漫画での紹介は許されたとのこと)

竹松鶏肉店は、浅草の方からいくと、ひさご通り(フルーツパーラー ゴトーのあるとおり)から行って、言問い通りを渡ると、そこから、千束通り。
つつっと入っていて、一つ目か、二つ目右側の角。
浅草観音裏界隈ー「竹松鶏肉店」のなか焼き_d0063149_09435735.jpg

わ、お店の名前の前に「老舗 田甫(たんぼ)」と書いてある、そうなのだ、ここらへんの古いお店は、お店の名前に田甫とか、浅草田甫と書いてあると思うのだ。
このお店も明治時代からのお店とのことだが、これでわかる。
(今はなくなってしまったが、大三というお蕎麦屋さんも、「浅草田甫 大三」と書いてあったとおぼている。
本当に、明治時代のはじめまで、吉原の周囲は田甫だったからとのこと。)

最近の人間である私としては、「田甫」と名乗らない方が、「下町の粋」とか「古くからの都会」というイメージが沸くと思うのだが、千束界隈の人はそうは思わないで、先祖がつけたお店の名前を大切にしているなと思う、それはそれで素晴らしい。

このお店は、奥の方に生のお肉のケースもあるのだが、お店正面に、鶏肉のお惣菜が各種並んでいる。
浅草観音裏界隈ー「竹松鶏肉店」のなか焼き_d0063149_09435703.jpg

今回は迷わず、漫画で推薦していたなか焼きを買おうとショーケースを見たら、塩味と醤油味2種類があった。

お店の人に漫画で知って来たというと、喜んでいたし、応対の態度が、浅草風のにこやかで優しく丁寧なものだったのが、好印象。
(店の様子を見ていたら、私の相手をしてくれたのが、若い息子さんで、ショーケースの向こうには、お父さんとおじいさんがいるもよう、親子三代のお店のようだ。)
お店の人に最小単位100gでも良いか聞いたら、「OK」とのこと、そして、100gだと、3、4本になると思うと、感じよく教えてくれたので、塩も醤油も100gずつ買ってきた。
浅草観音裏界隈ー「竹松鶏肉店」のなか焼き_d0063149_09435899.jpg

家に帰って、まだ、ちょっと温かいものを食べてみたら、値段がリーズナブルなので、特段ものすごく肉質が良いというわけではないのだが、なんの問題点もなく、すんなり、普通に美味しい味。
一番良かったのは、火加減がちょうどよく、骨まで火がきちんと通っているのに、お肉が柔らかいままであったこと。
この焼き加減というか、どの段階で火から引き上げればいいか、この絶妙のタイミングがちゃんと守られていると感じた。
(私の酢煮の場合、煮る時間は25分がベスト)

なんていうか、私は浅草に行っても、高い観光土産を買う必要も、そうしたいという気持ちもないので、このお店のお惣菜を買って帰るのが良いかなと思った。
なか焼きは、お酒の肴にちょうど良い。(塩と醤油だったら、醤油の方が何本でも食べられる感じ)

ほかも色々買ってみよう。
水曜日が定休日、開店は、9時半だけれど、お惣菜が揃うのは、11時過ぎだったか、11時半頃とのこと。
(お店正面右下にレバカラという商品の発売日を記したカレンダーがあり、そこに定休日の予定も載っていた。
今月は、お盆に休まない関係か、19、20日、26、27日連休とのこと)
千束通りというと、ちょっと遠い感じもするかも知れないが、ゴトーとか、浪花家まで来たら、そこから、5分くらい?
千束通りの言問い通り口からすぐだから、普通の観光土産に飽きた方たちの実用的なお土産として、ぴったり。
by mw17mw | 2015-08-16 10:17 | 食材・食材のお店 | Comments(0)