岩本町駅界隈−雲林坊(ゆんりんぼう)で、汁なし担々麺&麻婆豆腐丼
2015年 07月 15日
また、千代田の卓球教室の帰りに行ける範囲で「四川料理」のお店を探したら、神田雲林というお店と、雲林坊 秋葉原というお店が見つかった。
(後で、わかったが、この二つは、同じ系列のお店とのこと、どうも、雲林というお店は高級店で上品、雲林坊は、その廉価版で担々麺と麻婆豆腐に特化したお店のよう)
雲林坊の方は、靖国通りと頭上の新幹線の線路が交差する下にあって、行列が見られたし、以前から興味が沸いていたお店であり、食べログの評判も良いお店なので行ってみた。
12時半くらいの到着で、前に8人並んでいたが、私の後は殆ど行列ができなかった。
立て看板なぞを見ると、このお店は、「汁あり担々麺・汁なし担々麺・麻婆豆腐丼」が三大メニューで、それぞれ単独のメニューと担々麺と麻婆豆腐丼のセットがあった。
どうしようかと思ったけれど、このお店にまたリピートすることはないかも知れないからと、後ろ向きに、汁なし担々麺と麻婆豆腐丼のセットに決めた。
ようやく番が回ってきて、中に入って、食券を買って、席に案内される。
カウンターだけの10席くらいのお店で、カウンターの中には調理する人が3人。
中の調理の様子が手に取るようにわかり、例えば汁なし担々麺を仕上げるのに数種の調味料みたいなものを一つひとつのお皿に振っていて、良く間違えたり、入れ忘れたりしないな~と感心しながら見ていた。
10分くらいして出てきたのが、下記セット。(本当は、汁なし担々麺が先に出てきて、その後、麻婆豆腐丼が運ばれてきた。)
まずは、汁なし担々麺をかき混ぜて食べ始めたのだが、まず、麺が太くて茶色くて噛み応えのあるタイプ。
どちらかというと、中華料理のおそばというより、新進気鋭の自分の味のラーメンを出すお店の自家製麺のようなタイプ。
(食べログの情報によると、全粒粉のおそばらしい)
上にかかっているのは、挽肉だけではなく、松の実やカシューナッツの砕いたものと味付けした挽肉と合わさったもの。
食べてみると、色々な味がしたけれど、そんなに辛くないし、うっすら、花椒だろうか、中国の山椒の味がした。
そんな個性的な味でも、辛くもないけれど、食べ終わっていくと、お皿の底に、辣油がたくさん残った。
何ていうのだろう、多分、良い調味料を使っているのだろうけれど、全然個性的でも、「本場中国の」という感じでもない。
だいたい、麺が中華料理としての汁なし担々麺には合わないような今風のものであることでがっかりしたけれど、味も「さすが~本場」という感じからは程遠い感じでがっかり。
こういう汁なし担々麺や汁あり担々麺も、それぞれのお店で色々考えて他のお店とは違うものを出さないと生き残れないのかも知れない。
汁なし担々麺って、結局、私は四川に行ったことがないので、本場のものを食べたこともないし、東京でも、湯島の阿吽、本郷の栄児に次いで、このお店で3軒目だけれど、全部好みではない。
(この料理が、四川省では、労働者のものと聞くと、栄児のが一番本場に近い?わからないけれど)
東京の四川料理のお店では、汁なし担々麺って、案外、本場物には会えないものかも。
ま、どちらかというと、雲林坊さんの汁なし担々麺は、ヌーベルシノワ?
で、麻婆豆腐丼の方がまだ好みだったかな?
味としては、汁なし担々麺の方が華やかで、麻婆豆腐丼の方が味が醤油ベースのせいか、地味ではあったが、自分の好みから行ったら、麻婆豆腐丼の方が美味しかった。
たぶん、ご飯とお豆腐の柔らかさ・味が私の好みだったのだと思う。
食べログで評判が高かったので、期待して行ったものの、全然好みでなかったので残念。
ま~、セットで、2種類の料理を食べたことは正解だった。
近所だったら、たまに行ってもいいけれど、わざわざ行くほどの価値は感じなかった。
もう一軒、靖国通りを浅草橋の方に進んだところに四川料理のお店があるので、そこにも行ってみたい。