淡路町界隈−「松竹庵 ます川」で、活〆穴子天ざる

以前、淡路町の再開発ビル群ワテラスを発見した頃、その向かい側に、老舗っぽくて、こぎれいなお蕎麦屋さん「松竹庵 ます川」を見つけたのだが、このお店は、土日祭日お休みで入ることができなかった。
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そもそも、このお店を見つけた時、そのすぐ近くには、神田の藪そばとか、神田まつやとか、有名な蕎麦処が揃っているのに、このお店は、何が特徴で(失礼な言い方ながら)生き延びているのだろうと興味があったのだ。
流行っているような雰囲気のお店でもあり、しかも、土日祭日休みとなると経営に余裕がある感じで、どんなお店か入ってみたいと興味が湧いていたのだ(でも、食べログ等を読むと、このお店こそ、創業190年(少なくとも150年以上)の老舗らしい)

その後、昨年末から、千代田区に卓球を習いに自転車で行くようになった時、このお店の前を通って帰れることを発見。
いつか、卓球の帰りにこのお店に寄りたいと思いながら、中々果たせず、この前の月曜日に、ようやく行くことができた。

店先のメニュー表を見ていると、天ぷらに力を入れているお蕎麦屋さんであることがわかった。

安いものでは、もりそば 700円、ごまそばと辛みおろしそばが850円

その他、

鴨汁けんちんせいろ1200円、鴨焼きせいろ 1800円

旬野菜の天せいろ 野菜4点 1500円

帆立の天せいろ 帆立2点と野菜2点 1500円

穴子の天せいろ 穴子と野菜2点 1500円

活車海老の天せいろ 車海老2点と野菜2点 1800円

車海老と帆立のかき揚げ天せいろ 1500円

他旬のものとしては、「桜鯛の天せいろ」と「ホタルイカの天せいろ」が1600円である他、天ぷらとお蕎麦のランチコースが2500円であった。(すべて消費税別)

また、このお店、入口は、曇りガラスに木の格子戸なので、外から中の様子が全くわからなかった。
曇りガラスの戸をあけると、奥に細長いお店で、白木のカウンターに8席くらいの椅子があって、カウンター内には、白い上っ張りに白い帽子の和食の職人さんという感じの男の人が4、5人いる、こざっぱりした、お蕎麦屋というか、割烹のカウンターのような雰囲気。
なんだか、高級そうなのだけれど、親方と思しき男性が二人いるうち、若い方の男の人がにこやかで感じが良くて好印象。

先客は、2名のカップルだけで、その方たちは、野菜天せいろを頼んでいて、私は、どうせなら、野菜&魚の両方を食べたいからと、穴子天せいろにしてみた。

カウンターには、てんぷらに使われる野菜が籠に盛られていた。
このお店では、天ぷらを揚げるところも、お蕎麦をゆでて冷水で〆て、お客に供されるところまで、全て客の目の前で作業してくれる。
注文を受けると、お蕎麦担当の親方のような人が、デジタル秤で蕎麦の重さを計り、流しに氷を張ったボウルを準備し出すのが見えた。
まず、運ばれてきたのが、蕎麦つゆと、大根おろしがたくさん入った天つゆ、小皿に塩であった。
わ~い、さすが、天つゆと蕎麦つゆが別々で嬉しいぞ!と思う。
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程なく、隣の野菜天ざるのお客さんたちには、細長くて大きい甘い辛子の天ぷらが供され、次に私のところに穴子の天ぷらが出された。
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そして、次に野菜類なのだが、なんでも、沖縄のピーマンとマイタケとのこと。
全て、目の前で揚げられたばかりの天ぷらで文句なく美味しかったが、私としては丸ごと揚げられた沖縄のピーマンの天ぷらが最高に美味しかった。
何というのか、丸ごとのピーマンのお尻を齧った途端、中から、亜熱帯の暑苦しい熱風と青臭い畑の匂いが鼻先に広がり、何だか、それだけで、(行ったこともないのに)沖縄のトウモロコシ畑とか、ピーマン畑の真ん中にいるような気分になれたのだ。
(そうそう、野菜天ざるの人に出される野菜と、その他、他の魚&野菜2点で出される野菜は、そもそも種類が異なるようであった。)

粋な人は、塩で天ぷらを食べるらしいが、私は結構小さい時から天つゆにジャポンとつけて食べており、抵抗がないので、塩でも天つゆでも両方ともおいしく食べたけれど、やはり、天つゆが好きかな?
そして、天つゆは、いわゆる天つゆの甘辛い味であったが、寝かせておいた返しを使ったようなおいしい天つゆで、こちらの返しは結構甘目かな?と思っていたのだ。

で、天ぷらを食べ終わる頃、私のお蕎麦が出来上がって、出されるときに、「なんだらかんだら」と説明がついたのだが、うまく聞こえなかったのだが、この時初めてこのお店は、ニ八ではなく、十割と言っていたように思えたのだ。
聞き返すのが面倒だったし、きっと家に帰って食べログ見れば、わかるわいと聞き返さなかった。

で、食べ始めると、汁は、藪のような辛汁で、全然甘くなくてすっきりしている。
お蕎麦は氷水で本当に良く〆られているせいか、本当に冷たかった。
こんな高級そうなお店で、お蕎麦の量が少なかったら、たまらんと思ったけれど、あんな神田の藪みたいな盛り方ではなく、結構量が多めだったので、好印象。

お蕎麦は、今まで食べてきた十割蕎麦の中では一番好みと思った。
お蕎麦が細いせいかな?普通の十割よりごわごわとか、ボソボソしないで、結構、ちょっとしか噛まなくても喉を通るのだ。
それは確かにニ八の喉越しとは違うけれど、このくらいなら、十割も美味しいものだと思って食べた。

残った蕎麦つゆをどろどろの蕎麦湯で割って、飲んで帰ってきた。

家に帰ってから、食べログを読んだら、「冷たすぎて、蕎麦の香りがわからなかった」とか、「天ぷら屋みたいで、蕎麦屋のすがすがしい香りがなかった」いう評があって、確かに、香りはなかったかも知れないと思ったが、その場では、気にならなかった。

なんだか、昼時12席のお店で、ゆったりと、こだわりのお蕎麦と天ぷらが楽しめて、良いお店だと思った。
私の後に、2組4人の人が入ってきて、それなりに、混み出した。

神田まつやとかやぶそばとかとは、全然ムードの違う店で、高級な感じはあるものの、お昼なら、価格はそんなでもないところも魅力。
(まつやは、本当に庶民的なお蕎麦屋さん、藪蕎麦は最近行っていないけれど、やはり、お蕎麦屋さんなのだ、その点、このお店は、やはり、街場のお蕎麦屋さんのワンランク上を狙っている感じ)

食べログによると、お蕎麦担当が先代のご店主さんで、天ぷら担当の若い方の方が現在のご店主さんだそうだ。
その他、若い修行中の男性が3人くらいいたり、お運びさんの女の人もいたから、たぶん、人気店なのだと思う。
ただ、土日祭日お休みだから、淡路町界隈のサラリーマンか住人でないと、行くのは難しいかも。

何となくなのだけれど、父親とか上司に連れてきて欲しいような、また、お友達とゆっくり食事したいときに、良さそうなお店であった。
夜は、4千円とか5千円のコースがあるみたいで、その様子は、このブログを参考に。

私の場合、昼は、卓球の帰りに前を通って、季節のメニューをチェックして、食べたいものがあったら、また、入りたいし、一件、以前から御馳走をしなくてはいけない人がいるのだが、夜に、こちらにしようかしら?
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by mw17mw | 2015-06-03 17:05 | 飲食店・菓子店 | Comments(0)