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天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw

三ノ輪駅界隈−「かのふや」でカレーうどん

連休の最後の日、気が向いて、丸山吉平にとんかつを食べに行った。
もちろん、祭日でも10人くらいの行列だったけれど、お休みの日だから、心に余裕があり、おとなしく並んだ。
そして、順番が来て、席に着くときに、券売機の隣に雑誌数冊が置いてあり、その中のポパイの別冊かな?都内の「そば・うどん・ラーメンの名店」の特集があったのだ。
それを借りて、とんかつが出てくるまでの間、私のテリトリーにあるお店をチェックして、手帳に控えて来た。

そうしたら、住所で日本堤、駅で行ったら、日比谷線三ノ輪駅に近いところにある「かのふや」にあたった。
場所からして、「あ、ここ、知っている」と思った、数年前、自動車で前を通った時、周囲から浮いているきれいなお店で、よさそうだなとは思っていたのだ、きっとそこに違いない」と思ったけれど、地図を見たら、当たっていた。

そして、私は時々、主に土日祭日に、東浅草の現金問屋に自転車で仕入れに行くので、その時に行けそう、そのお店の定休日は火曜日であった。
うどんのお店ながら、「カレーうどん」の美味しい店として、本で紹介され、そのカレーは、そのお店でバイトしていたバングラディッシュ人に習ったものなのだそうだ。

ということで、興味津々、日曜日に東浅草での仕入れがあったので、ついでに行ってきた。

ま、普通の人は、日比谷線三ノ輪駅から歩いていくのだろうけれど、私の場合は、家から色々なルートで千束通り商店街に出て、その一番北から、通りの名前は良くわからないのだが、土手の伊勢屋の前を通る道に出て、そこを三ノ輪の方に進むのと、明治通りと交差するところに、そのうどんやさんがあることになる。(土手の伊勢屋の前の通りだから、「土手通り」?そんな名前を聞いたことがあるけれど不確か)

実際に行ってみると、そのお店、かのふやの横に、ローマ字で「KANOYA」と書いてあったから、「かのうや」と発音するのだろうか?(聞くのを忘れた。)
三ノ輪駅界隈−「かのふや」でカレーうどん_d0063149_09403477.jpg


メニューは一応見たが、心に決めておいたカレーうどんを注文。
(メニューには、どこのお店にもあるようなうどんの他、このお店独自のものも並んでいて、興味津々)
でも、注文を取ってくれたご店主が、「相当辛いですけれど、大丈夫ですか?」と確認してきたので、「大丈夫です」と答えた。

で、出てきたのが、これ。
三ノ輪駅界隈−「かのふや」でカレーうどん_d0063149_09403573.jpg


食べ始める寸前に気づいたのだが、ここのカレーうどんは、カレーとうどんつゆを予め混ぜてあるタイプではなく、通常のかけうどんの上に、カレーを乗せたタイプ。
それも、そのかけうどんのつゆが、透明で、関東風ではなく、関西風なので、びっくり。
三ノ輪駅界隈−「かのふや」でカレーうどん_d0063149_09403623.jpg


静かに、その関西風の汁のみを飲んでみると、多分、煮干しと昆布の甘さが結構強いタイプなので余計びっくり。
(う~ん、きっと自分で取った出汁であることはわかったが、その力強い甘さに、ここの店のカレーうどん以外のうどんを食べた時に私に合うかどうか、若干疑問)

そして、カレーと少し混ざったところを飲んでみると、まず、むせてしまった。(笑)
本当に辛いのだ、うへ~、とにかく、辛い。
でも、私の場合、舌はこの辛さに耐えられるのだけれど、喉が耐えられないみたいで、何度、咳き込みながら、食べたことか。

カレーをスプーンにすくってみると、薄っすら赤い液体が一筋流れていて、これが唐辛子かなと思った。

なんだか、面白かった、関東風の返しで作った真っ黒なおつゆと混ざったカレーうどんしか知らなかったのだけれど、こんな、関西風の透明なおつゆにカレーを入れたものは初めての経験だった。
(そうだ、私が在関西のとき、予め、出汁とカレーを混ざっていたカレーうどんしか、食べた経験がなかったのだ。)

こんな透明に美味しそうにとった出汁に、カレーを混ぜてしまうなんて、勿体ないなと思ったけれど、混ぜるしかないし、混ぜてみたら、うどんつゆの甘さがうまく極辛カレーを少しは中和してくれているみたい。
関西以西のうどんとバングラディッシュのカレーの融合は結構成功していた。(笑)

カレーには、角切りの牛肉とニンジンが入っていた、そして、うどんも、いかにも手打ち。
ここのお店、結構本格的な関西以西のうどん屋さんかと思い、食べ終わったときに、ご店主に「ここのうどんは、讃岐うどんですか?「と聞いたら、「そうです、私にうどん打ちを教えてくれた人が讃岐うどんのプロだったので」とのこと。
だから、うどんもうどんつゆも、毎日自分で作っているそうな。
ほ~、そういうお店なのに、私の見た雑誌、帰ってきてからチェックした食べログのどこにも、「讃岐うどんのお店」とは書いていなかった。

何だか、ある場所からして、まさか、旧吉原の近所、江戸時代からのお店である土手の伊勢屋の先で、讃岐うどんで頑張っているお店があるなんて、本当に意外であった。
(このお店は、どっちの料理ショーで紹介されたことがあるとかだから、決して、新しいお店ではない。
また、うどんだけのお店で、お蕎麦類は全く扱っていない。)

カレーも美味しかったけれど、今度は、普通の讃岐うどんを味わいに来ますと言って、お店を出た。

今まで想像したことのない料理だった分、美味しかったし、楽しかった、良いお店を発見して良かった。

また、行ってみよう。
by mw17mw | 2015-05-11 08:41 | 飲食店・菓子店 | Comments(0)