神保町界隈−「共栄堂」のスマトラカレー(ポーク)

なぜ、このお店を選んだのかとか、色々、前段に詳しく書きたいことがあるのだけれど、それを書くと、長くなるし、とりとめがなくなるので、簡単な前段と大正13年創業の共栄堂でスマトラカレーを食べた感想のみ書く。

私は、大学時代の後半二年くらい、神保町でバイトすることが多く、色々なお店でランチを食べたのだけれど、共栄堂は入った記憶が残っていないので、今回初めてだと思うのだが、行ってみた。
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地下にあるそのお店は、ランチ時間にお店に入ると、「相席でお願いします」と言われる。(もちろんOK)
メニューには、ポーク・チキン・ビーフ・エビやタンの5種類のカレーが並んでおり、店員さんが言うには、「全て素材ごとで違うお鍋で煮ていますので、それぞれの素材の味が楽しめるカレーです」と言っていたかな?
(他に、ハヤシライスと焼きリンゴもメニューにある)

で、全てのカレーには、なぜか、コーヒーカップに入ったポタージュがつくようで、飲んでみると、昔懐かしい、小麦粉を炒めた、余り牛乳類が入っていない感じのもので、私は懐かしくて好き。「(え、ここで生きていたの?また、会えて嬉しいよ」という感じ)
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(画像の色合いが悪くてごめんなさい)

カレーは一番安いポークにしてみた。
出てきたのは下の画像。
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薬味は、テーブルに、真っ赤な福神漬けと真っ白ならっきょうの甘酢漬けのポットが置いてあった。

最初にカレーを口に入れたときは、「薬くさくて、いかにも戦前からのカレー」と思ったけれど、食べ慣れてくると、「苦味」が素晴らしいと感じるようになった。(最初の薬臭さでは、本郷の万定のカレーと共通している感じがした。)

今の若い人が苦いカレーを作ると、安易に「ビターチョコレート」なぞを入れてしまうだろうが、こちらの苦みは、そんな風にチョコレートに逃げずに、香辛料だけで醸し出した苦みに感じられ、とても洗練されていて気に入った。

そして、お肉なのだけれど、角切りの大ぶりの豚肉が二切れくらい入っていたのだけれど、とても柔らかく丁寧に煮こまれていて、まるで、中華料理の豚肉の角煮みたいな食感でとても美味しかった。

ということで、満足してお店を出たのだけれど、それから暫くして、何だか、舌の上に、フルーティーに感ずる甘みが蘇って来た。
お~、あのカレーは美味しかったけれど、隠し味に、甘いものも入れているのだろうと思われた。
(しかし、このページのPOINT1.カレーソースを見ると果物は入っていないよう、きっと、炒めた玉ねぎの甘さかな?)

詳しいことはわからないけれど、味の中で、苦みは短い時間で消えやすく、甘味はいつまでも残るのかな?

ただ、この甘みは余計な気がした。
カレーを食べ終わってから、コーヒーでも飲んでしまえば良かったのかも。

ここのカレーは、このページに詳しいが、「明治の末、行き詰まった日本から脱出して南方雄飛を 志した長野県伊那の伊藤友治郎は、広く東南アジアに 遊び知見を広めて、南洋年鑑を著わす等、南方の風俗 を紹介、通商貿易に大いに貢献しました。彼の地の風物 を愛した氏は、大正の末、京橋南槇町今の東京駅近くに 「カフェ南国」という、当時としては斬新なカレー、コーヒー の店を開きましたが、関東大震災のため瓦解しました。 氏よりスマトラ島のカレーの作り方を教わり、私共の口に 合う様アレンジしたものが、共栄堂のカレーでございます。」とのこと。

でも、ここのカレーで感じる「苦み」は味わう価値があると思うし、カレー以外にハヤシライスも名物のよう。
また、昔ながらの焼きリンゴ、食べてみたい。
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by mw17mw | 2015-04-24 16:00 | 飲食店・菓子店 | Comments(0)