東京駅丸の内側界隈−「インデアンカレー」のインデアンカレー

いつも覗き見さんのコメントに「インデアンカレー」について書かれていて、「そうだ、聞いたことはあるけれど、入ったことはない大阪のカレー屋さん」であることを思い出し、ネットで検索したら、東京のTOKIAに進出していた。
(最初、「インディアン」だと思っていたけれど、良く見たら「インデアン」だった。)
ちょうど昨日は、暖かな祭日、ついつい散歩に出たついでに、色々なお店に振られるうちにカレーが食べたくなってきた。
デリーはきっと並ばなくてはいけないだろうし、だったら、いつかきっとインデアンカレーに行くだろうからと、東京駅まで足を伸ばした。
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(トレードマークのインド人のおじさんのデザインが素敵)

で、私が大阪にいたころ、ガイドブックで、「自由軒のカレー」を見たけれど、結局は、大阪にいる間、カレーを食べに行くくらいなら、もっと大阪らしい和食を食べに行くわという感じで、一度も行かなかった。
でも、その自由軒のカレーの写真で、カレーライスの真ん中にくぼみを作り、そこに生卵が入っていたを見たのだ。
そして、東京に戻ってきてから、大阪出身の男性と結婚する女性の家に遊びに行って、その男性がカレーを食べるところを見ることになったのだが、やはり、カレーライスの真ん中に穴を開けて、生卵を割り入れていてもらっていたた。
きっと、大阪では、辛さを中和するために、カレーライスに生卵を入れる風習があるのだろうけれど、これって、大阪だけ?
どこまでなのだろうね?
ま~、その習慣を知ったからと言っても、真似しようとか、どんな味か食べてみたいと思わないのは何でだろう?
(たぶん、カレーは辛いものであり、それを中和させるのに生卵を使うのは自分の発想を超えているのかも)
反対に、幼い頃から、カレーに生卵を入れて食べていた人は、その味に慣れてしまい、やめられないのだろう。

TOKIAの地下一階には、つるとんたんという関西風のうどん屋、きじという関西風のお好み焼き屋が入っていて、両方ともたいそう人が並んでいたが、インデアンカレーは、店内7分くらいの入りで、行列はできていなかった。
そして、メニューは、大まかに、インデアンカレー・インデアンスパゲティ・ハヤシライスの3種類であった。
(と思ったが、このページを見ると、他に、ミートスパゲティがあるようだ)
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カウンターのみのお店で、席に着いて、注文すると、氷の入ったお水とキャベツのピクルスなるものが運ばれてくる。
このキャベツの甘酢漬けが薬味の代わりになるみたい。

で、インデアンカレーなのだが、このHistoryによると、大阪のお母さんがインド人を呼んで、カレー作りを習い、完成させたものと書いてある。
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それを頭に浮かべながら、食べると、まず口の中にフルーティな甘さが広がり、その後、辛さが追いかけてくる。
そのフルーティな甘さは、私が思うには、干しブドウメインの甘さで、後、使っているとしたら、りんごかな?
私は食べたことないのだけれど、ハウスのバーモントカレーという「りんごとはちみつ」がたっぷり入ったカレーって、こんな感じなのかな?(インディアンカレーにもはちみつが入っているかも)
(他、さすが、関西系、すね肉だけれど、牛肉が一切れ入っていた)

私は、絶対関西の人はこういう辛味に弱いと思っていたけれど、このお店の辛味は予想に反して結構強い。

あ~、でも本当に辛いけれど、口の中には、常に辛さだけではなく、フルーティな甘さも一緒に感じられる。
常に口の中が甘辛いのだ。(この「甘辛い」という言葉なのだが、東京の場合は、醤油味&砂糖味なのだが、このカレー屋さんでは、唐辛子等の辛さ&フルーツの甘さの甘辛さ)

なんというか、私が思うに、きっと「味が濃くて、辛い物が苦手で甘い味が大好き」の大阪人の嗜好に合うように、無理なく、インドカレーの辛さを味わえるように工夫するとなると、こういう甘さが併走するような味付けになるのかなと、感心しながら、食べていた。(これは、関西人にしか作れないカレーの味だと思う)

東京の方が、基本的に甘いご飯は好まないので、辛かったら辛いまま、味わうようなカレーを土着のカレーとして作ってしまうような気がした。(ほら、熱いお風呂に入るとか、やぶそばの辛汁とかね、やせ我慢を良しとする文化があるから)

でもね、この大阪土着カレーを食べていたら、私が美味しいと思って食べているデリーのカレーも、ただ単に(一地方としての)東京人に合う「東京土着カレー」の一種でしかないのねと思えた。(別段、誰が食べても美味しいものでもないのかも知れない、私と同じような食の経歴の人に受けるだけかも)

食べ終わってから、この干しぶどう的甘さを含んだカレーライスは、許せる、嫌いではないと思えた。(この味を味わってみると、フランス風のカレーを美味しいと思わないのは、その甘さがバナナの味だから嫌いなのだとわかった。<バナナとご飯は合わない>)
そうそう、食べ終わってから、このフルーティさは、フランス風カレーの真似かなと思ったのだけれど、Historyによると、インド人に習ったとのこと。
そこで、思い出したのが、チャツネというフルーツをジャムのように煮込んだもの。
きっと、大阪のこのカレーを作られた方は、チャツネを最初からカレールーに一緒に入れて煮込むことによって、大阪人の口に合う「インド風カレー:」を開発したに違いないと思った。

そして、食べ終わった後、最初に、徐々に辛さが口から消えていき、口には甘酸っぱさだけが残って、辛かった印象が消えたから不思議。
この爽やかさがあるから、大阪の人は「また、このカレーを食べたい」という気になるのかも。

東京に出てきている大阪人の数はすごいと思う、そういう人たちが懐かしくて食べに行くから、きっと、これからも、このお店は続くであろう。
ただ、やはり、東京においては、この大阪風インドカレーのお店に行列ができるようにはならないと思う。
(と言いながら、食べログで、東京駅界隈のカレー屋さんでは一番点数が高いし、熱狂的ファンも多いお店のよう)

大阪をはじめ地方から東京に進出してくるお店は、東京向けに味を変えているお店も知っているので、このカレー屋さんも東京の人に合わせた味にしていたらどうしようと思ったけれど、たぶん、大丈夫、大阪店と同じ味だと思う。

でも、私からすると、異国情緒溢れると言おうか、自分が慣れ親しんでいる関東の味の体系とは異なる関西の味の体系で育った人でないと考え付かないカレーの味ではないかと思うと、勉強になるし、一度食べてみる価値はあると思う。

で、このお店も、「卵つき」と書いてあって、その時は、生卵かな?茹で卵かな?とわからなかったけれど、私の隣に座った人が、卵つきのカレーを頼んだので見ることができた!
まごうことなき、トップに生卵を割り込んだカレーであった。(笑)
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by mw17mw | 2015-02-12 16:27 | 飲食店・菓子店 | Comments(0)