浅草界隈−「神谷バー」に初めて入る

一昨日の水曜日の夕方、突然、目黒の従姉のちーちゃんから電話があり、今、ご主人と浅草の神谷バーにいるから来ないかという有難いお誘いが...。

また、取るものも取りあえず、雨だったので、タクシーに飛び乗り、神谷バーへ。
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神谷バー、明治時代創業だそうで、住所が「浅草1丁目1番地1号」だし、浅草のランドマークというか、浅草なら神谷バーみたいなイメージだけれど、私は入ったことがなかった。(食べログ情報は、こちら)
何でかというと、たぶん、子供の頃、親戚が来たりして、浅草で食事をということになると、やはり、聚楽とかになってしまったと思う。(神谷バーは子連れでも行けないことはないが、やはり、バーという名前がお酒メインというイメージか?)

大人になってからは、何だろう?
夜の浅草で食事をするとなると、酒屋組合の宴会か、誰かを案内したときにウナギでもということになり、軽く飲む神谷バーは縁がなかったのだ。(でも、一度は入りたいと思っていた)

それで、今回、神谷バーの前に着いて、中に入っていくと、「わ、レトロ!昔の聚楽みたい」という昭和チックな雰囲気や施設を3つ感じた。
まずはお店のつくりは、新しくてきれいなのだが、昭和の匂いがするテーブルや椅子、内装なのだ。
その次に、食品サンプルケースが、お店の入口左右にある他、お店に入ったとたん、目の前にもで~んと存在する。
(こんなに未だに食品サンプルを多量に使うなんて、合羽橋から感謝状が来るのでは?と思う程(笑))

で、店の中に入って、従姉夫婦を探すとすぐにわかり、席に混ぜてもらった。
そして、メニューを見て、ウエイトレスのお姉さんに注文したら、前金を払うことになった。
へ~、ここは前金制なのだと、一瞬思ったけれど、そうではなく、そのウエイトレスのお姉さんは、そのお金を持って、入口右側にある人がいる食券売り場で食券を買ってきてくれ、半券をちぎって、テーブルに置き、残りの半券を調理場に持って行った。
そうか、私の代わりに、食券を買ってきてくれたのだ。

わ~、懐かしい!
確かに、今だって、ラーメン屋や立ち食いソバ屋は食券制だけれど、それは、自動券売機があるからなのだ、わ、食券を売るために、木の囲いを作り、その中にウエイトレスの制服を来た女性がいる風景なんて、何十年振りだろう、懐かしい~。
昔は、デパートの中の食堂だって、聚楽だって、駅の食堂だって、大きな食堂と言ったら、こんな風に、入口に食品サンプルケースを見て、食券売り場で食券を買ってから、席についたのだ。
わ、小さい時、デパートの食堂に連れて行ってもらったときの情景が目の前に浮かんできた。

メニューはこちら。(不鮮明で読めないかも知れない)
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先に来ていた従姉たちが取った「デンキブラン」を少し飲ませてもらったが、何だか、アルコールに色々な薬草を溶かしたような、どこが、ブラン(ブランデー)?みたいな変な味に感じられた。
ずっとずっと昔、ブランデーが輸入できなかった時代、どうにか安価で美味しいブランデーもどきを作ろうとした産物かな?

ウエイトレスの人に聞いたら、「デンキサワー」が一番甘くて飲みやすいとのことで、それにしてみた。
画像の一番左の黄色いのが「」、真ん中は従姉が頼んだ「ハチパンチ」?、一番右が従姉のご主人の「デンキブラン」
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ということで、鯛のサラダもつまみに取ってくれて、しばし、歓談。
(このお店のお料理、例えば、野菜も新鮮だし、ごく普通に良いと思う。ま、大きな料理は食べていないけれど)
「夕飯を食べたい、ビーフシチュウが食べたいし、大宮が美味しかったから」と、大宮に行くことになり、私もご相伴にあずかった。

外に出ると店舗左側に、デンキブランやハチぶどう酒の売り場がある。
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昔、わが店でも、デンキブランやハチぶどう酒、置いていたけれど、今の時代、コンビニや安売り屋なぞにはきっと置いていないだろう。
昔は、「普通の酒屋で買えるものを何でわざわざこんな風に売っているのだろう?」と思ったけれど、今の時代、ここに来なくては買えない商品になってしまったのかも。

このお店、コンピュータが出てくる前の、何でもマニュアルだった時代の食堂を知っている人なら、たまらなく懐かしいお店と思う。
本当に「昭和レトロ」が魅力のお店であった。
ま、余計なお世話だけれど、デンキブランを取るのなら、何か混ぜ物がしてある方が飲みやすいかも。
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by mw17mw | 2014-06-13 09:19 | 飲食店・菓子店 | Comments(4)

Commented by nyarcil at 2014-06-13 14:29 x
神谷バーはお客さんもレトロが多くて、お年寄りのグループがそこかしこにいます。
一度相方と行って、隣にいたお爺さん(といってもまだ60代くらい)とちょっとしたきっかけで話をしましたが、その人の家族の話になると、突然もっていたバッグからアルバムを取り出して、自分の昔の職場だのソニーに勤める息子さんの海外赴任先だの、写真を見せてひとつひとつ説明しだしました。唖然とするわたしたち。(・o・;) 
その後何ヶ月かして、また神谷バーに行くと、その同じお爺さんがまたバッグをもって他の人と話していて、「あのお爺さん、ここに来る人を捕まえてはあのアルバムを見せているんだ」と、相方と顔を見合わせて笑ってしまいました。 
案外、自分も歳をとったら、あそこに通っていたりして・・・。
それもいいかな。 (^ ^;)

Commented by 大外郎 at 2014-06-13 17:22 x
有頂天家族という小説(アニメ化もされましたが)に
人間に混じって京都で暮らしている狸たちが
偽電気ブランというのを作っているという設定でした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%89%E9%A0%82%E5%A4%A9%E5%AE%B6%E6%97%8F
『人間失格』にも出てきますし、こういった小道具に使われるくらいに有名なんでしょうね。

メニューでは、電気ブランが「デンキブラン」、電気ブランオールドが「電氣ブラン」ってなってますね。古いお店のこういうちょっとしたところが、なんか嬉しいです。

神谷バーは、私も一度行きたいと思いながら
いつも人数が多いので2階のレストランに行ってしまいます。
2回も雰囲気いいので楽しいですが、
お酒で手の込んでるのは1階で、料理の手の込んでるのは
2階で作ってるんじゃないかと、密かに思ってます(笑

Commented by marin-ba at 2014-06-14 09:55 x
> nyarcilさん
> 神谷バーはお客さんもレトロが多くて、お年寄りのグループがそこかしこにいます。
「お客さんもレトロ」というのが、笑っちゃいますね~、私も神谷バーにしょっちゅう行くようになったら、お年寄りになったと思おうっと。(笑)

へ~、そんな暇なおじいさんがいるのですか、というか、あのお店なら、いそうですね。
(でも、毎日神谷バーに行く財力が必要ですよね)
あそこは、観光客も多いだろうから、面白がって相手してくれる人もいそうだから、そういう意味では、お年寄り天国ですよね。

> 案外、自分も歳をとったら、あそこに通っていたりして・・・。
> それもいいかな。 (^ ^;)

たぶん、大丈夫ですよ、ま、老後の過ごし方として、そういう手もあるのかと参考になりました。(笑)

Commented by marin-ba at 2014-06-14 10:00 x
> 大外郎さん

> 『人間失格』にも出てきますし、こういった小道具に使われるくらいに有名なんでしょうね。

もらってきたパンフを読まないで記事を書いてしまいました。
先ほど読んだら、本当に色々な小説家に取り上げられて、本当に有名なのですね。
そして、デンキブランで、元々がカクテルとのことで、戦前の人からすると、手軽に味わえる「オシャレ」だったのかもね~。

> メニューでは、電気ブランが「デンキブラン」、電気ブランオールドが「電氣ブラン」ってなってますね。古いお店のこういうちょっとしたところが、なんか嬉しいです。

どういう違いがあるのだろうと思ったら、そういう意味なのですか?
わかって嬉しいです。

> お酒で手の込んでるのは1階で、料理の手の込んでるのは
> 2階で作ってるんじゃないかと、密かに思ってます(笑

あ、そうか、1階だけが「神谷バー」で、2階は「神谷レストラン」なのですね。
料理が結構まともそうだったところが良かったです。
今度は是非食事をしてみようと思います。(1Fで)