国立新美術館に行った帰り、友人が推薦してくれたミッドタウンにある「ブーランジェリー浅野屋」でランチしようかと思ったのだが、なんというか、併設のパンコーナーでパンを買ってカフェで食べる形式だったのだ。
そうなると、上野駅の浅野屋と同じなので、入るのをやめた。(独自のランチプレートを期待していたのだが)
で、地下に降りてみると、去年入ってみたかった「
京はやしや 」が空いていたので、入ってみた。
ランチは、「京おばんさいプレート」か「湯葉丼」だったのだが、湯葉丼がまるで、おじやとかお茶漬けみたいなイメージの写真だったので、京おばんさいプレートにしてみた。
何で、10種類のちまちましたおばんさいが出てくるとか。
それに、デザートで、ミニあんみつをつけてみた。
「豚軟骨の味噌煮 鰆菜の花あん 菜の花ごまみそ和え 卯の花五目煮 蓮根の土佐煮 筍ふくさ みぶなのしめじ和え 薩摩揚げチーズたっぷりの棒天 穴子八幡巻 もち湯葉」の10種類のお総菜に、ほうじ茶で炊いたご飯少将と、白味噌のお味噌汁 お漬物に京番茶付で、単品で1080円、私のようにミニデザートをつけると、1556円であった。
ま、とにもかくにも登場したのが下記画像。
正直言うと、京都の味ではないと思った。
十種類のお総菜の内、3つか4つは味が薄かったけれど、後は皆、本当に味が濃く、確かに「関東風の醤油と味醂で煮たような味」はなかったが、お味噌の味が濃かったりで、京都とか関西の味を連想させるような味はなかったのだ。
白味噌のお味噌汁も、全然出汁の味がしなかったし、ご飯もほんのちょっとだし、これは一体何だ~、二度とこの料理は食べないぞと思ってしまった。
で、ミニデザートは、パフェとあんみつがあったのだが、店員さんが言うには、パフェは、容器の底がアイスクリーム、あんみつは寒天とのことで、あんみつに決定。
家に帰って、調べてみたら、この
京はやしやさん は、元々金沢のお茶のお店からスタートして明治時代に宇治に移ってきたお店とのことで、お茶や甘いものの方が得意かも知れない。
抹茶アイスも美味しかったし、お値段は決して安くはないけれど、このお店の甘いものは間違いないかも。
京はやしやさんについて、もっと調べたら、京都で、
お店を三条に一店出している が、それ以外は、博多が1店の他、東京・神奈川に「10店舗」を展開しているみたい。
それでとやかく言ったら申し訳ないけれど、京都でも観光客相手のお店一店に、後は、京都の味を売り物にして関東に主に出店をしているのかも知れない。
どちらにしろ、地元相手ではなさそうなので、「京都の人が食べている京都の味」ではなく、「味が濃い地域の人が食べても、物足りなくない味を研究した京都風の味」のような気がする。(もしくは、京都店の味だけ、東京の支店とは違うかも)
以前、書いたことがあるけれど、「大阪の味」とか「京都の味」のようなローカルな味を、地元以外で食べられる場合もないことはないのだが、東京で食べるローカルな味は、たいてい、ターミナルとか、全国から人が集まるところにあり、本当のローカルのままではないことが多いと思う。
ま、今回、その典型的な例のような気がする。
ま、でも、甘みは美味しいから、利用価値はあると思う。
ところで、一年振りにミッドタウンに行ったら、メゾンカイザー、上野のデリー、糖朝の支店なぞができており、利用しやすくなっていた。(でも、上野のデリーの支店は、全てのカレーが揃っているわけではなく、私の好きなベンガルカレーがなぜかなかった。)
で、ランチのご飯があまりに少なかったので、糖朝で叉焼肉まん2個入りをテイクアウトで買って帰り、家で温めて食べてしまった。(でも、ものすごく皮が甘くて辟易)