国立西洋美術館「ミュージアムショップ」の本の品揃えが素敵!

昨日の月曜日、北京から一時帰国していた妹が北京へと旅立った。
どうも、9月末には、国慶節のお休みで一週間くらいまた戻って来れるとのこと。
これが4回目くらいの北京への旅立ちだったので、今までよりとても静かな旅立ちであったが、何だか、やっぱり、戻りたくないのだなという雰囲気を感じた。
今回は、親戚との従兄弟会と甥主催のもんじゃ会だけになってしまったが、9月末に帰ってきたら、何か料理を作ってごちそうしてあげよう。

さて、この前の日曜日の話だが、結構朝早くに目が覚めた。
そのまま色々なことをぼーっとこなしていたけれど、段々暑くなってきて、部屋をガンガンに冷やすまでの冷房は嫌いな私、やる気が失せることは予想ができた。

どうせこのまま家にいても、暑いからと何もしないで終わりそうなので、それだったらと、お昼を食べがてら、国立西洋美術館コルビュジェ展にでも行った方が余程建設的と出かけたのだ。

というのは、その前日の夜、テレビの「美の巨人たち」で「東京カテドラル関口教会聖マリア大聖堂」という丹下健三の作品を見て、余りの素敵さに感化されていたのだ、私もできれば(できっこないけれど)あ~いう設計をしたいという気分になって、素晴らしい建築家の雰囲気に接したくなったのだ。<笑>

東京カテドラル関口教会聖マリア大聖堂」は実際に近くで見たことがあり、何だかわからなかったところ、メル友さんから、「実は、空から見ると十字架の形をしている教会」と習っていた。
しかし、余りにモダンな設計だったので、ここ10年くらいの建て替えかと思っていたら、何と、50年前の設計で50年前にはこんなモダンな教会ができていたなんて、本当、信じられない。
(ま、言われてみれば、丹下健三設計の代々木の体育館の屋根なぞと似ていると言えば似ているけれど、圧倒的に、関口の教会の方があか抜けている。)

教会なのだから、一般の人が入れるミサがあるはずなので、そういう時にでも内部に入ってみたい。

で、結論から言うと、コルビュジェ展も素晴らしかったが、国立西洋美術館の施設の素晴らしさに、大満足で帰って来た。

コルビュジェについては、昨年だったか、台東区の催し物で、この西洋美術館の学芸員の方から、コルビュジェと西洋美術館の設計・建築の話を聞いていて、世界屈指の建築家というイメージが出来上がっていたが、今回の展覧会は、コルビュジェの絵が中心の展覧会であった。
コルビュジェ自体、午前中は絵を描いてから、午後、建築設計事務所に行って、建築の仕事をするという毎日を送っていたらしい。
そうか、コルビュジェは、ただの「建築家」ではなく「芸術家」だったのだとわかった。

絵も、全てバランスが良かった、その説明に、「〇〇と合理性の美学」と書いてあったかな?
〇〇が何だか、家に帰ったら思い出せなくて困っているのだが、本当に、建築というのは、最後、依頼主に不要な、無駄なものをそぎ落として行った最終的な結果なのかも知れないと思った。

d0063149_2202548.jpgそして、国立西洋美術館の有料の展示会場を出たら、そこは「すいれん」というカフェの前であった。
その廊下の広いような場所には、大きな薄型テレビが置かれ、コルビュジェ展の要約のような番組がずっと流され続けていた。
その前に、2,3人掛けのソファと、1人掛け用のソファが3つ、その上、何と寝椅子まで用意されていた。
(また、その隣の空間には、建築や美術館の資料を閲覧できる椅子が置いてあった。)

コルビュジェ展を見た後、常設展を見ながら、どこかでちょっと休みたいと思いながら、見学していたのだが、有料の展示スペースの中の椅子は、どういうわけか、背もたれがないものばかり(きっと、座った人が長居しないようにという配慮かな?)だったので、座る気がしなかったのだが、無料スペースになったら、途端に、背もたれつきの椅子が出てくるのだもの、ちょっと不思議。(ま、座れても6人だけだが)

そこで、他の椅子が空くと移るという形で、長椅子→一人用ソファ→寝椅子で20分ずつくらい休むことができて、合計一時間くらい、一面ガラス張りの窓から緑が見える、コルビュジェ設計の天井の高い、ゆったりとしたスペースの中で、涼しく憩うことができて、大満足、最高に贅沢。(座り心地 寝椅子>一人用ソファ>2~3人用ソファ)

あのワテラスよりは空調は落ちるけれど、それでも、本当に居心地の良い空間であった。
まるで、灼熱の上野公園の中のオアシス。

d0063149_2159335.jpgそして、十分に休んだ後、ミュージアムショップに初めて入ってみたのだが、ここのミュージアムショップはとても良かった。
最近は、どこのミュージアムショップも色々趣向を凝らしているが、この国立西洋美術館のミュージアムショップの本の品揃えは、私をとても惹きつけた。

他の美術館の本の品揃えより、より「美術って、楽しい物なのだよ、もっと理解してね、楽しんでね」というお店のポリシーが伝わって来た。

国立西洋美術館のHPの中のミュージアムショップの案内にも「書籍コーナーでは、こどもから美術の研究者まで利用できる約3000種類の書籍を常時取り揃えております。ここでしか入手できないものが満載です。 ぜひご利用ください。」と書いてあるが、この通りであった。

まず、絵を描くための初心者向けの本なのだが、描く技術の本より「絵が描ける脳をつくる」とか「脳の右側で描け」(子供向けではあるが)「考える練習をしよう(副題:あ!問題って、解いたり超えたりするものじゃないんだ)」という本が揃っていて、「そうなのだよね、絵を描くには技術の問題ではなく、まず脳の動きが問題なのだよね」と思っていた私にぴったり。

また、子供向けの本も、芸術に理解のある親御さんだったら、きっとこういう絵本を子供に与えたいのではと思うような絵本が揃っていた。
「みつけた!わたしの感性」シリーズで「ミケランジェロの創造」「レオナルドの謎」「ルソーの夢」だって、素敵!
他「ピカソはぼくの親友なんだ」という本も良さそうだな。
(こういう本に囲まれて育ちたかったけれど、揃っていたら揃っていたで、見なかったかも知れない。
ただ、知らず知らずに、こういう本が身近に揃っている環境には、憧れを持ってしまう)

他、「芸術家が愛したスイーツ」「画家の食卓」「ゴッホ 旅とレシピ」「モネ 庭とレシピ」「クレーの食卓」「ロートレックの食卓」「フェルメールの食卓」だって、こんな本、あったのだと新鮮に感じて帰って来た。

「すいれん」というカフェの向いにあるソファと、ミュージアムショップは入場券なしで入れる場所なので、今後とも、混んでいないときは、寄って利用したい。(が、もうすぐ、ミケランジェロ展が始まるから、当分、混んで利用できないかも)

ま、私はケチだから、これらの本を買わずに、まずは、Amazonとカーリルで検索して、近隣の図書館にあったら借りて読んでみようと思っている。

それにしても、世の中には、美術に関する幼児向けの本、初心者向けの本という品揃えがあるのだと、良く分かって、良い場所であった。

<西洋美術館のソファや長椅子についての補足>
西洋美術館のカフェ「すいれん」の前の椅子について、建築に詳しいメル友さんから、連絡があったので、補足する。
「西洋美術館のすいれんの前にあるソファや長椅子ですが、あれも実はコルビュジェの作品なんですよ。
正確にはコルビの設計事務所にいたシャルロット=ペリアンという女性のインテリアデザイナーが考案したのですが、公式にはコルビュジェのデザインということになっています。
ペリアンはそれこそ前川國男や丹下健三とも親交があったそうです。

50年以上前のデザインで版権がきれており、いろんなメーカーから同じデザインのソファが発売されておりますが、西洋美術館にあるのはイタリアのカッシーナ社のコルビュジェ財団から正式にライセンスを受けたものだと思います。

確か西洋美術館が耐震工事でリニューアルしたタイミングで設置されたはずです。」とのこと。
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by mw17mw | 2013-09-03 07:30 | 東京都内のお散歩・見物 | Comments(2)

Commented by まr at 2013-09-20 08:52 x
ご無沙汰しています。前の記事へのコメントですみません。
私も西洋美術館の建物も常設展も好きです。コルビュジェだと〇〇の中は「秩序」とか「機能」とかが入りそうな気がします。
あと,隣(と言うには遠いかな)の東博の常設も良いですね。必ず混雑する特別展より落ち着いて見られるし。そう言えば,本館と平成館の間にある椅子スペースはなかなか気持ちが良いです,いつも誰か居眠りしています。

「ロートレックの食卓」は持っています。興味がおありでしたら,今度持っていきますと言ったきりの「孤独のグルメ」と一緒にお持ちしましょうか。
ではでは。
Commented by mw17mw at 2013-09-20 22:49
>まrさん
〇〇は、機能かも知れませんね、できれば、この三連休に行ってみようと思っています。
ミケランジェロの前売り券買ってあるのですが、混みすぎるくらい、混んでいるかも知れませんね。

平成館のおっしゃる場所、知っています、あそこも中々良さそうだと思っておりますが、実際に利用したことはありません。

はい、いらっしゃることあれば、是非、貸してください。