大阪・神戸センチメンタル・ジャーニー-美々卯本店

今回の旅行も、盛りだくさんでとても楽しかった。
奈良も京都にも行かなくて、大阪・甲子園口・神戸・明石を回ったせいか、拝観料とか入館料を一切払わず、ただひたすら食べ物のみにお金を払っていた旅行であった。

回ったルートは、

一日目
新大阪→淀屋橋(美々卯・菊寿堂義信他)→大阪駅まで徒歩→大阪駅駅ビル見学少々→神戸線で甲子園口へ→甲子園口の北と南両方卯フラフラ(桔梗堂)→三宮→ホテルのシャトルバスでメリケンパークオリエンタルホテルへ→シャトルバスで三宮(石田で夕食)→シャトルバスでホテルに戻り、バーラウンジで夜景を見ながら、無料ウエルカムドリンク→眠った

二日目
起床→バイキング・ビュッフェの朝食→メリケンパークとモザイクという商業施設を散歩→シャトルバスで三宮→新快速に乗って明石へ→魚の棚見学&木村家で明石焼き→新快速で神戸駅→徒歩で元町商店街を歩く→南京街に入って、老祥記で豚まんを買う→鯉川筋を北に進んで、トアロード・山本通りなぞを歩く→三宮のそごうの地下に行ってフロインドリーブでおみやげを買い、新幹線の中で食べる関西の匂いのするお弁当を選んで買う→新神戸に向かい、新幹線に乗って帰京

ということで、初日から記事にする。

金曜日の朝10時ののぞみに乗ると、新大阪着が12時33分。
そこから大阪市営地下鉄御堂筋線に乗って淀屋橋に出ても良いのだが、荷物を預ける関係で、まずは、JR神戸線で大阪まで行って、荷物をコインロッカーに入れ、それから御堂筋線で一駅乗って淀屋橋に行くことにした。

で、御堂筋線で淀屋橋に着いたら、淀屋橋の駅自体は、25年前、私がいた頃と殆ど変わっていなかった。
心斎橋に近いほうの出口を出て、地図を片手に、美々卯本店を探して歩く。
淀屋橋界隈には、美々卯の本店と道修町(どしょうまち)店の2店舗があり、私の勤務先からは、道修町店の方が近いので、以前良く行ったのは、道修町店。
でも、母が大阪に来たとき、確か、本店で、うどんすきをごちそうした覚えがあり、本店も行った経験はあったのだ。

で、御堂筋に面している大阪ガス本社の北側の路地を入っていくとすぐ右側に道修町店があり、南側の路地を入って少し行った後、言霊神社の裏側の路地を南に入っていくと、右側に、こんもり草木が生い茂るところがあり、そこが、美々卯の本店であった。
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何だか、信じられないくらい、思いもかけずに、合理主義とか採算とかいう言葉を排し、狭い土地ながら、生垣と風情を大切にしているお店に見えた。(道修町店も風情があった覚えがあるが、きっと、本店には負けると思う。)

お店の中に入っても落ち着いていて、ゆったりした空間で、本当に素敵。(例えば、扉のガラスが現在のつるっとしたガラスではなく、ちょっとでこぼこしている昔風のガラスをわざわざ使ってあったりする。)
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メニューを見ると、色々高いうどんすきのコースから、にぎわいそばなぞ、創意工夫されたものが色々並んでいたが、私たちは、来る前から決めていたように「うずらそば あつもり」。
でも、これだけの優雅な設備、店員さんたちの丁寧な物腰、丁寧な大阪のイントネーションまじりの標準語なぞに魅了され、「何だか、うずらそば770円だけでは悪いかな」という気分になり、他、前菜として食べられるものを探してみて、「出し巻き玉子」と「湯葉」を頼むことにしたのだが、出し巻き玉子は時間がかかるといわれてしまったので、もうひとつ興味のあった「鯛すし」にすることにした。

で、一番最初に出てきたのが、鯛寿司。
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これ、一見すごく美味しそうなのだけれど、実は、関東と関西の酢飯に対する好みの違いをとても感じてしまうお寿司であった。
関西の人が食べれば、問題ないお寿司なのだが、この酢飯が私には甘過ぎて、くどかったのだ。

何だか、この後でも、どこへ行っても、関西の箱寿司を沢山目にすることになったのだが、一番最初に、「実は酢飯が関東とは好みが違う」ということがわかって、その後、目にする箱寿司を食べたくならなかったので、良かったのかも知れない。

(私が25年前に大阪にいたとき、東京からの転勤者に一番評判が悪かったのは、「大阪の江戸前の握り寿司」だったことを思い出した。<が、同じ時期在神戸であった友人は、神戸で握り寿司も食べたが、それ程に違いを感じなかったそうだ。>、何と言っても、酢飯の甘さが関東のものとくらべると、甘過ぎるのだ。)

次に湯葉。湯葉はごく普通か、普通以上に美味しかった。
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さ~て、これが私お勧めの「うずらそば あつもり」
忘れていたが、あつもりは、木のざるとお揃いの蓋をされて登場し、席で蓋が外され、ふわっと蒸気が中から出てくる演出。
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画像で見てしまうと、別に普通のもりそばと蕎麦ちょこに「うずらの卵が2つ割り入れてある」ものに見えてしまうのが残念。
蒸し立てのお蕎麦は、熱々、しかし、べたべたも、ネチョネチョもしていなくて、ま、普通のお蕎麦に比べたら、少し柔らかめだけれど、ごく普通に美味しい。

一つ失敗したのは、うずらの卵を先に箸でかき混ぜて、黄身をつぶしてから、そば汁を入れれば良いのに、そば汁を入れてから、うずらの卵を溶こうとしたこと。
この順序だと、確実に、そばつゆが回りに飛んでしまう。(涙)
熱々のうずらの卵とそば汁の中に、大根おろしと小口の青ねぎを入れて、またまた熱々のお蕎麦をつけて食べるのだ。

で、私も二十数年振りに食べるうずらそばのあつもりであったが、熱々のそばつゆが、全く甘くなくてとても美味しかったし、友人もとてもこのおそばが気に入ってくれて、「やった~!」という気分。(何で、そば汁はあんなに甘くなくできるなら、酢飯ももっと甘さを抑えてよねという感じもあった。<笑>)
美々卯のうずらそばのあつもりは、私の期待を裏切らなかった。

友人も「ぱっと派手な美味しさはないけれど、年に一回とか2回食べたくなるようなやみつきの美味しさを感じる」との感想。
そうなのだ、食べた途端、「美味しい!」というような派手な美味しさというか、味の素的美味しさがないのは当然というか、そういう美味しさがないほうが自然であって、食べれば食べるほど、口の中に美味しさが溜まっていくような美味しさなのだ。

その他、私たちが食べ終わる頃、ふたのついたざるそばの容器の料理がよそに運ばれるのが見え、そちら側を見ていたら、若いキャリアウーマン風の女性のところにそれが運ばれていた。
そう、わかる人にはわかる、やみつきになってしまう人は私たち以外にもいるという感じ。(笑)

メニューに載っていた美々卯の歴史を見ると、麺類のお店に変わってたかだか80年のお店のよう。
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前回美々卯に行ったのは、渋谷のヒカリエにできたお店で、関西の味ではなく、中途半端に関東に媚びた味のうどんや料理で辟易した。
さすが、美々卯でも、「昔」とか「関西の味」にこだわっていたら、関東では生き延びていけないと思ったのか、味が変わってしまい、とてもがっかりしていたのだ。
しかし、さすが、本店は、ムードといい、接客といい、味といい、私を裏切らなかった。
今後、東京の新橋店とか、京橋店が、中途半端な味なのか、関西本店の味なのか、機会があったら、探ってみたい。(それと、真冬なら、東京でもあつもりが食べられるのではないかと思うので、それを聞いてみたい)

(私は、東京でも関西でも「関西の味の関西料理」を食べるのなら、関西人が美味しいと思う味のものを食べたいと思うのだが、関東では結構これが難しい。<反対を言うと、東京で、「関西の味」とか「関西料理」「京料理」というものを食べても、本当に関西の味かどうかは疑わしいものが多いのだ、たいていは、濃い味大好きの人でも食べやすい味に調整してあるから。)

あ、それと、大阪というと「うどん」のイメージが強いけれど、大阪市内を歩くと、お蕎麦という看板のお店も結構あって、皆、日常的におそばも良く食べている。
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by mw17mw | 2013-04-21 13:30 | 飲食店・菓子店 | Comments(0)