山梨一泊二日旅行4/8-lazing on a sunny afternoon in the summertime

14時41分の身延線の急行に乗る予定があるので、おいしい学校から、真っ直ぐ甲府に戻って、おばさんの家で小休止して、駅に送ってくれることになった。
清里界隈は標高1200mで、甲府駅が標高274.7mとか、その差は900mあるわけだけれど、自動車に乗っていると、そんなに下って来たとは感じないが、やはり、自動車の外に出た時の暑さは違っていた。

おばさんの家で、東京から持ってきたおみやげを渡したのだが、おばさんたちも私たちへのおみやげを用意してくれていて、私たちのために3人で素敵なドライブに連れて行ってくれたことにも見合わない我々のおみやげが恥ずかしくなったりして...。

私は、おばさんへのおみやげの一つとして、先日発見した「甘味うめ酢」を用意して行った。
というのは、今から9年前母が他界した後、すぐに母が作っていた甘いうめ酢が大量に見つかり、四十九日の時に親戚に分けて、使ってもらったのだ。
その時に、甲府のおばさんだけがその甘いうめ酢を気に入って、「作り方」を聞いて来たのだ。
(さすが妹、味の嗜好が同じだと思った。)

あれから9年、さすがのおばさんももう作っていないかも知れない。
「そうしたら、こういう市販のものがあるよ」と教えてあげると喜ばれると思って持って行ったのだが、予想に反して、おばさんは今でも、梅の季節になると必ず、甘いうめ酢を年に3升も仕込み、日常的に使っているとか。
甲府のおばさんの健康の秘訣は、3番目の姉である我が母から習った甘いうめ酢と、久那土に住む一番上のお姉さんが作って分けてくれる金ゴマを毎日食べることなのだそうだ。
何だか、それを聞いて嬉しくなった。
母が好きで自慢していたものが、9年も経つのに、おばさんに気に入られていて、おばさんの健康に役立っていたから。(娘の私は全然作らなくなっていたが、来年から復活しそう)

そんなこんな話をしてから、叔母さんにお礼を言った後、叔母の家を後にし、従弟夫妻に甲府駅まで自動車で送ってもらい、少し待って、予定していた身延線の急行に乗ることができた。
甲府の皆のおかげで、本当に素晴らしい半日であった。

さ~、これで、身延線に乗り、甲斐岩間で降りて、そこからタクシーで「つむぎの湯」に向かい、ひと風呂浴びたら、久那土のおじさんに連絡すれば迎えに来てもらえるのだ。

そのくらいなら、二人だけでできるだろうと思ったら、大間違い、アクシデントが二つも起きてしまった。

甲府のお嫁さんに改札まで送ってもらい、二人になって、身延線のホームについたら、まだ、乗る電車が到着しておらず、電車が来るまで、重たい荷物をホームの端っこに置いておいたのだ。
で、ようやく電車が到着、荷物を持って電車に乗り込んだ。

で、涼しい車内で、清里が楽しかった話・世間話をしていたら、あっという間に、15時12分定刻通りに甲斐岩間に着いて、電車を降りたのだ。
その時、Jちゃんが、「あ、私のかばんがない」と言った。
言われてみれば、Jちゃんの小さな黒い旅行かばんが私たちの周りになかったのだ。
二人で一生懸命、それまでの記憶をたどったら、おばさんちには忘れてはいない、甲府の身延線のホームで私の大きな旅行カバンと並べて置いたと、二人の記憶が一致した。

貴重品は入っていないものの、放っておくわけにもいかず、Jちゃんは甲府に戻って探してくるとのこと。
もし、甲斐岩間が有人の駅だったら、駅員さんに頼んで、甲府駅に電話してもらい、そのバッグがあるかないか確認できるのだけれど、甲斐岩間は急行が停まる駅なのに、無人駅であった。

ま~、どう考えても、甲府に戻って、バッグを探してくるしかないので、私も賛成。
日帰り温泉の予定は諦めよう、そして、大荷物を持っている私は甲斐岩間に残って、2時間くらい、時間を潰すことにして、甲府に戻るJちゃんに、行き帰りの電車の予定を教えて、Jちゃんを見送った。

実は、不意のアクシデントがあったのはJちゃんだけではなく、私にも起きていた。
というのは、充電が十分という表示が出ていた私の携帯が、清里にいる間に、それまで一回も使っていないのに、バッテリーの残量が0になって、電源が落ちてしまっていたのだ。

どうしてこういうことが起きるのかわからないけれど、auの電波が清里界隈で弱くて、私の携帯が一生懸命auの電波を探したので、バッテリーを使い果たしたのかと思ったのだが、Jちゃんの携帯もauなのに、私の携帯のような現象は起きていなかった。(auが悪いのではなく、私の携帯がauで一番安い京セラのものだからかな?)

Jちゃんは、久那土のおじさんの電話番号を控えて来なかったとのことで、おじさんに電話をかけて迎えに来てもらうには私の携帯をどこかで充電する必要があったのだ。(ま、色々考えて、おじさんの住所はだいたい覚えていたので、最後は、公衆電話で104で聞けばどうにかなるとは思ったのだが、何かあったら、東京の家から電話がかかってくることになっていたし、やはり、携帯を早く使える状態に戻したかった)

携帯の充電は、日帰り温泉でさせてもらおうと考えていたが、それがだめになったので、Jちゃんが甲府まで往復している間、駅近辺のどこかで充電させてもらうしかなくなってしまった。

甲斐岩間の駅前に立って、周囲を見回すと、斜向かいに大きな郵便局があったが、土曜日でお休み。
左手少し行ったところに、大きめのスーパーが見えた他、店らしきものは何もなかったし、人っ子一人歩いていない眠たそうな町に見えた。
(おまけに、甲斐岩間からタクシーで日帰り温泉に行く予定でいたが、駅前にはタクシーなぞ停まっておらず、タクシー会社の電話番号もわからずで、タクシーで日帰り温泉まで行くという計画は無理だったかも知れない。今、ネットで「甲斐岩間 タクシー」で検索したら、2社出て来た、やはり、出かける前に調べて行くべきなのか)

仕方がないので、その大きめのスーパーに行って、レジの周囲を見回し、延長コードの先に一つ空いているコンセントを発見、その近くのレジの人に事情を話して、その空いているコンセントを使って充電させてもらうことができた。

お店の人に、「電気代を払うか、何か買いますので」と話したが、お店の人は、「正確な電気代はわからないので、何も要りません」と言ってくれた。
しかし、事実、有料の電気を使わせてもらうのだから、そういうわけにも行かないと考えた。

充電をしている間に、スーパーの中で、おじさんちに買って行ったら喜ばれそうなものに目星をつけたり、スーパーの外にベンチがあったので、そこに座ったりして、Jちゃんが戻って来るのを待った。
(また、充電が少し進んでから、メールでJちゃんに連絡したら、甲府の駅の遺失物係に、Jちゃんが忘れたバッグが届いていたとのことで、無事、手元にバッグが戻ったこと、こちらに向かう電車に既に乗ったことがわかった。)

d0063149_15402558.jpg(以下、ベンチに座りながら、暇つぶしに撮った写真)
Jちゃんの旅行かばんは小型だったので忘れやすかったのかも知れない。
私のバッグは、一泊旅行には大き過ぎる程の「幅50cm×高さ27cm×奥行き27cm」という大きさ。
実は、こういう旅行バッグは2つ持っていると思っていたのに、記憶がないのだが、どうも、数年前にボロになったからと捨てたらしく、新しく買うことになったのだ。
で、我が近所でこういうバッグが一番安そうな「日本館」という多慶屋を春日通り沿いにちょっと厩橋方向に行ったかばんやに探しに行ったら、こういう肩にもかけられるボストンバッグタイプは画像の物しかなかったのだ。
一泊旅行には大きいと思ったけれど、何せ、この大きさで980円だったので、お買い上げ。
大きいから、三軒の親戚へのお土産も何もかも入ったのは良かったが、本当に重たかった。
が、本当に大きくて重たかったので、置き忘れは考えられない。(笑)
う~ん、でも、自分の荷物が余りに大きく重たかったので、一緒のJちゃんの荷物まで気が回らない・周囲の人が自分の荷物より気になってしまうという欠点はあるかも。(笑)

d0063149_1541611.jpg待っている間、充電させてもらっているスーパーで缶コーヒーを一本買い、「おいしい学校」で買った梅干しを取り出して、食べてみたら、これが素晴らしく美味しいし、食感が私好みで、「もっと沢山買ってくれば良かった」と後悔していた。
(サンプルがあって試食させてくれていたら、数個買ったと思う。)

柔らかいタイプの小梅の梅干しで、塩加減がちょうど私に合っていて、しょっぱ過ぎないで、単独で食べても飲み物やご飯が欲しくならないくらいの塩分であった。
これが美味しかったので、旅行中、常にこの梅干しを取り出せる位置にしまっておき、疲れたり、喉が乾いてくるとつまんでいた。(梅干しの話しはまた後日に続く)

d0063149_15413975.jpg別にすごく退屈したわけでもなく、甲斐岩間のスーパーのベンチでぼけっとしている時間を楽しんだ。
こんな思いもかけない、閑散とした見知らぬ町で、非日常的な時間を潰すなんて、それこそ、kinksのヒット曲の「sunny afternoon」の歌詞である「lazing on a sunny afternoon in the summertime」(「夏の天気の良い午後をのらりくらりとやり過ごす」みたいな意味?)みたいだな~、これはこれでとても贅沢な時間と感じていた。

その日は一日良い天気で、ずっと「sunny afternoon」で、東京並みの暑さであった。
私の座っていたベンチの前は、スーパーに買い物をしに来た人の自転車置き場でもあり、自転車を停めに来た近所のおじさんらしき人が、「この辺は、日が落ちれば、涼しいよ」と教えてくれた。(実際、その通りで救われた。)

Jちゃんが戻って来る予定の30分くらい前に、相当充電が進んだ私の携帯をコンセントから取り外して、お店の人にお礼を言って、買うべきものを買った。
そして、久那土のおじさんに電話し、事情を話し、当初の予定の日帰り温泉ではなく、甲斐岩間の駅に迎えに来てくれるよう頼むことができた、めでたし、めでたし。

おじさんが自家用車で甲斐岩間に着いて私と会って、5分後くらいに、Jちゃんが乗った甲府発の電車が到着し、そこからは予定通り、おじさんちに向かった。

途中、入り損ねた「つむぎの湯」の前を通った。
さすが、甲府のおばさんも久那土のおじさんも、「つむぎの湯」について詳しく、この「つむぎ」というのは、漢字で書くと、「紬」ではなく、「津向」と書き、その日帰り温泉のある場所の近くに「津向」(つむぎ)という部落があるそうな。
そして、津向の文さんという有名な侠客が昔いたことで有名とのこと。
とは言っても、私は全然その人を知らなかったし、母の実家で会ったことのある人は、皆真面目に暮らしている人ばかりだったので、「侠客」という職業の人が母の実家の近所にいたのも不思議で、家に帰って調べてみたら、本当に「津向の文吉」という親分がいたらしい。
あの山に囲まれた村で、博打を打つというのは少しはわかるが、その他、どんなことをして、生業を立てていたのか、想像がつかない。
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by mw17mw | 2012-08-30 18:00 | 東京以外の遠出・温泉 | Comments(0)