饗 くろ喜の「小麦ヌーヴォー2012 小麦と夏野菜香る味噌つけ麺」

本当は、お盆休みの話を書くべきなのだが、昨日、くろ喜に行ったら、やたら、満足できる料理だったので、そちらを先に。

---本題です---

昨日の土曜日は、天気が不安定だった。
だから、行きたいところ、買い物に行かねばならぬところは多々あったが、とりあえず、近場で美味しいものを食べようと思い、自転車で、饗 くろ喜に行ってみた。

d0063149_1851383.jpgろ喜は、この夏、味噌ラーメンとタンタン麺をお休みして、週替わりで、つけ麺や冷やし中華を提供しているらしい。(食べログのくろ喜に一度レビューを書いたので、その後、レビューが投稿される度にメールが来るので、行かなくてもくろ喜については詳しいのだ)

列に並び始めたのが、11時10分頃だったのだが、天気が悪いせいか9人目、確か、13人くらいまでに並べば、11時半の開店と同時に中に入れるので、ラッキーであった。
それでも、並んでいると、ポツポツ雨が降って来て、傘を広げて待つことになった。

で、とにかく11時半過ぎにお店の中に入れて、「小麦ヌーヴォー2012 小麦と夏野菜香る味噌つけそば」なるつけ麺を注文した。
これがとても美味しく、お盆近辺で食べたものの中では、「最高」だと思った、行って大正解。

第一、今年獲れたという小麦粉で打った麺が素晴らしく美味しかった。
太めで固く、固さは十割そばみたいな感じなのだが、腰と味があって、噛むのが楽しい感じ。
とにかく、麺が素晴らしかった、こんな中華麺、食べたことがないというくらいの美味しさ。

それをくろ喜さんは、どう生かしたのかというと、お皿の底には、真っ赤なトマトの搾り汁らしきものを敷き、その上に麺を乗せ、麺の上には、カポナータというのだろうか、色々な夏野菜、かぼちゃ、オクラ、冬瓜、茗荷、ズッキーニ、色々な色のパプリカのカポナータぽいものと、オイルで和えていないオクラ、良く煮た厚切りの煮豚を最後バーナーで焼いたものをトッピングしてあった。
器も色とりどりのトッピングにぴったり合っていた。

くろ喜は、カウンター席で作る過程が全て見えるのだけれど、今回の麺は、色がきれいで、自然と期待が盛り上がってしまう。(笑)
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d0063149_18523351.jpgつけ麺の汁は濃厚そうな味噌仕立て。
これが、器ごと熱々で提供されるのだが、熱過ぎて、最初、器を持つことができない程。
少し冷めて、飲んでみると、甘さがなく、鶏の挽肉の味を感じるもので、味噌の味は、煮込んでいない、生味噌のような味がした。

このおつゆに、麺やトッピングを絡ませて食べるのだが、何だか、わけもわからず、うまく表現できないのだが、全てがチャーミングなのだ、ま、日本語で言えば、魅力的。
決して、完璧無比に美味しいわけではないのだけれど、麺の美味しさを汁が引き立てているし、色々な野菜はそれぞれ良質で丁寧に調理されていることがわかって、食べていて楽しい。
(時々、味噌つけ汁の中に、上質なオリーブ油を感じたのだが、これは、野菜をマリネしていたオリーブ油が溶け込んだのかも)

途中で、レンゲで、麺の下に敷いてあるトマト汁を飲んでみたのだけれど、何だか、「塩分無添加の水で薄めたトマトジュース」みたいで、余りトマトらしい味も感じなかった。
トマトの味って、塩が加わって初めて引き立つもの?

で、お店の人が、つけ麺を出す時に、「最後、残ったつけ汁に、麺の方のトマト液を入れて割って飲んでください」と言っていたので、その通りに飲んでみた。
そうすると、塩分が強かった味噌つゆにトマトが加わることで、塩分を全然感じなくなり、さっぱりとした味わいになった。

でも、トマトの味が生きたかというと、大して生きなかったと思うというか、そういうデザインなのかも知れない。
お塩を振ったらどういう味になるのか興味があったが、残念ながら、卓上にお塩はなかった。

それでも何でも、とにかくとても満足の一品であった。
何だろう?
作っている人が、この小麦ヌーヴォー2012を生かすべく、楽しみながら、色々考え尽くした感じが伝わってくるからかも。
また、食べる方にしたら、口に入って来る色々な野菜がそれぞれどんな風に処理されているのだろうと思いながら食べると美味しいし、味噌味のつけ汁をトマト水で割ったら、どんな味になるのだろう?とか、次々に期待しながら、食べ進むことができて、とても楽しかった。

私からするとラーメン屋さんの作業というのは、毎日毎回同じことをするわけで、下手をすると飽きやすくマンネリ化しやすい商売に見えるのだが、くろ喜さんは、いつ行っても、落ち着いて、緻密に作業をし、しかも、こんな新作まで考えてしまうのだもの、素晴らしい。

また、見た限り、「美味しかった~!」と言い残して行くお客はいなかったようだが、多分、その食べっぷりから、作っている人たちは、食べている人が満足しているのがわかるのか、カウンターの向こうの人たちが皆幸せそうな満足げな様子であった。

並んでいる時に、お店の前に、お店の大将のブログが紹介されていたので、家に帰ってから、見てみた。
結構細かく今回の「小麦と夏野菜香る味噌つけ麺」の作り方が紹介されていた。

饗 くろ喜の大将ブログ

また、この大将のプロフィールを見たら、

    「赤坂の料亭で料理の基礎を教わり
     イタリアンで料理の幅が広がり
     外食企業で人材育成、マーケティング、店作りを学びました。

     今まで新店舗立ち上げや国際会議の料理監修、地域活性メニューの提案などを行い料理から発信できることを
     行ってまいりました。」で、以前、私が好きだった野風僧のシェフと殆ど同じ。

なるほどね~、くろ喜さんの場合、料理一筋というか、調理場一筋ではなく、(自分のでない)新店舗立ち上げをするとか、客観的に客の好みを探って形にするという経験が生きているような気がした。

今回の「小麦と夏野菜香る味噌つけ麺」は、中華でもイタリアンでも和食でもなく、その合体した良いところどりの新しい料理であった。

私の食べた「小麦と夏野菜香る味噌つけ麺」は、私が食べた日で終了。
明日から、また新作の麺が出て来るのだと思う。
今後は、大将のブログをチェックして、残り3週、食べに行きたいと思う。
(既に3回くらい、食べ損なってしまっているし)

また、ブログを読んでいたら、来週の日曜日26日は臨時営業で「冷たいカレーそば」らしい。
(私は、残念ながらその日は山梨なので、食べに行けない。)

何だか、「ラーメン」というジャンルの中で、中華や和風に拘らず、どんどん創作力が湧いて、それを形にしてしまうくろ喜さんが、近所にできて、本当に良かった。
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by mw17mw | 2012-08-19 18:57 | 飲食店・菓子店 | Comments(0)