湯島界隈-「阿吽」の汁なし坦々麺

私は時々新しいお店に行くための予習で、他の新しいお店に入ることがある。

今回は、「栄児(ろんあーる)家庭料理本郷店」というお店に汁なし坦々麺を食べに行く予習に、以前から気になっていた湯島の「四川坦坦麺 阿吽」(あうん)」に行ってみた。(日曜日に営業していることもあって)

d0063149_16195276.jpgというのは、私は「汁なし坦々麺」なるものを食べたことがないから、栄児で汁なし坦々麺を食べても、適切に評価できないような気がしたのだ。
食べログを読む限り、栄児より阿吽の汁なし坦々麺の方が評価が高いように思えて、日曜日の午後1時過ぎ、お店に行ってみたのだ。
場所は、春日通りの湯島天神下交差点を昌平橋の方に進み、信号2つ目。

すぐに場所がわかったのだが、お店の前に10人くらいの行列ができていた。
並ぶ場所が日陰だったし、ま、10人くらいなら大したことはないだろうと、列の最後尾についたのだ。
案の定、どんどんお店から人が出て来て、行列は短くなって行き、硝子張りのお店の前に行った。
そして、ガラス越しに中を見ると、何と、中にも、椅子に座っている行列があるではないか!
余程、「や~めた」と帰ろうかと考えたが、ここで抜けたら、二度と並ばないような気がしたので、頑張って並び続けた。
中には、やはり、10人くらいの人が並んでいた。(内8人は椅子に座って待っていた。)

お店のメニューは下記のとおり。
坦々麺類の他、浪花そばなるものを初め、色々な種類があるようだが、見たところ、お客の10人に10人が、「坦々麺」か「汁なし坦々麺」のよう。(一人、黒胡麻坦々麺を食べている人を見かけたが)
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程なく、中に入れて、食券機で「汁なし坦々麺」の食券を800円で購入し、再び並ぶ。
店内は、カウンター9席の他、4人用と2人用のテーブルがあるみたいだが、テーブル席は原則使わないようであったが、3人連れのお客さんたちは、テーブル席に案内されていた。
1人、2人は全てカウンターでそれ以上の人数の場合、テーブル席を使うシステムかな?
結局、並び始めて食べ終わるまで1時間か、1時間10分かかってしまった。

カウンターと調理台の間には、結構高い囲いができていて、調理の手元を見ることができないのは残念。
で、私の前に運ばれて来たのは、これ。
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太い麺の上には、坦々麺に必須の味付け挽肉、水菜、戻した干しエビそのままのもの、麺の下に、ラー油みたいなものと、芝麻醤が見えた。(思い出してみれば、この挽肉も特に印象が残らない味であった、牛肉?豚肉?)

ま、最初からケチをつけて悪いけれど、水菜ではなく、香菜の方が中国ぽいと思ったけれど、やはり、ここは日本、香菜だと苦手な人がいるから、水菜になってしまうのかな?

全部を良く混ぜて食べてみる、一番感じるのは、「麻(まー)」というのか、花椒の痺れる味、これは、最初から最後まで途切れなかったが、そんなに強くはない。(お店を出て、20mくらい歩いているうちに消えた)
その他、時々、ラー油の辛い味や、芝麻醤の練り白ごま味も感じた。

また、全くお砂糖を使っていない味で、しょっぱくはないのだけれど、全然砂糖を使っていないことがわかる味であった。(砂糖も旨みの一つと考えれば、その点も旨み欠如の一因かも)

それから、注文する時に、何も言われなければ、三辣、注文すれば、その上の四辣になるらしい。
私が食べたものは、何も言わなかったので、三辣だったのだが、三辣は全然辛くなく、特に辛い物が苦手ではなく、ごく普通に辛い物が食べられる人は、四辣の方が良いのではないかと思う。(と言いながら、試していないので、無責任なアドバイス)
五辣もあるのだが、その場合は、割増料金100円がかかるようだ。

で、美味しかったかというと、う~ん、そうでもなかったのだ。
(調理する人に「美味しかった!」と言って帰る人はいなかったように思う)

何と言うか、阿吽で食べた汁なし坦々麺は、オーケストラで言えば、演奏前、指揮者が登場する前にそれぞれ演奏者が自分の楽器の調子を試すために、それぞれブオーだの鳴らすけれど、その時の状態に近い気がした。
麺や花椒、ラー油なぞ、それぞれがそれぞれの味を出しているだけの状態で、それらが一つひとつレベルが高いことはわかるのだが、それをまとめる指揮者がいないので、音楽になっていない状態に思えた。
やはり、強力なまとめ役が、味のハーモニーというか統一感を出させて初めて「美味しい料理」と呼べるのだと思う。

食べていて、やみつきになる美味しさとか魅力が全然ない感じがした。
何であんなに行列ができる程、人気があるのか良くわからないと思いながら、お店を出たが、良く考えてみれば、汁があれば、スープに旨みが沢山含まれているので、「麻」とか「辣」の味が生かされたり、まとめられるのかも知れない。
その点、汁なし坦々麺は、汁がないから、何かで旨みを補わなければならないということに気付いた。

ただ、このお店を出た後、口の中が気持ち悪くならなかったから、化学調味料は全然使っていないのだと思う。
こういう中華料理、化学調味料を使わずに、どうやったら、旨みを補えるのだろうか?

と考えたら、確かに、阿吽さんも、「干しエビの戻したもの」が沢山乗っていたから、旨みを補わなくてはいけないということはわかっているのだと思った。
ただ、この干しエビの戻したものは、スープを取った後のものなのか、余り味がしなかった。
化学調味料を使わないとしたら、海老の粉とか、帆立の粉なぞを使うしかないのだろうか?
もし、阿吽も、干しエビの戻したものではなく、海老の粉を使っていたら、もっと味がまとまったかも知れない。

何だか、「阿吽」で汁なし坦々麺を食べたことで、汁なし坦々麺という料理に対する興味がものすごく湧いてしまった。
汁なし坦々麺で人気店を探してみたら、栄児の他、東日本橋の「チャイニーズレストラン虎穴 (フーシュエ)」というお店が見つかり、ここは、土日祭日も営業しているみたいなので、是非近々行ってみたいと思う。
もう一軒、神田錦町に「担々麺本舗 辣椒漢 (タンタンメンホンポ ラショウハン)」というお店もあるようだが、土日祭日がお休みとのことで、こちらはいつ行けるかわからない。

色々なお店で汁なし坦々麺を食べて比較して、スープがないことによる旨みの欠如をそれぞれどう補っているか、探求してみたい。(笑)

何でも、このページによると、本場中国で、坦々麺というと、汁なしばかりで、汁ありの坦々麺は、陳建民さんが日本人向けに開発した日式中華なのだそうだ。

本場の汁なし坦々麺を食べる経験がないので、正しく評価できないと思うが、色々なお店の汁なし坦々麺を味わってみようと思う。
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by mw17mw | 2012-07-31 16:59 | 飲食店・菓子店 | Comments(0)