向島「百花園」

先日行った「向島百花園」について。
向島百花園は、大きな道路に面しておらず、路地の中のわかりにくいところにある。
主な最寄りの駅は、東武伊勢崎線の「東向島」で、そちらから行けば、親切に順路が表示されていて、わかりやすいかも知れないが、白髭橋方面から自転車で行くと、何の案内板もなく、地図を持っていなくては辿り着けない感じ。(これが一番の欠点かな?)

で、白髭神社の近くで、歩いている地元民らしき人に行き方を聞いて、ようやく辿り着いた。
初めて見る百花園は、今まで都内で見て来た武家や大金持ちが作った回遊式のお庭と全く異なっていた。
敷地は大きく二つに分かれ、湧水を利用した大きくて細長い川のところは、さすが作り込まれたという感じはしたが、それ以外のところは、大きな農家のお庭を連想させるのどかな作りであった。
d0063149_23375768.jpg

d0063149_23382396.jpg

それは、きっと、咲き誇る花を大切に生かそうとしていう意図からそうなったのかも。
そうなのだ、このお庭は、精神性とかそういうものは他に置いておいて、季節季節に咲く花を生かして楽しもうとしており、また、その花が日本古来の花ばかりで、昔懐かしい。(今や、こんなに和風の花しかないお庭って、少ないと思う。)

園内は、東屋が結構あって、暑い最中に散歩に行っても、結構木陰で涼むことができるようになっているし、全体、のんびり、散歩ができる。

私が一番面白かったのは、柏の木を見たこと。(初めてではないと思うけれど、「見たことがある」という記憶もないのだ)
面白い形の葉っぱの木だなと思ったら、それが「柏の木」ということで、言われてみれば、葉っぱの形は、柏餅の葉と同じ形をしていた。
そうか、柏は木で、柏の葉は木になっていると改めてわかった感じ。
柏の葉は、柏餅で見慣れているし、「柏」という言葉は、千葉県の柏市があるから、聞き慣れているのに、柏の木は中々見ないと思った。(というより、見ても私がそれと気付かないだけかも知れないが)
しかし、もう柏の木は覚えたぞ、今後は、わかるだろう。

パンフレットによると、この園は、文化・文政期(1804~1830年)に、骨董商が、交友のあった江戸の文人墨客の協力を得て、花の咲く草花干渉を中心とした花園として開園したものだそうだ。
開園当時は、「360本のウメが主体」と書いてある。(何だか、私は、その360本の木になった梅の実は何に使われたか想像してしまった、やはり、梅干しかな?)

また、以前も書いたと思うが、関東大震災前は、向島は農村だったとのことだから、もしかして、関東大震災前は、向島全体がこんな田園だったのかななんて、想像したりした。

最後、売店があったので、近寄ってみると、本当に昔懐かしいもの売っているのを発見。
それは、缶やペットボトルのお茶が発売される前、駅で駅弁とともに買ったお茶の容器。
(百花園では、冷えた麦茶で使われていて「可愛い茶瓶入り」と書いてあった。)
d0063149_23384987.jpg

(その売店で売られているものはプラスチック製だったけれど、確か、プラスチックの前は陶器でなかったっけ?)
「わ~、懐かしい」というと、お店の人が、「この容器も既に製造中止になっており、もうすぐ販売されなくなる予定」と教えてくれた。(買おうか迷ったけれど、やめておいた)
何だか、その存在を忘れていたけれど、昔馴染みにこんなところでまた会えたという感激があった。
[PR]

by mw17mw | 2012-07-26 23:42 | 東京都内のお散歩・見物 | Comments(0)