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天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw

講談社野間記念館

鳩山会館を出た後、向かい側の目白台上にある「講談社野間記念館」に行ってみた。
都バスの一日兼を持っていたので、江戸川橋から練馬車庫行きのバスに乗って、「椿山荘」まで。
(たった1停留所だけではあるが、坂を登らなくて済むから)

講談社野間記念館_d0063149_22424084.jpgバス停の前に「音ノ葉」という大きなグリーンショップというのか、モダンな植木屋さんがある。
(三角屋根の温室が三棟続いているが、真ん中の棟は物置のよう)
やはり、この目白台という地域は、大きな庭のあるお家が多いから、こんな良い場所に、こんなのどかなものがあるのかなと思ったが、この「音ノ葉」も講談社グループの経営のようだ。

私はまるで無知だから、知らなかったのだが、目白台には、他にもキングレコードがあるのだが、これも講談社グループ、坂を下りて護国寺方面に向かうと、大きな講談社のビルがあるし、その向かい側にある光文社も講談社グループなのだそうだ。
(講談社の関連会社は、音羽グループと呼ばれるらしいが、護国寺の中にある音羽ゆりかご会は違うようだ。)

そして、講談社の本を買うと、本の後ろのところに「発行者 野間佐和子」と必ず印刷されていたので、「野間」というのが、創業者の名字だということくらいはわかっていた。
で、「講談社野間記念館」は、その創業者である野間清治の屋敷跡に新たに建てた美術館らしい。
(私は全く講談社について無知だったのだが、この野間清治さんなる人物は、立志伝中の人物のようだ。)

手入れの行き届いた庭に、二階建ての白い壁に赤い屋根の小洒落た美術館であった。
入館料は500円なのだが、入場券とともにスタンプカードを渡され、何でも、二回入場すると、三度目は無料とのこと。
次回の企画展は、「昭和初期 講談社の絵本原画展」が9月に予定されているとのこと、きっと私はこれを見に行くと思う。

講談社野間記念館_d0063149_22432812.jpg小さな美術館で、展示室が4つに、休憩室が一つ。
今は、「川合玉堂と東京画壇の画家たち展」の時期で、何だか、川合玉堂とか、松岡映丘とか、お宝鑑定団で良く目にする画家たちの絵が展示されていた。
こういうプライベートな小さな美術館に行ったことがなかったが、落ち着いて絵を味わうことができて良かった。
(お宝鑑定団の評価者がこの美術館のお宝を鑑定したら、総額で一体いくらになるだろう?なんてことを考えながら、見学した。)

4つの展示室を見終わった後、休憩室というところに行ってみたら、ここが庭に面していてとても素敵であった。
飲料水の自販機とテーブルと椅子しかないのだが、硝子張りの部屋で、芝生の広がる庭が見える。
また、庭に続くドアを出ると、そこには回廊が貼られていて、テーブルと椅子が4セットくらい置かれ、自由に、この高台の風にあたりながら、広々とした庭を楽しむことができる。下の画像は、休憩室から見たお庭
講談社野間記念館_d0063149_22501899.jpg

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(この画像は、外から見た休憩室)

鳩山記念館は、音羽通りに面していて、高速道路にも近いせいで、結構、自動車の音がうるさかったが、この目白台の上は、交通量も少ないのか、自動車の音も余分な音も聞こえて来ないのだ。
また、高台の高級住宅地だから、一切余分なものが見えない。
そう、この休憩室のベランダにいると、避暑地にいるような気分が味わえる。この休憩室が空いていて、外のバルコニーでのんびりできたら、それはとても価値があると思う。
講談社野間記念館_d0063149_2246485.jpg
記念館から門までの道を歩いていたら、近所の関口教会が見えた。
by mw17mw | 2012-06-05 22:50 | 東京都内のお散歩・見物 | Comments(0)