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天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw

コート・ドール その4(終わり)

メイン   肉...子羊の背肉のロースト&ラタトゥイユ(私)
      子羊がとてもとても美味しかったのだ。
      噛んだ途端、頭の中に、「今まで食べた子羊の中で最高」という言葉が浮かんだ。
      こんなの食べちゃうと、次に他所のお店で子羊食べても、絶対「美味しい」と思えないだろうと思っ
      てしまうくらい、柔かくて、ジューシーで臭み0。
      また、付け合せのラタトゥイユも今まで食べた中で最高、私のラタトゥイユと雲泥の差。(というか、
      同じ料理とは思えなかった)
      私のラタトゥイユは、最後全ての野菜がトマトの汁の中で煮上がっている感じだが、ここのは、ト
      マトは煮えているのだけれど、他の野菜と同等で、取りまとめ役ではなく、ピーマンやズッキーニと
      同等の「素材のうちの一つ」でしかなかった。
      野菜の一つひとつがちょうど良い具合に仕上がっていてどれもこれも最高に味が引き出されてい
      るのに、その上全体でもまとまっていて、本当に美味しかった。
      このラタトゥイユだけで、ここに来た価値はあると思ったくらい。

      「お金で買える幸せ」ってこのことかも知れないと思ったくらい両方とも至福の味であった。
      口に入れた途端、「自己最高!」と思えること。(笑)
      このお店は、レストランを構成するものの中で、素材に一番お金をかけているとのこと、その上、
      シェフの腕が確かで、一番美味しい状態で出してくれるのなら、口の中に広がるのは、「お金で
      買える幸せの味と楽しさ」(笑)

      魚...黒むつの天火焼き&ブロッコリー(友人)
      黒むつを少しもらって、食べたが、これも新鮮な魚で美味しかった。
      バリっと焼けていた。
      友人が「私もこういうの、作るのだけれど、置いておくと、バリが消えてなよなよになってしまう」と
      のこと。
      それは、フライパンで皮を下にして、下からの火で焼くと、下からの火で皮は焼けるけれど、同時
      に上から身の水分が落ちてくるのではと思った。
      レストランみたいに、バリっと焼きたかったら、お料理の名前どおり「天火焼き」で仕上げるのがい
      いかも知れない。(本当だろうか?)

シャーベット 名前忘れたが、洋酒のシャーベット(パニパト?)
         口の中をさっぱりさせてくれた。

デザート   パッションフルーツのババロア
       パッションフリーツのババロアを食べた途端思ったのは、「料理人が作ったレストランのデザート
       であって、お菓子屋のパティシエが作るお菓子と別の美味しさ」ということ。
       繊細ではなく、とても力強い美味しさであった。
       こういう力強いお菓子を食べたのは、久々という感じがした。

コーヒー&ちょっとしたお菓子
       コーヒーが3種類と紅茶が何種類だったか、選ぶことができた。
       小さなフィナンシェ(でも丸型)のようなお菓子と、何のゼリーかわからないが、常温で固めたゼリ
       ーとか柿ようかんのようなものがついてきて、美味しかった。

これで、私だけがワインを飲んで、二人で14200円くらいだった。
一緒に行った友人もとても気に入って、「秋になって、またメニューが変ったら、行きたくなってしまうかも」とのことであった。

夜は、アラカルトしかないみたいだけれど、ランチならコースがあって、そこそこのお値段で、一流の味が楽しめ、お勧め。
私たちの横の二人用のテーブルには、全部色は白だが、ポロシャツ、バミューダ、スニーカの30代くらいの男性が一人で、アラカルトを取って食べていた。
この人、ここのお料理が好きで、誰にも邪魔されず、誰にも気を遣わず、じっくり味わいたかったのかなという感じであった。
そういう男の人が静かに周りと融和しながら、楽しめるお店。

インテリアもオシャレ、料理も、ロビュション的、色とりどりで、お皿に、水玉がきれいに打ってあるような、料理の見栄えにも気を遣うお店も価値はあるけれど、2,3年に一度、こちらに相当金銭的余裕があって、しかもドレスアップできるときに行ければ十分。(一生に一回かも<笑>)

このコート・ドールのように、居心地だけには気を遣っているようなさっぱりしたインテリアで、料理に使える神経を「美味しさ」に集中させた料理を出してくれるお店には、本当に嘘ではなく、季節ごとメニューが変る毎に行きたい気がする。
ランチなら、美味しい物が大好きな人がそこそこの値段で、心から楽しめるお店。
(ランチだけの常連になっても、歓迎してくれそうなサービスの人たちという感じもした)

このお店で食べ終わった時、「避暑地のレストランみたいだ」と思った。
大きなガラス越しに見えるのは庭にある草木だけ、お店のインテリアはさっぱりしていて、出てくる料理は、産地ならではの新鮮で美味しい素材を使った料理ばかり。
人々は、静かで透明感のあるレストランで、和やかに静かにその味を楽しむのだが、レストランを出る時の客の内部には、ほっとする空間で過ごした快適さと美味しさの満足感が満ちている。
そんなイメージ。

コート・ドール その4(終わり)_d0063149_12281351.jpg推薦してくださった方に感謝。
本当に、都会のオアシスのような快適で心から美味しい料理を出してくれるお店であった。
まだ、書き足りないこともあるし、頭で言葉にできていない部分もあるのだが、ひとまずはこれで終わり。

コート・ドール
港区三田5-2-18三田ハウス1F 
03-3455-5145
休業日 毎週月曜 第2日曜
営業時間 12:00~21:00(準備14:00~18:00)
要予約
Commented by aiai at 2005-08-20 22:13 x
B食だけではモノ足りず、こちらでじっくり読ませていただきました!
これでちょっと食べに行った気分になれたかも(笑)
夜行った時は「冷製季節の野菜の煮込みコリアンダー入り」、「エイとキャベツ」、それにテールの赤ワイン煮、イチゴのスープ仕立てなどを食べた覚えが・・・。
秋のランチで食べたサーモンのモンブラン添え(名前は違いますが)の美味しさも忘れられません。

Commented by mw17mw at 2005-08-21 21:07
aiaiさん、書き込み有難う。
え~、美味しそう!サーモンのモンブラン添えが食べたいです。
情報有難う、きっと、秋も行くと思います。
うん、絶対行くぞ。
今度は冬のお勧め教えてね。
by mw17mw | 2005-08-20 12:41 | 飲食店・菓子店 | Comments(2)