人気ブログランキング | 話題のタグを見る

天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw

女ひとり寿司

女ひとり寿司_d0063149_22493835.jpgMLの人に勧められて、「女ひとり寿司」という本を図書館で借りて読んだのだが、とてもとても面白かった。
作者の湯山玲子さんという方の文才がすごいからではあるが、本当に色々な一流とか超一流のお店のお寿司が美味しそうに描かれ、お店の人とのやり取りが面白く書かれ、読み進んでいくと食べに行きたくなってしまう。
一口に「一流の寿司屋」と言っても、店それぞれの特徴があって、それがわかりやすく描かれているし、特に作者が「自分の中のお寿司の基準」というか座標軸が出来上がってからの描写が秀逸。

やはり、お寿司屋の実力をちゃんと味わって評価するには、場数や色々な寿司屋での体験が必要なのだと納得する。

読み進んで行くうちに「唐津だって、小倉だって、いつか行ってやるぜ~」的気分になる。
(東京の超一流店より、地方の方が行きやすいからかな?<気の弱い私(笑)>)
でも、女性が一人でお寿司屋に入るのは、超一流でなくても、敷居が高いのだ。
私は、一度だけ、残業で遅くなった帰り、近所では結構美味しいと言われるお店に一人で入ったことがあるが、全然良くない思い出。
だいたい、夕飯代わりだし、そんなに予算がなかったので、「上を」と言って、握られる順に食べて出てきただけ。
隣に座っていたカップル(女性がやたらに若くてきれいで、男性が中年)が、値段のことを全然考えないでいろいろ注文するものだから、すごく差がついてしまった。(笑)

この本の作者は本当にすごい。
この本を読んで、「こんな感じか」とは思うものの、やはり、私は回転寿司や、ランチのお寿司屋以外は、今後も一人で入ることはないと思う。
女性でもいいから、連れがいた方が自分が落ち着くから。

それにしても、これからの人生、もうちょっとお金の儲かる仕事を見つけて、お寿司をもっと気軽に食べに行けるようにしなくてはと、ちょっと思った。

この本は本当に面白いから、チャンスがあったら、是非、読んでみてください。
by mw17mw | 2005-08-16 22:51 | 料理本 | Comments(0)