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天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw
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ビールの自販機その後1/2-新スッキリ味

ビールの自販機を導入して一ヶ月経ったか経たないところで、全然売れない銘柄が4つ出てきた。
毎日統計を取っているのだが、0から動かない銘柄が気になってしょうがない。
自販機から外すのは簡単だが、自販機から外したら余計売れない可能性が強く、おいそれと外せないのだ。(一番困るのは、売れないまま賞味期限切れになること、こうなると、購入代金全てが損になる)

うち2つの銘柄は、自販機では買わないが、お店で買ってくれる、比較的親しいお客さんが一人ずついたので、その人たちに「これからもこの銘柄がなくなるまでずっと買い続けてね」と笑顔で念を押して、自販機から外した。(私は結構怖い酒屋かも。仲良くならないほうがいいかも。<笑>)
もう1銘柄は、従姉が自動車で来て、殆ど買い取ってくれた。
有難い。

我が自販機で売れない銘柄=全国で売れない銘柄ではない。
外したのは、サッポロ黒ラベルの350と500、サッポロドラフトワンの500、アサヒのハイリキ。
我が家から100mも離れていないところに、もう1軒酒屋と自販機がある。
聞いたところ、その酒屋さんでは、「あの価格帯ではドラフトワンが一番売れる」とのこと。
サッポロ黒ラベルは、私からすると、「良くできたビール」だと思うのに、我が家の近所では誰も手を出さないのだ。

新しく入れたアサヒ新生350と500、アサヒ旬果搾りのライチ・レモン・パッションフルーツ、アサヒの本生アクアブルー500は、まあまあ売れているから、外して成功と喜んでいる。(でも、問屋さんに普通は2か月は様子を見るといわれてしまった。馴染んで売れるまで2か月はかかるそうである)

この1か月半、自販機を見つめていて、思ったことがあるのだ。
それは、「スポーツドリンク」の存在。

価格が安いからドラフトワン、新生、アサヒのアクアブルーなどが売れるのかと思っていたのだが、どうもそうではなくて、最近の若い子は、「ビールらしい」とか「苦味のある味」よりも、「そういうものがないもの=新スッキリ味」を美味しいと感じるから、新飲料と言われるものが売れるのではないかと思い至った。

何で、こういう味が好まれるかを自分なりに分析したら、「スポーツドリンクの存在」と「サンマのはらわたを食べなくなってきていること」が浮かび上がった。
「スポーツドリンク」なるものが登場したのは、確か私が20代の頃だし、私は運動大嫌いタイプだから、正直言うと、今までまともに一本も飲んだことがないのだ。
バームという燃焼系のドリンクを飲んで、周囲から「スポーツドリンクの味」と言われて、「あ、これがスポーツドリンクの味ね」と思った程度の経験しかない。
でも、最近の若い子は、生まれたときから、スポーツドリンクなるものが存在して、「お水飲むより、ジュース飲むより、身体にいいからこれにしなさい」と親から飲まされていて、この味に慣れ親しんでいるに違いない。

そして、最近の若い子は、サンマのはらわたを食べない。
ま~、私からすると、スーパーで売っている程度のサンマのはらわたは美味しくないから食べなくてもいいのだけれど、本当に新鮮で美味しいサンマのはらわたを食べたことがない子たちばかりで、ちょっと苦いと嫌がる傾向があると思うのだ。
昔は、「身体にいいから」とか「子供だから、はらわたを食べられないのだ、大人になったら、食べる物だよ」とか諭されて、何とか苦いものを食べる練習をしたものだ、最初不味いと思っていたのに、慣れたり、食べ方がわかったりすると美味しくなってくるものだということを学ぶことができた。(サンマのわたが苦かったら、サンマの身と一緒に食べると、苦さが薄れるとかの知恵を学ぶ)
でも、最近の子は、そういう「我慢して何かを学ぶ」ということが、特に食卓ではなくなっているのではと思う。
(苦いのを嫌がるのは、子供の味覚なのだそうだ。本能的には、身体を守るため苦いものを不味いと感じるように生まれつき、大人になるに連れ、経験で、美味しい苦味と身体に危険な苦味を覚えていくものらしい)

そうなのだ、食生活は時代とともに変わるのが当たり前だと思うのだが、私が知らない間に「スポーツドリンク」の興隆と「魚を丸ごと食べて苦味に慣れる習慣」が廃れたことによって、味の好みが変わってしまったのだと思った。
私なぞ、今の若い子から見たら、絶対、旧人類なのだ。

この若い子たちは、最初の頃、「若いうちは、安い新飲料を飲み、大人になったら、ビールを飲むようになるかしら」と思ったが、スポーツドリンクを飲んで育った世代だと理解したら、きっと一生苦い飲み物なぞには手を出さない人種ではないかと思い出した。

ま、こういう子たちも、親から「健康に良いから食べなさい」とゴーヤは食べさせられていると思うのだが、それが唯一救いかな?

ビールの自販機その後1/2-新スッキリ味_d0063149_15284112.jpg私が考える「スポーツドリンクで育った世代のための新飲料3兄弟」→
Commented by なるほどと 拝読 at 2005-08-03 07:57 x
自販機の考察 なるほどと読みました。

スポーツドリンクは馴染みのない世代は渡辺さんと同様の私。
水でいいじゃんと思うのはただのおばさんかケチ?
最近は酢入りの水を持ち歩いています。(腐り難いし、ぬるくっても飲める) おばさんはきんきんの冷たいのは意外に苦手。お腹は冷えると感じる。
前置きはこのくらいにして、最近の好みのビール(もどき)はスリムス。
アルコール度が低いので よわなくっていいのだ。アルコール3%。
ふろあがりにぐいっと飲むのは私のは最高。このところ毎晩飲む習慣がーー。だだ冷えていないと美味しくない(他のビールもそうだろうけど)
CMも工藤静で流れているらしい。こんなもののラインナップはいかがでしょうか?
Commented by mw17mw at 2005-08-03 12:50
こんにちは、「なるほどと 拝読」さん。
アドバイス、有難うございます、嬉しいです。

酢入りのお水はいいかも知れませんね~。

そうなのですよね、一昨日、女性のお客さんに「スリムス」ありますか?と言われ、気にはなっているのです。
どうしようかな?と迷います。
今の自販機で、お店でも買うお客さんの算段が考えられるもので、余り売れないのが、ドラフトワンの350ですね、それを出して、スリムス入れるか、う~ん、迷うところです。
今、テレビで宣伝しているから、宣伝している間は売れるかも知れないしね。
今日、他所で買って飲んでみます。
明日のブログで、カンチュウハイの飲み比べ書きます。
これからも宜しくお願いいたします。
by mw17mw | 2005-07-31 15:29 | 酒屋 | Comments(2)