4度目のひみつ堂は「山ぶどう」

その後、自転車で家まで戻り、自転車を置いて、めぐりんに乗って、谷中方面へ。
トコさんが「パリット・フワット」にも行ってみたいとのこと、まずは、ひみつ堂さんが混んでいるか見に行ってみようと、そちらを先にしてみた。

そうしたら、日曜日の午後というのに、奇跡のように行列がなかったのだ...、信じられない。
しかし、中は満席で、暫し、外で待つことになった。
その時に聞いてみたら、何でも、アルバイトの人が決まって、戦力が一人増員され、オペレーションが円滑に回るようになったこと、それから、その日は、曇り空で気温が高くなったことで、晴天の蒸し暑い日に比べるとお客さんが多くなかったとのことで、行列ができないのではとのことであった。

で、すぐに、一組お客さんが帰り、カウンターの席に座ることができた。
確かに、アルバイトと思しき見慣れない若い男の子が目の前で一生懸命、容器を洗っていた。
その子ばかりではなく、ひみつ堂さんの息子さんと思われる小学生の男の子も一生懸命手伝っていたし、ひみつ堂さんは、普通に動いている分には、汗をかくような天気ではないのに、顔中汗だらけで、全力で働かれていることが良くわかった。
そんなお客が少ない日でも、十分忙しいのと、全力投球している姿勢がくっきり。
(トコさんと、「身体を壊さなければいいけれど...」と話していた。)
3度お店でお会いした感じでは、生まれ持った、そして、鍛えられたサービス精神で、全身全霊で、このお店を作り、全てのお客さんに対して、喜んでもらえる一杯を提供しようと努力されているのだなと感じる、脱帽。

で、今回私が食べたのは予約してあった「山ぶどう」。
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これは、もう予約で既に完売、新規で食べたい人は、秋まで待つしかないらしい。

程なく運ばれてきて、食べてみる、つくづく「取っておいてもらって、良かった~」と思える美味しいシロップであった。
「山ぶどうのひみつ(氷蜜)」は、ひみつ堂さんの傑作のひとつだと思う。

「山ぶどう」という言葉は耳慣れた言葉だから、すんなり頭に入って来るけれど、実際は、市販のジャムで食べたことがあるような気もするが、実は今までに食べた印象や記憶がないような気がする。

ひみつ堂さんの「山ぶどう」は、普通のぶどうに比べて、小さくて皮が厚く、シロップに漬けてあったので、甘味が施され、食べやすいのだが、何だか、野生の味がする。
ひみつ堂さんが、山ぶどうがはいった瓶を持ちながら、「苦味や雑味を抜くのに、時間がかかるのです」と教えてくださったが、そうなのだ、厚い皮や小さな種に残ったほんのちょっとの苦味や雑味が野生の味なのかも。
酸っぱさも何もしなければ、相当酸っぱい実なのだろう、何日も砂糖に漬けられて、酸味も程良くなっているのだろう。
シロップの色もきれい!
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確か、以前、ひみつ堂さんのブログで、「山ぶどうを漬け込んだ、食べられるようになるまで2週間くらい寝かせる」という記事を見た覚えがあって、探したが見当たらなかった。
ただ、今回食べてみて、野生のままの山ぶどうでは、渋み、雑味、酸っぱさが濃厚で、それを抜かなくては美味しく食べられないらしいということは良くわかった。
それらが程良く抜けると、野性味が残った美味しいソースになるのだ。

ひみつ堂さんのブログを色々探していたら、昨年の秋に、知り合いの秋田の農家から、天然山ぶどうが届いた記事が見つかった。
本当に山ぶどうは、野生のもので、熊が食べるものらしい。
そうか、山ぶどうというのは、一年に一度秋に実がなり、今回私が食べたものは、去年の実を冷凍しておいたものだとわかる。(本当に手間暇がかかっているのだ。)

また、今回は、かき氷と山ぶどうのシロップが別々に出され、自分でかき氷に少しずつシロップをかけながら食べる形式が良かった。
何でも、最初からざばっとかけてしまうと、美味しくなく、かけた瞬間が一番美味しいのだそうだ。

で、ちょっとずつ氷にかけて食べたけれど、本当にとても美味しかった。
また、少しずつシロップをかけたせいか、かき氷は余り溶けなかった。
トコさんの頼んだ抹茶は、最初から、かき氷全体に抹茶のシロップがかかっていたが、そちらの方が氷が溶けるのが早かった。
そうか、ひみつ堂さんの氷が溶けるのが早いのは、シロップ類が常温に近く、それを最初からかけるから、氷が溶けるのが早いのだとわかった。

ということで、美味しい山ぶどう氷を食べてひとごこちついたので、席を開けるべくお店を後にした。
でも、その後で、「あ、そうだ、ひみつ堂さんで写真展をしているのを見るのを忘れた」ということに気付いた。
どうも、食べ物優先の思考回路だから、その他のことは忘れやすいな。

ま、今後、ひみつ堂さんの気持ちが通じて、より多くのお客さんが喜ぶお店であり続けるとともに、どうか、混み過ぎないで、並ばなくても食べられるお店で有って欲しいと、矛盾したことを考えながら、お店を出た。
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by mw17mw | 2011-06-29 09:00 | 飲食店・菓子店 | Comments(4)

Commented at 2011-06-30 07:58 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by mw17mw at 2011-07-01 17:39
>S〇〇〇hさん
お返事遅くなって申し訳ありません。(色々落ち着かないことがあったものですから)
また、過分に褒めていただき、有難うございます。
貴ブログ拝読いたしました、素敵ですし、私の知らないことが沢山載っていました、今後もちょくちょく訪問させていただきたいと思います。
Commented by 桃猫 at 2011-07-04 09:55 x
こんにちは。既にお気づきかとは思いますが、、、、埜庵のオーナーが、6月に、かき氷レシピ本を出してます。⇒『お家でいただく、ごちそうかき氷』どうでしょうか、そそられませんか?お家でいただく、、、、
Commented by mw17mw at 2011-07-04 11:23
>桃猫さん
はい、知っていて、既に二度立ち読みしましたが、家でかき氷作るかどうかの点で迷い、まだ、購入していません。
ただ、今、家で、白玉とあずきと氷を家で食べられたらいいな~と研究中です。
今の結論では、家で氷を作る場合、やはり、水質と削り方が問題と思います。
ということを書くために今日から氷について2回書くことにします。
そのうち、買うかも知れません。