江戸下町料理「宮戸川」@浅草-良かった

d0063149_2322448.jpg外の環境と外観でちょっと「どうかな?」と不安を感じながら、お店に入ったのだけれど、宮戸川さんのお店の中は、新しくて、清潔感に溢れ、お料理も作り立てで安いし、とても良いお店であった。
全体、こぎれいで現代的で若々しい居酒屋さんという雰囲気。
奥に深いお店で、お店の1Fの左半分が厨房、右側が4人テーブル2つだけ、奥に階段があって、2Fはお座敷とのことで、この日は宴会が入っているようだった。
お店は、オーナー兼調理人の男性と、助手の男性、お運びの女性の3ん。
オーナーさんも含めて、皆、30代前半に見えたのだが、皆、若い人たちばかりであった。

何でも、「ぶらり途中下車」という番組で紹介されたとのことだから、もう有名なお店なのかも知れない。

メニューを見ると、本当に、野菜料理とお豆腐料理が主。
肉料理としては、牛すじの煮込みとか、かしわ鍋があるものの、普通の居酒屋さんに比べたら、お肉料理がとても少ない、焼き鳥もないもの。

焼き鳥がない代わりに、天ぷらがあって、一本単位で、好きなものだけ、注文できる。
そして、その天ぷらなのだけれど、串にささった形で揚げられて出てくる。
そう、確か、江戸時代、家の中で天婦羅を揚げることは禁じられていて、天ぷらは屋台料理だったと聞いているが、きっと、このように串にささって揚がっていたのだろう。
ここらへんが、このお店が「江戸下町料理」を名乗る由縁だと思う。

では、私たちが食べたものをご紹介。
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左は「宮戸川サラダ」、鮪のヅケやたこと、名前は失念したが、良くお刺身のつまに使われる緑色の海藻やサラダ菜などのサラダ、右は「揚げ出し大根」、何でも、出汁で味付けして煮た大根を揚げた料理らしい。熱くて柔らかくて美味しかった。

気付いたら、このお店は、お通しがなかった。
しかし、メニューに「お通し 200円」と書いてあり、きっと、注文した料理ができるまで、お通しを欲しい場合は、頼めば、出てくるのだろうと思った。
変なお通しが自動的についてきて、しかも、お通し代が高いお店もあるところ、このお店は良心的だなと思う。

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左は「豆腐田楽」、右は、私が頼んだ天婦羅、穴子、小柱、茄子。
豆腐田楽は、甘い白味噌、普通のお味噌と、黒いものは、胡麻味噌であった。
お豆腐はどこのお豆腐屋さんのものか聞いてみたら、「栃木家」のものとのこと。
栃木家のお豆腐、中々美味しい、我が家の方だったら、浅草橋の池田屋さんというお肉屋さんで売っているから、今度から、私も栃木家のお豆腐にしようかなと思ったくらい。
天婦羅には、天つゆの他、抹茶塩と赤紫蘇塩が添えられてきた。
私は、天つゆとお塩と食べ比べてみたが、ここのつけ塩は結構塩分が弱くて、口がしょっぱくならないところが良い感じ。

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左が「千寿ねぎとたこのぬた」右側が「飛龍頭」。
両方とも美味しかった。
飛龍頭は、結局はがんもどきの親戚なのだが、いかにも手づくりという感じの食感と、揚げ方ががんもどきのように全体が均一に揚がっている感じではないところが良かった。

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左が私が取った「鰻茶漬け」、右がケイトさんの「千寿葱飯」。鰻茶づけは、鰻の蒲焼を小さく切ったものが少し入っている出汁をかけたお茶漬け、わさびが利いて美味しかった。「千寿葱飯」は、斜めに薄切りした千寿ねぎをお醤油や出汁で和えたものをご飯に混ぜ、海苔をかけたもの、かき混ぜて食べたが、美味しかったことは美味しかったけれど、これは自分の家でもできるなと思った。

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デザートは、トマトのゼリーと甘酒のシャーベット。トマトのゼリーが予想以上に美味しかった。甘酒のシャーベットは甘い。

撮った写真をあらためて見ると、「何だ、これしか食べなかったのか」と思うけれど、一品ひとしな、結構量が多かったし、揚げ出し大根・天ぷらと飛龍頭と揚げ物が三つもあったので、これだけでも十分お腹がいっぱいになった。

何て言うのか、このお店の料理は、出来立ての一番美味しい状態で出してくれて、水準も高く、ものすごく満足なのだけれど、今のところ、「このお店ならでは」とか「このお店でしか食べられない」という感じの料理がないところが残念かな。
それ以外は、細かいことはあるけれど、とても満足。

お店は清潔感に溢れ、お店の方々も少人数のこともあるし、真剣にお料理されているのか、何だか、厨房の中で忙しそうに働かれている感じが心地良かった。
ケイトさんのご紹介とのことだったら、普通もうちょっとオーナーさんたちと話をすると思うのだが、宴会も入っているせいもあり、殆ど詳しいお話ができなかったが、何だか、若いオーナーが真面目に集中して料理している感じがして、好感が持てた。(オーナーも助手さんも、二人とも結構イケメンさん)

何でも、若きオーナーさんは、都心の有名高級精進料理のお店で修業した後、このお店をオープンされたとのこと。
きっと、本当に真面目に集中してお料理を作ることを学んで来られたのだろう。

で、お店の方々のユニフォームが、何て言うのだろう、江戸時代の職人さんのようないでたちで、頭には手ぬぐいを巻いていたけれど、ここらへんで、「江戸下町を演出」しているのだと思う。

このお店についての感想をまとめると、「江戸とか下町を肌で知らない、清潔感溢れる現代に育った若い人が来ても、自分たちの日常と余り違和感を感じず、清潔な下町ぽさを受け入れることができて、すっと溶け込める浅草の居酒屋さん」かな?
なるほど、こういう手もあったのねという感じ。

浅草とか下町の居酒屋というと、「お店も古くて、お店の人も中年、また、常連の中年の人がいて」という泥臭くて馴れ合ったイメージがどうしても良くも悪くもまとわりつくのだけれど、そういうものを全部取り外して、すっきり若者受けする、わかりやすい浅草下町の居酒屋をアレンジしてみましたという感じかな?
おまけに、料理も居酒屋にありがちな脂こいお肉中心ではなく、野菜とお豆腐中心だし、こういう下町の居酒屋というのもいいなと思った。

お値段も安いし、感じも良く、清潔感があるし、料理も美味しいで、浅草で誰かと飲むことがあったら、これからも使いたいと思った。

で、ディープな場所にあるけれど、決して危険な場所とか治安の悪い場所ではない。
ただ、日常的なものを売っていない商店街の中にあるだけなのだ。(良くかっぱ橋みたいな商店街は他に大阪の道具屋筋とか言われるけれど、この西参道商店会のような踊りの衣装屋さんが沢山ある商店街って、例えば、大阪にあるのかしら?それこそ、日本で一つだけのオンリーワンの商店街ではないだろうか?)

また、あ~、どうしよう、言ってしまおうかな?
二点ばかり。
天ぷらと書いて、魚と野菜の名前が並んであるのだけれど、江戸下町で天婦羅と言ったら、本来、魚だけであり、野菜のてんぷらは精進揚げと呼ぶのが本当。
それから、「かしわ鍋」があるけれど、江戸では、鶏肉をかしわとは言わないと思う。
この2つは、直した方がより「江戸下町っぽく」なると思う。
(実は、今、引いたら、宮戸川というのは、隅田川の別名とのこと、そんなことも知らない私がこんなこと書いて良いのかなとも思うのだけれど)
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by mw17mw | 2011-05-06 23:42 | 飲食店・菓子店 | Comments(3)

Commented by ケイト at 2011-05-07 02:21 x
テレビで観た時にそこそこイケるのではないかと思いましたが
まあまあ気に入って頂けたでしょうか?
知り合いがいることで普通の店を評価するのとは
ちょっと違う感情が入りますが
丁寧に解説&分析していただけてありがたいです。

私は肉派でないので肉料理が少ない事にも
気づきませんでしたが、その割に若いお客さんが多かったですね。
お付き合いいただきありがとうございました。

Commented by mw17mw at 2011-05-07 09:21
>ケイトさん
記事を書くのに集中してしまい、ケイトさんにお礼を書くのを失念しておりまして、失礼いたしました。
今回も良いお店を紹介いただき、また、ご一緒させていただき、大変楽しかったです、有難うございました。
このお店、とても気に入りました、真面目に真剣にお料理している様子に好感が持てましたし、応援したいという気分になりました。
ただ、一人だと中々夜は行けないと思いますが、11時から営業しているということはランチがあるのかなと思っております。
今度、ランチに行ってみますね。
Commented by 横浜美少女???? at 2014-11-29 22:35 x
宮戸川 ??⤴⤴最高 マスター大将も 若いけど 頼りがいのある 腕利き人情ある料理人。それを サポートする 敏腕マネージャーは 気配り日本一 最高の お店です??????