自販機規制の条例案提出へ 都議会民主党
2011年 04月 14日
酒・たばこ・飲料水販売を商売にしている私は、まず、一昨年のTaspoの導入で、たばこの売り上げが半減し、昨年は、たばこの大幅値上げでそのまた半分近くになってしまった。(おまけに、今、JTが出荷規制しているから、在庫を売りつくしたら、当面、外国煙草しか売れないのだ→この数カ月は赤字決定なのだ)
また、酒の売り上げは、酒の免許制の緩和で、コンビニやスーパーでもお酒を売るところが増えたため、毎年、売り上げが下がっている。
その上、飲料水自販機を夏場午前10時から午後9時まで休むとなったら、私の酒屋の収入はほぼ0。
これらの商売、昨日今日始めたものではなく、酒屋は明治時代からだし、たばこは、かれこれ46年売り続けている、飲料水自販機だって、はっきりわからないけれど、アサヒのワンダが発売される前からというから、もう30年以上だと思う。
確かに、省エネをしなくてはいけないことはわかる、また、清涼飲料水自販機が多過ぎるのはわかる、でも、それを一気に規制したら、収入がなくなって困る人が沢山出るのだ。
それに、清涼飲料水自販機を置いている人だけではなく、自販機会社の人、ボトラー会社だって、皆、失業してしまう。
なんて、感情的になってはいけないのだけれど、清涼飲料水の自販機とひとくくりで言われても、最新式のものなぞ、ヒートポンプ式と言って、それまでの自販機の1/2だったか、1/3の電力量で動くのだ。(我が店の一番大きい清涼飲料水自販機の電気代は、月々2千円なのだ)
一見、自販機の増加は野放図のように見えるが、一応、業界は業界なりに努力しているのだ。
石原都知事が言うことが正しいとか、自販機は多過ぎて無駄だと思う方も、是非、いつも社会正義のために、商売が痛めつけられる人がいることだけでも、わかってほしい。
そういう人が収入がなくなったら、世の中、もっと不景気になって行く。
こういう規制を発言することって、一見「正義の味方」的なのだが、絶対、弱者をいじめることになる。
私は、今、個人では、エアコンを使わないなどで節電に努めているし、商売上では、店内のリーチイン(コンビニに良くあるガラス張りの冷蔵庫)は電源を入れなくなった。
ビールが欲しいという人には、自販機から出してもらっている。
お店の蛍光灯も半分消しているし、飲料水等の自販機のディスプレイの蛍光灯も消灯している。
でも、それだけではなく、お上から、そこまで規制されなくてはいけないの?
それに、この清涼飲料水自販機の規制だって、抜け道があるのだ。
今は、路上に自販機があるだけではなく、大きな会社の中には食堂や廊下に自販機があるのだ。
この規制では、路上の自販機だけ規制を受けて、会社内にある一般の人の目に入らない自販機は、動き続けるに違いない。
それも何だか、おかしい気がする。
路上の自販機が規制されれば、今まで社内に自販機を入れていなかった会社が設置するようになるだけだ。
でも、実際に自販機に買いに来てくださる方々を見ていると、本当に、路上の自販機を必要としているのは、会社内にいる人ではなく、真夏の暑い最中、工事現場で働いている人、新聞を配っている人、宅配業者のお兄さん、外回りをしている営業マンなのだと思う。
そういうものはコンビニで買えばいいという人もいるかも知れないが、やはり、手近で買えるから、熱中症を防いでいるというところもあると思う。(我が家のすぐ近所にはコンビニがないし)
何だか、怖いな~。
確かに、確かに、清涼飲料水自販機は多過ぎる、多過ぎる自販機が一斉に動くことは電気の使い過ぎになるのはわかる、でもね、それで暮らしている人もいるのだから...。
どうか、こういう規制は、できるだけ、その人が生業としている商売をだめにしないものであって欲しい。
これから、どういう議論になっていくかわからないけれど、「自販機を置いて収入を得る=社会正義に反する商売」というイメージになりませんように。
ま~、これだけ清涼水自販機が増えてしまったというのは、ベンダーや飲料水のメーカーが悪いのだけれど、ビールも飲料水も、莫大な設備投資をした工場で生産されるから、大量に作らないと採算が取れないらしい。(ビールも安売り屋で安いし、飲料水自販機も100円が主流になっているけれど、あれだって、大量に作って、大量に販売しているからこその価格なのだ。大量に作らないことを前提としたら、値上げせざるを得ないと思う。)
だから、商売の構造上、自販機があれだけ爆発的に増えてしまったのだと私は思う。
ほんとに「ヒステリック」ですよね、こんなヒステリックな条例案を考える政治家を私たちが選出していると考えると、嫌になってしまいますね。
確かに、パチンコ屋さんもどうにかした方がいいと思います、皆が無駄を極力省いて、どの企業も皆平等に、痛みを少しずつ、分かち合うような方向に進んでくれればと思います。
でも、この「平等」というのが難しいのでしょうね。
そう言えば、石原都知事は何でパチンコ屋さんについては発言しないのでしょうね?
石原都知事の発言で、パチンコについても触れていますが・・・
失礼いたしました、下の方に書いてありました。
しかし、この方は、文学の才能があって、お金にも困ったことのない方だからかも知れませんが、今日のニュースを見ていたら、「必要とあらば、政令で規制」を持ち出しますよね。
もうちょっと、「正義のためには、上から押さえ込んでもよい」という姿勢、どうにかして欲しいです。