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天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw

浅草「龍圓」でコース料理3/3

宴会と関係のない話だが、どうも、蔵前の路地にある「魚弥太」さんという魚屋さんの評判がものすごく良いみたい。
魚も新鮮でいいものだし、そのお店で作るお総菜やお弁当も美味しいのだって。
家に帰ってから、検索したら、「とかいなか...」というブログに「魚屋通いのススメ」という記事で、この魚屋さんが紹介されていた。
この記事によると、午後の遅い時間でないと、品物が揃っていないみたいなので、私は今度の土曜日まで行けないが、近隣の皆様、是非、試してみてください。(お昼休みにちらっと見に行って来ようかしら?)

魚弥太 台東区蔵前4-27-8

---本題です。

浅草「龍圓」でコース料理3/3_d0063149_12183918.jpg飛騨牛、各種野菜の炒め物(写真は一人前)
私はこれが一番美味しかった。
飛騨牛は赤身だろうけれど、とても柔らかかった。
もしかして、先日、hatchmamさんが紹介してくださったお肉を柔らかくする酵素が振りかけてあるのかなと頭に浮かぶような柔らかさであった。
それがとても美味しかったので、今度、見つけたら、お肉を柔らかくする酵素を買ってみようと思った。
一緒に柔らかく炒めたブロッコリーも美味しかった。

浅草「龍圓」でコース料理3/3_d0063149_1219941.jpg新筍、椎茸の煮込み(写真は5人前)
もう、地方によっては、新筍が出て来ているのかしら?
カリカリと固めで、春の味、椎茸は、高くておいそれとは買えない肉厚の冬菇でこれも美味しかった。
筍だから、まず、茹でてアクを取って、柔らかくしてから、炒めている筈だけれど、私が下処理する筍より、カリカリに仕上がっていたので、「私は煮過ぎかしら?」と反省した。

浅草「龍圓」でコース料理3/3_d0063149_12193053.jpg黒酢酢豚(写真は5人前)
黒酢のアミノ酸が美味しい酢豚、私はそれ程感じなかったが、結構酸っぱさがはっきりした酢豚であった。
やはり、高級中華料理屋さんの酢豚は、お肉だけ、でも、それはそれで美味しい。





浅草「龍圓」でコース料理3/3_d0063149_1220392.jpg叉焼炒飯(写真は5人前)
9品めは、炒飯。
一品ひとしな、量が少なかったせいか、この炒飯は皆持ち帰るかなと予想していたのだが、そういう人は一人もおらず、しかも、全然残らないで、全員の胃袋へ。
それまでの料理も、全て優しい味で美味しかったのだが、やはり、最後、ご飯が出るとほっとして食べたくなってしまうのだろうか?

浅草「龍圓」でコース料理3/3_d0063149_12202599.jpg杏仁豆腐とココナッツアイスクリーム
上が杏仁で、底にココナッツアイスクリームが隠れていた。
両方とも上質で美味しかった。

これで、宴会料理は終り。(サービス料はつかず、盛り合わせの場合は、自分たちで分けたが、取り皿も料理ごとに替えてくれたし、何の問題もなかった。)
上質の材料と調味料で丁寧に作った出来立ての中華はとても優しい味で、美味しく、概ね、評判が良かったみたい。(全員に聞いていないので、わからないが)

ここのお店が高いか安いか考えると、う~ん、難しい。
一品ごとの量は少なく、10品も食べ切れないのではと想像していたが、女性でちょうど良いか足りないくらい。

私にとっては、久々の中華のコース料理だったし、私が中華料理で宴会料理を食べたのは、10年くらい前の「新橋 鴻運」とか「神田 味坊」などの中国人のお店、個性派の「旗ケ谷 「龍口酒家」、中華風居酒屋の「寿 野風僧」などで、今回の龍圓とは、同じ中華料理でも、ジャンルが違う店ばかりなのだ。

もしかして、こういう「ヌーベル・シノワ」的中華を日本で食べるのは私にとって初めての経験なのだ。
だから、同じようなお店の中で、龍圓がどういう位置づけになるのかが良く分からない。

ま~、一般論で言ったら、「価格は高めだけれど、期待を裏切らない上質で優しい味の料理を味わえる店」というところだろうか?
確かに、こういう中華料理を出すお店は、浅草では、唯一このお店だけだと思う。

また、このお店は、料理は美味しいし、サービスも問題ないけれど、何となく不器用なところがあるお店かな?と感じた。
例えば、昼のためのコース料理もなく、コース料理と言ったら、昼でも夜でも6千円からということでわかると思う。
また、(今はわからないが)以前は、麺類一杯だけのお客はお断りだったのだ。
だったら、セット料理というか、日替わりで、料理2,3点の組み合わせの提示があって当然だと思うのだが、それもない。
全ては、メニュー表の単品から、オーダーしてねという姿勢なのだ。

これは、今時のお店にしては本当に珍しい。
皆様のお話では、今は不景気だから、銀座あたりの人気店・高級店でも、レディースセットみたいなお得なセットを用意して、お客を獲得しようとしているお店が多いとのこと。(だから、このお店でお昼六千円のコースというのは、勿体ないのではという声も上がっていた。ま、食べ終わってみたら、これはこれで良いのではないかという感じであったが)

ここらへんがもうちょっとお客に優しいお店になると、もっと大勢の人が利用できて、人気が出るのではないかと思う。(そこらへん、結構、下町風頑固おやじのお店的かな?)

ま、今のところ、一人や二人でランチを食べに行っても、一人2,3千円はかかってしまうと思う。
お金に余裕があるときに、また、行きたいお店。(でも、その前に、こういうヌーベルな中華料理を食べさせてくれる他のお店にも行ってみたい)

浅草において、ずっとずっと、料理の美味しさを保って欲しいお店。
Commented by ケイト at 2011-02-24 00:24 x
そんなにヌーベルシノワを食べたわけではありませんが
小綺麗で量が少ない時点で私には向かないと
思ってしまうことが多いですね。
多少見てくれはイマイチでも量はたっぷり欲しいものです。
ゴチならまぁいいかと思いますけど(笑)

昼も夜も6000円だったら、普通は夜行くのでしょうけれど
全く同じ内容なら、主婦は昼行きたいかもしれませんね。
今の私はとても昼から6000円は出せませんけど(汗)
Commented by イトーユキ at 2011-02-24 02:33 x
筍おいしそうですね~。ご存知かもしれませんが、こちらのご主人・栖原さんの家庭料理レシピが週刊文春にときどき出てますね(賢者の旬レシピ、とかいうタイトル)。3~4人で交代交代、旬の素材を使ったレシピを2品紹介するという企画。ときどき面白いレシピがあります。メンバーには大杉蓮さんとかも混ざっていてすごい謎な企画なのですが。笑
Commented by まきお(♀) at 2011-02-24 12:42 x
はじめまして。昨日、更新もしていないのに私のブログのアクセス数が急に増えていたので、不思議に思い、今こちらにたどり着きました。ご紹介有り難うございます^^。きっとご近所さんですね。
魚弥太は土曜日もお休みでございます。お立ち寄りになる際には平日に^^。
Commented by mw17mw at 2011-02-24 19:09
>ケイトさん
今回、半分程度の補助があったので、ここに決めましたが、補助がなかったら、きっと違う店を選んだと思います。
ヌーベル・クジーヌは、きれいで高いから、食いしん坊の集まりではなく、一般的ハレの宴会に向いていそうですね。
Commented by mw17mw at 2011-02-24 19:14
>イトーユーキさん
週刊文春の件、全然知りませんでした、情報助かります。
知っていたら、栖原さんとお話しした時、もっと「すごいですね~」とか言えたのですが、ごく普通にこちらの要望だけを伝えてしまいました。
何だか、先方は愛想が悪い感じでしたけれど、先方としては、売れっ子シェフという意識だったのかなと思います。
今度、週刊文春、見るときに注意してみます。
Commented by mw17mw at 2011-02-24 19:19
>まきお(♀)さん
はじめまして & ごあいさつなしにリンクしまして、失礼いたしました。
(良いことでリンクする場合、無断でしてしまいます、どのリンクも)
本当、きっとご近所同士なのでしょうね。
知りたい気半分、知りたくない気半分。(笑)

魚弥太さん、土曜日お休みは困るのです、普段の日の夕方は、基本、出かけられないのです。
でも、こうなったら、一回くらい、平日夕方に行ってみるしかないですね。
Commented by world-easyken at 2011-02-24 20:19
ケイトさんも書いてますが、ヌーベル・キュイジーヌと言うより、最近はヌーベル・シノワなんて呼ばれているみたいですけど、確かに素材を生かした中華ですね。
牛の赤身肉はモノが良ければ酵素を使わなくても下味付けとかの工夫で軟らかく調理は出来ますよ。
ただ、ヌーベルっていってもスタイルだけな気がしたりするのも事実で逆に古典的とか本場的な中華料理の方に興味があったりします。
Commented by mw17mw at 2011-02-24 23:58
>worid-easykenさん
あ、そうですよね、「ヌーベル・シノワ」が正しい言い方ですよね。(ヌーベル・シノワという言葉が思い出せず、無意識にヌーベル・クイジーヌと書いていたようです)←明日本文を直します。
牛の赤身の高いものはそうなのですか?
でも、私、ケチだから、一生そういう素材は買えないで、「わ、本当だ、柔らかくできる」なんていう経験しないかも知れません。

確かに、古典的と本場物もいいですよね。
私はこだわりません、と言いたいところですが、ヌーベルは高いから、自然と、古典的や本場的、それから、安く工夫した中華に行くと思います。(笑)
by mw17mw | 2011-02-23 12:25 | 飲食店・菓子店 | Comments(8)