人気ブログランキング | 話題のタグを見る

天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw

二度目の押上「遠藤利三郎商店」

押上にありながら、近隣にはないスタイリッシュな外装・内装、安く値付けされた酒屋価格の種類豊富なワイン、経営者が、ワインの講師として有名な遠藤誠さんと言う、ワイン好きな人なら一度は行かなくてはという押上の「遠藤利三郎商店」に、ワインに詳しいインターネット友達3人と行って来た。(私だけ、ワインの初心者というか、熱心になれない人)

前回はお盆休みの土曜日、スパイスカフェの帰りに、軽く一杯と思って立ち寄ったら、入れて、オードブル盛り合わせとワインを一杯飲んだだけ。

今回は、予め予約して、本格的に利用してみた。

二度目の押上「遠藤利三郎商店」_d0063149_23361897.jpg

二度目の押上「遠藤利三郎商店」_d0063149_23371076.jpgこのお店がどんなに魅力的なお店かということは、「予約でいっぱい」「お客が回転しない」ということでわかると思う。
私たちは、一番奥のテーブルだったのだが、見ていても、どのテーブル、どのカウンターの席も遅くなるまで空くことも回転することはなかった。(右の写真は、夜遅くお客が帰り出してから撮ったもの)
それだけ、リーズナブルで、居心地の良いお店なのだと思う。

では、遠藤利三郎さんで、食べた料理のご紹介をば。(ワインはわからないので、省略)

二度目の押上「遠藤利三郎商店」_d0063149_23374773.jpg
左:田中肉屋さんのお肉のパテ 右:米ナスのストウブ鍋蒸し焼き
お肉屋さんのパテは、厚みもあり、とても美味しい、これを食べるのは二度目だけれど、飽きない魅力がある。
ストウブは、浅めのタイプで使いやすそう、欲しくなる。

二度目の押上「遠藤利三郎商店」_d0063149_23381310.jpg
左:砂肝とボンジリのコンフィー&フランス産じゃがいものソテー 右:イタリア産焼き栗マローネ
取るワインに合わせてチョイスとのこと。
砂肝とボンジリは料理としてはとても美味しいのだけれど、取ったワインと合わず、ワインとともに味わうと、塩気が勝ってしまった、難しいものである。
イタリア産の焼き栗は、日本の栗に比して、余り甘くなくかつごつごつした食感で食べ応えがあり、取ったワインととても合った。
何でも、栗を蒸した後、バターソテーしたものとのこと。
日本の栗でも、甘くないタイプがあったら、できるのではないかと思うけれど、どうだろう?

二度目の押上「遠藤利三郎商店」_d0063149_23384029.jpg
仔羊もも肉一本ロースト サラダ付き
左の写真の大きな子羊のもも肉一本をお皿に乗せて、「タイムサービスですが、いかがでしょうか?」と女性が回って来たので注文。
メニューを見ると1600円とのこと、この大きなもも肉1本で1600円なんて、信じられないと思ったら、やはり、薄切りにされた右の写真の料理になって登場。
これも焼き具合も良く美味しかった。

二度目の押上「遠藤利三郎商店」_d0063149_23391257.jpg
左:ウズラのグリエ レンズ豆煮込み添え 右:ヨーロッパ産チーズ三種盛り
ウズラのグリエは、その次に取るワインに合わせてチョイスとのこと。
チーズは、久々のモンドールと...後は忘れたけれど、美味しかった。(でも、4人で分けたから、量が少なかったな~)

二度目の押上「遠藤利三郎商店」_d0063149_23395387.jpg
左:栗のタルト? 右:ビターショコラのムース?
酔っ払わなかったけれど、お腹いっぱいだったのか、余り印象に残らなかった。
美味しいことは美味しかった(と思う)

心配していたサービスもキビキビしていて、気持ち良かった。
サービスの程度としては、カトラリー等は、テーブルの上のバケツに入っていて、自分たちで配る、取り皿はたまに取り替えてくれるという点は、大衆的だけれど、なし崩しに何もかもお客任せではなく、ワインは、必ずお店の人たちがタイミングよく注ぎに来てくれたし、食べログに書かれているような悪い印象はなかった。

お料理は、それぞれ、気を配って作っているのがわかるような美味しいものであったけれど、やはり、ワイン主体のお店だから、フレンチのビストロなどに比べたら、煮込み料理とかちょっと小洒落たものまでは無理という感じかな。(どこと比べてと言われると、シブレットなのだけれど、それは、比べる相手の水準が高過ぎるかも)
でも、お料理は、良いのではないかと思う。

お店から家に戻って、落ち着いて、あのお店の印象を考えると、オーナーである遠藤誠さんが、「ワイン好きの人々になるべく安い価格で最高の環境を提供したい」と、店の外装・内装、従業員教育、料理のレベル、ワインの価格、全てにおいて、譲れる部分・譲れない部分を考え抜いて整理して作られたという感じがした。
本当に良いお店。

私は、ワインバーなるところに行ったのがこれが初めて。

今回、ワイン好きで、知識も豊富な皆さまと行ってみて、感じたのは、ワインバーに行く時は、ワインに対する価値観が近い人たちで行くのが良いのではないかということ。

すなわち、ワインに詳しくない者にとって、高いワインは美味しいことは美味しいけれど、ワインに精通し、経験豊富で価格まで頭に入っている人たち程、楽しめない・価値がわからないということを実感した。

このお店のより良い利用法は、ワインへの思い入れ・興味が同じ程度の人と行くことだと思った。(割り勘の場合)
きっとこのお店なら、お客のワインの知識度に合わせて臨機応変に対応してくれそう。

とても素敵なお店なので、ワインにそんなに詳しくない方も是非行ってみてください。
Commented by ケイト at 2010-11-04 03:37 x
割り勘の場合に納得(笑)
確かにワインやお酒が好きな方は料理と同等
または料理以上にお金がかかっても
当然と思ってらっしゃるようですが
あまり飲めず、しかも沢山食べる私のような者は
違和感があります。
だから食べメインの人と行くのが好きかも。
ゴチなら相手がどんなに飲んでも気になりません(笑)
Commented by mw17mw at 2010-11-04 11:15
>ケイトさん
はは、こういうことって、良くあることだけれど、表現が難しいですよね、書き過ぎると、友だちなくしてしまいます。(笑)
今回、楽しかったし、不満はないのですが、再度、同じようなシチュエーションでこのお店に行くかどうか、考えると、やはり、「無理」だと思いました。

ここら辺の問題、結構、繊細ですよね。
我が弟を味農家に連れて行って、気に入ったことは気に入った様子だけれど、「あのお店は、行くとどうしても食べ物に集中してしまうから、話がしたい友人とは無理」と言われました。(笑)
あのお店はやはり、話しより何より美味しいものと言う人でないと無理そうです。

by mw17mw | 2010-11-03 00:05 | 飲食店・菓子店 | Comments(2)