自動販売機 2/2
2005年 06月 30日
我がお店には、たばこの自販機が3台(全部で100種類かな?)、飲料水が2台、25種類入るビールの自販機が1台、カップの日本酒2種類が入る自販機が1台ある。
自動販売機は、お店が閉まっていても、確実に売ってくれてとても助かっている。
母が入院中も詰めておけば、一人で稼いでくれた。
それに、世の中、酒屋の時代ではないし、酒屋がコンビニなどに負けないようにやっていこうと思ったら、私の頭を使って工夫したり、私が愛想を良くするより、自販機の充実を計ることが有効だと実感している。
日本酒の自販機は、今回ビールの自販機に統合して、廃棄しようと思っていたが、いざ入れる銘柄を選定していたら、日本酒の入る余地がなくなったので、引き続き使っている。
千円札は元々使えないのだが、新500円玉には対応しているので、余り問題はない。
(以前のビールの自販機は、500円玉が使えず、しかも、新千円札にも対応していなかったので、2月の後半くらいから、ガクっと売上が落ちた)
でも、年齢を確認できないタイプだから、3,4年中には、日本酒の自動販売機販売を止めるか、ビールの自販機に統合するか、決めなくてはならないが、結構売れるので、3,4年したら、ビール等の銘柄を減らしてでも、日本酒をビールの自販機に入れることになると思う。
我がお店の日本酒の自販機も相当ボロで、だましだまし使っている。
日本酒は、酒飲みのおじさんたちに愛されて、結構売れる。
(周囲の酒屋で、日本酒の自販機を未だに置いている店が少ないことも人気の要因ではあると思う。)
我がお店の横丁に置いてあるのだが、余り人にも見られないで、その場でキュっと一杯飲んで帰るおじさんばかり。
夕方、仕事が終わったらやってきて、その場でキュっと引っ掛ける感じ。
(そろそろ、冷やしてくれとか、温めてくれという要望も来る)
本当の酒好きって、そんなものかと思っている。
でも、ある一定の年齢より上の人たちには、「やはり、日本酒」という人たちがいるが、若い世代に、「日本酒をキュッと一杯飲みたい」という人はいないような気がする。
そう思うと、いつまでも、日本酒の売上が続くとは思えない。
飲料水2台は、飲料メーカーのフルサービスなので、お客さんのクレームを受けること以外何もすることはない。
商品を詰めに来るお兄さんたちの行動に、時代の流れを感じる。
大きくて売れる飲料水の自販機を管理しに来るお兄さんは、来ても、挨拶もなく、携帯電話でお友達と話しながら、詰めて帰って行く。
挨拶がないと言っても、わざわざお店の中にいる私に挨拶しないだけで、店先で会えば挨拶はする。
ま~ね、うちは場所を貸しているだけで、機械だって商品だって、飲料水メーカーのものだから、確かに、一々私に挨拶する必要もないかなとも思う。
以前の機械は、100円玉に対する選別が厳しい機械で、時々、ニセではないのに、特定の百円玉を受け入れないことが良くあった。
そのことについて、「どうにかしてくれ」と言っても、そのお兄さんは、「ニセのお金をはじくためにはこの位厳しくチェックしないとしょうがないのです」の一点張りだった。
ある時、何かの用で、その上司が来たときに、「挨拶はしないし、携帯電話しながら、品物は詰めるし、こちらの要望もはねるの一点張り!まだあの機械は売れているから我慢するけれど、あれで売れ行きが悪くなったら、他社の自販機と絶対交換する!」と文句を言ってしまった。
そうしたら、その上司は、「すみません、今後はそのようなことなきよう、注意しておきます」と言うのかと思ったら、「今後、何か機械のトラブルなどありましたら、私に直接お電話でお話いただけますか?すぐに対応しますから」であった。(笑)
メーカー側も、品物を詰める男の子たちを教育する時間とお金がないのかも知れない。
この上司の人も、そういう男の子たちのことを見て見ぬ振りしないと、仕事が回らないのだな~と思えて、ちょっと可哀想になった。(笑)
それに、我がお店はたまたま有人だけれど、彼らが詰める自販機の殆どは、人がいない場所にあるものが多くて、彼らの頭の中の行動基準が「無人の場所の自販機に詰める行動」なのかも知れない。
昔だったら、大きなメーカーの名前の下で働く人間は、礼儀知らずと思われたら、看板に泥を塗ることになるので、一般的常識を教育したものだが、今はそんなこと関係ない時代のようだ。
現代では、「どうやって効率良く、品物を詰めるか、売れるか、無駄を省くか」が、一番の課題なのだから。
そうか、いまどき、携帯で友達と話しながら、品物を詰める男の子に呆れていたら、全員辞めさせなくてはいけない時代なのかも知れない。
私を呆れさせる男の子たちと接触しないで、問題があったらクレームを話せるルートはできたのだから、あの態度は、「現代の標準」なのだから、イライラしたり、呆れること自体が私の時間の無駄だと思うことにした。
その日常の態度は絶対褒めることのできない男の子ではあるが、ある時、我が店にあった私が詰めていたボロの自販機が撤去され、他のメーカーのフルサービスの新しい型の飲料水自販機が設置されたのを見たら、「うちの機械も新しくします」と、新しく設置した自販機より、ネオンチカチカして圧倒的に目立つタイプの機械と交換してしまった。
私の苦情なんか全く受け付けず、携帯電話しながら詰める癖に、同等のライバルが出現したときの「勝つがための決断と行動の素早さ」に、愛社精神というか、負けん気だけは一人前だと思った。(笑)