久々の鰻は「柳橋のよし田」(ランチ)

タスポ制度が導入されたのは、一昨年の10月、それ以来、たばこの売り上げは、タスポ以前の半分前後になってしまった。
それ以来、「う、貧乏って辛い」とばかりに、贅沢をしないように心がけている私。
一番、我慢しているのは、まともなうな重を食べること。

タスポ導入後、一度、チェーン店の安い鰻屋さんで鰻を食べたのだが、やはり、美味しくなかった。
鰻は、やはり、ちゃんとした鰻屋さんで食べないとねとだめだと悟って、以後、安い鰻屋にも行かなくなってしまった。

うな重の美味しさって、やはり、価格連動だものね。
(一軒、安くて美味しい鳥越の山ぎしという鰻屋さんがあったのだが、数年前、閉店しまった、それ以来、安くて美味しい鰻難民の私)

という1年半が過ぎて行った今週、突然、余禄の2千円が転がりこんできたので、たまには、ランチで美味しいうな重を食べようという気になった。
さて、近所で、どこにするか、考えた。
我が家の近所で、ごく近場で、しかも、一人で気楽に行ける有名どころの鰻屋というと、「やしま」さんか、「よし田」さん。
やしまは、何度か行ったことがあるし、そうだ、最後、人に奢ってもらった時に、ついてくるお新香に、ぬか漬けがなくて気に入らなかったことを思い出し、行ったことのない「よし田」さんに行くことに決めた。

食べログを読むと、何でもこのお店は、注文を聞いてから、鰻を裂くお店(やしまもそう)とのことで、時間がない場合は、電話で予約した方が良いとのこと。
また、うな重の上が2200円と書いてあり、手頃と思ったのだ。

で、出かける1時間前に電話したのだけれど、上をお願いすると、肝吸いは別料金で、210円とか。
ま、いい、それをつけようと返事した後、何と、値上げしていて、上は2700円になっていた。
今更、断れないし、2700円のでいいですと、返事した後、「それに消費税が付きます」と言われてしまった。(涙)

今度から、食べログのコメントを読む時、発信日時もちゃんと確認すべきだったと反省。

ということで、総額3千円ちょいの豪華ランチと相成った。
ま~、たまにはいいさ。

で、1時になったので、自転車で柳橋に行った。

d0063149_082132.jpgお店の外はこんな感じ。

中は、窓から光が差し込む明るい感じで、L字型カウンターと、小上がりにテーブル席が3つ(だったと思う)。
鰻屋さんというより、割烹という感じの雰囲気。
L字の折れる位置が私の席、両隣は、部下を連れた中小企業の社長さんという感じの方々が二組。
そう、このお店、中小企業の社長とか役員が、若い部下を連れて、「たまにはごちそうしながら、話でも聞こう」という時に、うってつけなムード。
私もそういう時期があって、会社の上司に、昔、色々ご馳走になった。
今になって考えると、良い時代であったし、そういう時代が私にもあって良かった。(笑)
(出世しなかったし、途中でやめてしまったので、若い部下に奢る立場にはなれなかったなと、ちょっと思った。)

周囲は、鰻を注文して焼き上がるまで、ビールを飲みながら、何かを掴んでいた。

d0063149_091357.jpgで、私は既に電話で注文してあったので、程なく、うな重が出て来たのだが、その前に、ご飯の量を聞かれたので、普通にしてみた。(普通はご飯2膳程度とのこと)

ここの鰻は、「蒸しが深くて、焼きが浅い」とのこと。
食べてみると、今まで食べたことのある鰻とは、食感が違うような気がした。
焼きが浅いから、バリっとした部分が全然ない。
だったら、ふわっとしているのかというと、ふわっとしていなくて、ネチョっとした感じ。

たれのしょっぱさは、ちょうど良いような気がした。
お店によってはたれが濃過ぎて、食べているうちに口が辛くなってしまう場合もあるけれど、ここのは、薄めで、食べ込んでいくうちに、ちょうど口の中で程良い濃さになっていく感じ。

お漬物は、塩もみはあったが、やはり、ぬか漬けが入ってなかった。
ま、塩もみだけでも、手づくりの漬物があったので、良しとしよう。

肝吸いの吸い地の鰹節の味が素晴らしく、美味しかった。

最後、感想はというと、私は鼻が悪いので、強くは感じなかったが、裂き立ての新鮮な鰻の香りがして、文句のつけようのないうな重だったと思う。
しかし、私がこの焼きが浅くて、ねちょっとした鰻に慣れていないせいか、「美味しいことは美味しいのだけれど、私の好みとはちょっと違う」と思ってしまった。

お店の奥さんが、顔のつくりとかは似ていないけれど、池波志乃さん風の粋で気風の良い、且つ全く下品なところがない(=上品な)下町美人風で良かった。

そう、先日、「新参者」という人形町を舞台にしたドラマの一回目を見て、下町の家族が、とても下品な言葉遣いで親子喧嘩する場面が描かれていて、嫌になって、二回目以降見ていないのだ。
あ~いう古くからの下町を舞台にしたドラマを的確な言葉遣いで書いて、演出するのは、もう時代的に無理なのかも知れないな~と思った。
今、ドラマを書き、演出をする若い人たちって、別に下町生まれではないだろうし、彼らが知っている下町というのは、テレビ・舞台で良く描かれるものでしかないのだろう。
だから、使う言葉遣いで、微妙なニュアンスを描けという方が無理かも知れない。

大阪に住んでいた時、大阪の女性たちが何が嫌やかというと、全国の人たちに、「大阪人は全員、吉本の芸人のような言葉を遣っていると思われている」ことと言っていたっけ。
あれは、芸人が使う大阪弁で、普通の人が話す大阪弁は芸人の言葉とは全く違うし、男女、年代によって、異なるとのこと。

何だか、テレビのドラマを見ていたら、その気持ちが良くわかった。
東京の下町だって、売り言葉に買い言葉で、「一昨日来やがれ」みたいな言葉を遣う人なんて、滅多にいないし、その言葉は、普通の家の女性が使うことはない下品な言葉なのに、そういう言葉遣いをする女性を描いた方が、全国の人が「あ、東京の下町らしい」と感じると演出家が決めつけているのだというのは想像がつく。

でも、どこの地方の人も、自分の出身地が舞台のドラマを見た時、同じように、ドラマで使われる方言に、何か実際との違和感を感じながら、見ているのだろうと思ったので、気にしていない。(してるか?)

と話は脱線した。

このお店、とてもムードがあって、粋で素敵で、是非、頑張って長く続いて欲しいと思った。
尚、特上が3800円、上が2700円、並が2000円に、お昼だけサービスランチ1470円があるそうだ。
違いは鰻の量だけで、品質は、全部同じとのこと。
サービスランチでも、注文を聞いてから裂くので、出来上がりまで、30~40分かかるとのこと。
だから、急ぐ場合は、電話で予約してくださいねとのことであった。

上の鰻は、普通盛りのご飯にはちょっと多過ぎるくらいたっぷりしていた。(大盛りを頼んでも、十分対応できる感じ)
私だったら、並か、サービスランチで良いかも。

さて、次はいつ行けるだろうか。(笑)
[PR]

by mw17mw | 2010-05-21 23:23 | 飲食店・菓子店 | Comments(2)

Commented by ♪♪♪ at 2010-05-23 02:47 x
こんばんは。いつも楽しく読ませていただいています。久々にコメントさせていただきます。
森下のふじたやさんの鰻重が安くておいしいです。一番安いのだと1000円くらい。
ところで人形町は新参者のポスターだらけですね。知っている街が舞台で、重盛の人形焼やうぶけやが実名で出ていたりするので、つい見てしまいます。
Commented by mw17mw at 2010-05-23 09:49
>♪♪♪ さん
お久しぶりです、情報を有難うございます。
ちゃんとした美味しい鰻屋さんで千円以下ですか?
今度、チャンスみつけて、行ってみますね。
あのドラマ、人形町商店街全面バックアップですよね、あのドラマがあるかないかで、人形町を訪れる人の数が断然違うと思いますから。