ハンバーグを求めて浅草観音裏-「とんかつ洋食 春」
2010年 03月 06日
このお店、千束通りの路地を曲がったところにある古い木造家屋。
ポークピカタが美味しいと何かで読んで、探したことがあったのだが、お店の外観に美味しさを感じなくて諦めたことがあった。
しかし、今回は、DIOさんが背中を押してくれたので、中に入ることができた。
中に入ると、全てが古いけれど、こざっぱり掃除が行き届いて快適な空間。
(このお店も、テレビがつけっぱなし、地元民専門な感じ)
最初は、真面目そうなおじさん一人だったが、そのうち、真面目そうなおばさんが増えて、ご夫婦二人で切り盛りされているお店のよう。
で、ハンバーグなのだが、確かに今風ではないけれど、私にとっての「昭和の頃の、私が小学生の頃のハンバーグ」は、ロッジ赤石のハンバーグに圧倒的に近く、春さんのは、ロッジ赤石のとは別物と感じた。
だったら、昭和のハンバーグではないかというと、食べながら、「そうだ、SANTAの赤缶のハンバーグと食感が似ている」ことを思い出した。
良く練ったどこも均一のパテ、焼くと真ん中が膨らむような成形ではなく、厚さ1cmくらいで全面厚さが変わらないようにきちんと四角四面にした成形したところ。
私が小さい頃、一番食べたハンバーグは、「家で作ったハンバーグ」で、その次は、「朝ご飯に良く食べたSANTAという会社のハンバーグ缶」。
朝ご飯に、お鍋に移して温めたものをご飯の上に乗せて食べたっけ。
それは、どういう時に食べるかと言うと、母親が寝坊して、慌てて、学校に行かなくてはいけない子どもにご飯を食べさせなくてはいけない時にお店から取って来て、おかずにしたのだ。(笑)←ご飯は、タイマーでセットしていたからあったのかは忘れた。
ご飯の上に、缶詰の中のデミグラスソースとハンバーグを置き、ちょっと醤油を垂らしてかき混ぜて食べると、これもこれで美味しく、好きだった。
(母が寝坊すると、その点は嬉しかった。)
(それを思い出して、春さんのハンバーグにお醤油をかけてみたけれど、こちらのデミグラスと言うかデミグラス風のソースは結構甘くないので、お醤油は不要な感じであった。)
ネットを探したら、「森茉莉街道を行く」というブログにSANTAのハンバーグ缶の写真があった。
SANTAというブランドはその当時高級だと聞いていたけれど、森茉莉さんも食されているのは知らなかった。
森茉莉さん御用達なら、やはり、上等なものだったのだ。
とんかつ春のご主人は、何かで、どこか有名なお店でずっと修業されていたと読んだ気がするのだが、それだったら、ロッジ赤石のハンバーグより、プロっぽい仕上げになるのも頷ける。
それにしても、一口に「昭和のハンバーグ」と言っても、それを判断する一人一人、記憶に残っているハンバーグが違う可能性もあることがわかった。
ロッジ赤石と春さんのハンバーグでは、私の好みは、ロッジ赤石さん。
春さんに今度行くとは、「ポークピカタ」を食べてみたい。
春さんのハンバーグについてのブログを発見したので、ご紹介。-下町外飯徒然草
真凛馬さんの記事を読みながら、私も2つのお店のハンバーグの違いについて
「なるほど」と気付かせていただきました。確かに、赤石さんのハンバーグは、昔
我が家で母が作ってくれた味に近く、春さんの方は、どこかの洋食屋さんか、または
どこかの店で買ってきてくれたハンバーグ商品の味を想起させるタイプですね。
いずれにせよ、私にとってはどちらも懐かしいハンバーグの味であることには違いなく、
こういう味を守ってくれているお店が近所にいくつもあるのは幸せなことだと、あらためて
実感いたしました。
春さんの750円サービス定食は、とんかつをはじめとしてポークピカタ、アジフライ、
チキンカツなど、どれもボリュームがあって味もハズレが殆どなく、私のような
「コスパ重視」の貧乏人には大変ありがたいメニューです。
次回はポークピカタに挑戦のご意向とのこと、赤石さんのカツ重ともども、感想記事を
楽しみに待っております。
いつかこのお店に行きたいです・・・。
いつも色々なお店のご紹介有難うございます。
今回、ちょっと記事の書き方がきついかなとは思ったのですが、そのまま書いてしまいました~、すみません。
来週、玄妙さんへ行こうかとも思いましたが、ちょっとハンバーグ飽きたので、何か他のものにしますね。
カツ重食べたいのですが、ダイエット中なので、迷ってしまいます。
このお店、本当に地元民のためのお店という感じです。
観光客相手のお店より、良心的で気取らなく良いかも知れません。
ただ、ハンバーグに関しては、ロッジ赤石と両方いらして、好みを探すことをお薦めします。