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天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw
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鳥越祭のアルコール

今年のお祭の前にビールの自販機を入れた。
今年は、私が主体的に酒屋を始めた第一回目のお祭であり、その自販機に詰めるアルコールともども、お祭にはどんなお酒が売れるか、とても興味があった。

当初、我が家の方では日常的には発泡酒が売れるし、不景気だから、ドラフトも売れるかと仕入れたのだが、意に反して、ビールが売れるは、売れるは、であった。
ビールと言っても、「アサヒ スーパードライ」の一人勝ち。
サッポロ黒ラベルやキリンの一番搾りもスーパードライには差をつけられたが、それなりに売れたのだが、キリンラガーは一人負け。
何で、ここまでラガーが不人気なのかわからない。
ただ、「晴天、暑い、祭」と来れば、「キリリとしたビール」が受けるだろうことは理解できる。

祭はビールだと勉強した。
「日常生活の発泡酒、ハレの日のビール」という嗜好が定着したのだろうか。

面白かったのは、ビールは主に店内で対面で売れて、自販機のアサヒスーパードライは一本も減っていなかったこと。
自販機で良く売れたのは、発泡酒。
また、ビールを対面で買うお兄さんたちで、一万円札を出して買う人、人の分も払ってあげる人の多いこと、多いこと。
どうも、最近の江戸の夏祭りの粋は、「酒屋で一万円札を切ってスーパードライを買うこと」なのかと思った程。(笑)

しかし、個性の時代、多様化の時代と言うけれど、夏で、気象条件が、「晴天、暑い」、催し物が「祭」だと条件が揃うと、参加者の欲する物が一つに向かうものだとわかったことがもう一つあった。

日曜のお昼くらいから、来る客、来る客、口々に「焼酎」と言うのだ。
焼酎の瓶と氷とお水を買って行く人もいれば、ハイリキとかかのか、氷結果汁を買って行く人も多かった。
ビールに飽きた後、皆、焼酎を欲していた。
日本酒は一人負け。

我が家の方の祭に参加する人たちは、結構遠くから来ているし、明日は会社があると思うと、次の日にも体内にアルコールが残りやすい日本酒ではなく、その場限りの酔いで終わる焼酎が受けるのではと思う。

いいちこも負けていた、私は焼酎に詳しくないので良くわからない。
女性客が二人程「いいちこは臭いからいや」と言っていたが、それがいいちこだから匂いがあるのか、麦焼酎だから匂いがあるのか、良くわからず、これから勉強しなくては。

とても勉強になったシロウト酒屋一年目のお祭であった。
by mw17mw | 2005-06-20 22:08 | 酒屋 | Comments(0)